どうも!マラソンブロガーのtomo.です。

昨年から 株式会社アシックスの株主になりました。といっても、最低単位の 100株しか持っていません。2018年3月12日の終値で計算すると 100株は 191,900円に相当します。

別に アシックス株で一山当てようという気はなく、株の保有を通してスポーツ用品業界最大手の動向やビジョンを学ぶことが目的です。それから、アシックス商品が割引価格で購入できる株主優待も魅力でした。

この度、一株主として「第64回定時株主総会招集通知」を受け取りましたので、アシックスの業績や成長戦略について、個人的に気になったことをまとめておきます。

第64期の業績

  • 売上高:4,001億円(+0.3% Y/Y)
  • 営業利益:195億円(-23.2% Y/Y)
  • 経常利益:217億円(-7.1% Y/Y)
  • 当期純利益:129億円(-16.7% Y/Y)

期間は 2017/1/1から 2017/12/31まで。

売上高は前年度同比 0.3%の増収ですが、前年度の為替換算レートを適用すると 2.0%減と実質的なマイナス。欧米地域で低調だったことが主な要因です。

営業利益は前年度同比 23.2%の減益。直営店の出店拡大やデジタル戦略展開のためのコスト増が販売費・一般管理費を押し上げた結果となりました。

アシックスグループブランドの直営店舗数は全世界で 876店。デジタル展開ではスマホで足のサイズが計測できる「Mobile Foot ID」などを展開しています。

地域別の業績

地域の業績(売上高)も見てみましょう。日本企業にしては海外比率が 7割と高めですね。

  • 日本:1,194億円(-0.4% Y/Y)
  • 米州:1,061億円(-6.0% Y/Y)
  • 欧州:1,062億円(-1.2% Y/Y)
  • オセアニア/東南・南アジア:276億円(+15.1% Y/Y)
  • 東アジア:491億円(+13.0% Y/Y)

日本・欧州はほぼフラット。米州は米国が低調であったため前年同期間比で 6.0%減、前年度の為替換算レートを適用すると 実質的に 7.7%減です。

一方で、オセアニア/東南・南アジア、東アジアは二桁台の成長を記録。ランニングシューズとオニツカタイガーシューズが好調であったことが主な要因です。

こうみるとアジアには成長の可能性を感じますね。

製品セグメント別の業績

製品セグメントは三つに分かれています。

  • スポーツシューズ:3,333億円(+1.1% Y/Y)
  • スポーツウェア:479億円(-6.4% Y/Y)
  • スポーツ用具類:188億円(-3.1% Y/Y)

売上構成比の 8割以上を占めるスポーツシューズ類が横ばい、スポーツウェアは前年同期間比で 6.4%減となりました。

トレーニングウェア類に含まれるものは、トレーニングウェア、アスレチックウェア、スクールスポーツウェア、ベースボールウェア、スイムウェア、ライフルタイルウェア、アウトドアウェアなど。ランニングシューズほどメジャーではないですよね。

アシックスの成長戦略は?

定時株主総会招集通知を読む限り、株式会社アシックスが今後どこを目指して成長するのかイマイチよく分かりません。

一応、成長するための中期計画「ASICS Growth Plan 2020」によると、次の三つを成長分野に位置付けているようです。

  • アメリカ市場におけるランニングシューズ
  • 中国市場
  • デジタルコマース & マーケティング

米国におけるアシックスのブランド認知度は悪くないと思いますが、最近は Nikeが厚底シューズを投入したり、Hoka One One(ホカオネオネ)や On(オン)など新興シューズメーカーが人気ランニングシューズにランクインしたりと、このマーケットセグメントにおける競争はますます激化しています。競合各社は当然ながら中国市場にも注力しているので、ここでも厳しい戦いを強いられそうです。

デジタルコマース & マーケティングは未知数ですね。デジタル領域で大きく成長するには、ライフログやフィットネスデータなどの分野に投資しないと、ランニングシューズを売るためのツールで終わってしまいますからね。そういえば 2016年に買収した「Runkeeper」事業はどうなったのでしょうか。

アシックスの株主優待

さて、ここまで業績を深掘りしてきましたが、気になる株主優待についても見てみましょう。※2018年3月時点の情報に基づいています。

権利確定は 6月と 12月の 2回。対象株主は 12月末および 6月末時点で、100株以上所有の株主。

優待内容は、通販サイトでの優待割引と直営店での優待割引があります。前者はクーポンコードを利用することで「アシックスオンラインストア」の商品が 20%割引で購入可能。後者は株主優待券利を利用することでアシックス直営店の商品が 15%〜20%割引で購入可能。いずれも対象除外商品があります。

クーポンコード・株主優待券は、9月上旬(6月末分)と3月下旬(12月末分)に発送予定。あと少ししたら、12月分が届くわけですね。

さいごに、余談ですが

ヨーロッパを代表するアウトドアブランド Haglöfs(ホグロフス)がアシックスの子会社であることは、今回初めて知りました。業績のはあまり好調では無いようですが。

普段はランニングシューズ(DynaFlyte 2)やマラソン大会のスポンサー(東京マラソン)として接しているアシックスですが、こうして業績を深掘りしてみると新たな一面を知ることができます。