未来予想図:2100年に人類は100メートルを9秒50で走る。フルマラソンは?

読めば走りたくなるブログ「走りずむ」をお読みいただき有難うございます。管理人のtomo.@tomo3run)です。

欧州の研究チームが発表した論文(2016, Martin Weiss)が面白かったので共有します。過去50年間の世界陸上シーズンベスト(SB)を解析し、今後100年の世界記録を統計学的に予測するという内容です。

参照One hundred and fifty years of sprint and distance running – Past trends and future prospects

コンマ08秒短縮するのに1世紀もかかる?

論文では「我々が導き出した予測は慎重に扱われるべきだ」と前置きした上で、次の予測を立てています。

  • 21世紀末でも、男子は女子よりも速い
  • 21世紀末頃に、男子100メートル走は9秒50を切る
  • 2040年頃に、男子800メートルは1分40秒を切る
  • 今から20年以内に、女子1,500、5,000メートルの世界記録は更新される
  • 今から30年以内に、男子200、400、1500、5000、10,000メートルの世界記録は更新される

先日、桐生祥秀選手が樹立した100メートル日本記録は9秒98。世界記録はウサイン・ボルトが2009年のベルリン世界陸上でマークした9秒58。いずれも2017年9月時点の記録です。つまりコンマ08秒を縮めるのに約1世紀かかる計算になります。

同じく800メートル走でも、デイヴィッド・ルディシャが持つ世界記録1分40秒91を1秒更新するのに約20年かかると予測しています。

全体的に、ちょっと悲観的(?)な気がします。。

フルマラソンの2時間切りは?

フルマラソンに関しては「結論が出せなかった」と断った上で、最近話題のサブ2マラソン(2時間以内にマラソンを走る)は2100年より前に実現することはないだろうとコメントしています。こちらも控えめな予測ですね。

一方、今回の論文とは関係のない「サブ2プロジェクト」の公式サイトでは、2050年までにはサブ2が達成できることを示唆するグラフが掲載されています。


Sub2hrsより)

まとめ

近年、ビッグデータ解析が注目を集めまていますが、インプットするデータ次第で結果は大きく変わってきます。今回紹介した論文は、発想は面白いものの「記録」にしか注目していないため、予測もかなり限定的と言えます。

しかし、今後は心拍数や血中酸素濃度など、人体のデータも手軽に計測できるので、インプットするデータの種類を増やしていけば予想の精度も上がるのではないでしょうか。

B!

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