今日はバレンタイン・デー(2月14日)なので、チョコレートに関する記事をお届けします。
マラソンや激しいトレーニングを行なった後には、スポーツドリンクよりも、チョコレートミルクのほうがリカバリーに効果的である、というお話です。
一流マラソン選手も飲んでいるチョコレートミルク
ちょっと古い記事ですが、アルベル・サラザール(Alberto Salazars)の取材記事に面白いことが書いてありました。
関連:ALBERTO SALAZAR’S SCHOOL OF RUNNING(英語)
サラザールといえば、モハメド・ファーラーやゲーレン・ラップなどの超一流マラソン選手を育てたマラソンコーチとして有名です。そんな彼のトレーニングの現場では、チョコレートミルク(chocolate milk)がリカバリー用のドリンクとして推奨されているとのこと。
しかも、炭水化物とタンパク質が4対1の割合で含まれるものが理想だそうです。
… there are other treats on offer for well-behaved athletes: like chocolate milk. A great recovery food, it has a 4:1 carbohydrates to protein ratio.(原文)
炭水化物とプロテインの組み合わせが重要
厳密には、チョコレートミルクがリカバリーに効くのではなく、チョコレートミルクに含まれる炭水化物とタンパク質の組み合わせに、疲労回復を促進するの効果があります。実際に、その効果を検証した研究は以下のとおり。
ジェームズ・マディソン大学の研究(2018年)
マラソンの最中とマラソンの直後に、(1)炭水化物を摂取したグループと、(2)炭水化物+タンパク質を摂取したグループの疲労回復の過程を比較。完走から72時間後の疲労感は、後者のほうが軽かった。
関連:Protein Supplementation During or Following a Marathon Run Influences Post-Exercise Recovery
米コネクティカット大学の研究(2010年)
トレッドミルで45分間走った後に、(1)炭水化物を含むスポーツドリンクを飲んだグループと、(2)チョコレートミルクを飲んだグループを比較。血液や筋肉組織を分析したところ、筋タンパク質合成は、後者のほうが著しく活発に行われていた。
関連:Chocolate Milk is Choc-Full of Goodness!
「ザバス ミルクプロテイン」の場合
たまにですが、激しいトレーニングの後に、コンビニで「ザバス ミルクプロテイン ココア味」を買って飲んでいます。1本120円くらいなのでお財布にも優しい。
気になる栄養成分をチェックしてみると、炭水化物とタンパク質の割合は、約2対3でした。
- 炭水化物 10.5g
- タンパク質 15.0g
プロテインドリンクなので、どうしてもタンパク質の含有量のほうが多くなっていますね。
「牛乳で飲むココア」の場合
我が家の食卓の人気者「森永 牛乳で飲むココア」の場合はどうでしょうか?
ココア1杯あたりの栄養成分は以下のとおり。
- 炭水化物 9.9g
- タンパク質 0.6g
1杯につき150mlの牛乳を使うので、牛乳の栄養成分も加味する必要があります。
- 炭水化物 7.1g
- タンパク質 4.9g
ココア+牛乳の栄養成分は以下のとおり。
- 炭水化物 18.0g
- タンパク質 5.4g
サラザールが推奨する、炭水化物とタンパク質が4対1の割合に近づきましたね。
今日もココアを飲んでおこうっと