エリウド・キプチョゲとロジャー・バニスターの共通点

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エリウド・キプチョゲとロジャー・バニスターの共通点

マラソン世界王者のエリウド・キプチョゲが、フルマラソンを2時間以内で完走する「サブ2」に再びチャレンジします。詳細はこれから未定ですが、2019年の秋頃に記録会が行われるようです。

この発表が行われたのは2019年5月6日。ロジャー・バニスターが人類初の「1マイル 4分切り」を達成してからちょうど65周年に当たります。

実は1回目のチャレンジも2017年5月6日に行われています。場所は、イタリア・モンツァ(Monza)のF1サーキット場。結果は、非公式ですが2時間00分25秒と、42.195kmのタイムとしては世界最速記録となります。

バニスターが越えた壁

イギリスが世界に誇る陸上選手、ロジャー・バニスターさんについては、こちらの記事にまとめています。

バニスターさんは1929年にイギリスのハローに生まれ、18歳で1マイル(約1.6km)を4分24秒で完走。1952年のヘルシンキ五輪では男子 1500m走を3分46秒で走り、4位入賞しています。

その2年後の1954年5月6日に、1マイルを3分59秒4で走り、それまで不可能とされていた「1マイル4分」の壁を世界で初めて破りました。

面白いのは、バニスターが「1マイル 4分切り」を達成してからわずか1ヶ月後に、オーストラリア出身のジョン・ランディーさんが記録を塗り替えた点です。

テクノロジー業界では、ベンチャー精神溢れる起業家を、一番最初に海に飛び込むペンギンに例えてファーストペンギン(first penguin)という言い方をしますが、バニスターはまさにファーストペンギンだった訳ですね。

「あいつが出来たんだから、俺にもできる」とファーストペンギンに続いて海に飛び込むペンギンの群のように、「バニスターが1マイル 4分切りを達成出来たんだから、俺にもできる」と、他の選手による記録ラッシュが続きました。

キプチョゲが越える壁

一方で、フルマラソンを2時間以内で完走する「サブ2」については、キプチョゲが非公式ながら2時間0分25秒を記録したことにより、現実味を帯びてきました。

また、「ベルリンマラソン2018」では、キプチョゲがそれまでの公式世界記録を1分以上も短縮するという偉業を成し遂げています。

とはいえ、公式世界記録は2時間1分39秒と「サブ2」を達成するには長い道のりが残されています。私のような市民ランナーならまだしも、世界記録を持つキプチョゲにしてみれば、フルマラソンでさらに1分40秒を削り出すのは「不可能」と考えるのが普通でしょう。

その意味で、秋の記録会であと26秒を削り出し、非公式ながら「サブ2」を達成できれば、キプチョゲ自身の「壁」を越えられると考えているのかもしれません。

以上は僕の勝手な妄想です。

ちなみに、2019年秋に行われる予定の「サブ2」の公式ツイッターアカウントは、@INEOS159です。フォローしておくと最新の情報が入手できます。

自分が越えるべき壁

そんな中、たまたま今日の練習でVO2maxが過去最高値の「66」を達成しました。VO2max(最大酸素摂取量)はアスリートにとって重要な指標のひとつではありますが、僕はそれほど気にしてはいません。とはいえ、自分の努力が数字として表れるのは素直に嬉しいです。

ついでに、新しいVO2maxの数値に基づく想定タイムをチェックしてみました。フルマラソンは2時間30分27秒、ハーフマラソンは1時間11分53秒。

それを見て、「絶対に無理でしょっ」と思いました。

と同時に、自分で自分の「壁」を設けていることに気がつきました。人間って、奥深いですね。

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