
黒部名水マラソン【ブログレポート】
→富山県黒部市で開催された「カーター記念 黒部名水マラソン2017」のフルマラソンの部に参加してきました。
7ヶ月ぶりのフルマラソン出場ということで完走できるか不安でしたが、天候とコンディションに恵まれ、昨年の「さいたま国際マラソン」の自己ベストを13分22秒も更新する3時間21分41秒(グロス)でゴールすることができました。3時間30分を切れたらいいなと思っていたので、正直、自分でもこの結果に驚いています。
黒部名水マラソンの魅力
今回は初めて「黒部名水マラソン」に参加しました。大会会場は黒部市総合公園という決してアクセスが良いとはいえない場所ですが、最寄り駅から無料シャトルが頻繁に出ているので、特に問題はありませんでした。
本大会の魅力を3つ挙げるとすると、まずは大自然の絶景を見ながら走れること。黒部市の西側に連なる立山連峰や黒部川、そしてコースの大半を占める田んぼ道。
富山県黒部市は名水の里して有名ですが、22ある給水ポイントで黒部の天然水が飲めるのも魅力のひとつです。いつもはスポーツドリンクを手に取りますが、今回は天然水と「黒部の塩」の組み合わせでフルマラソンを走りきりました。
最後に、全体的にレベルの高い大会であることも指摘しておきたいです。フルマラソンは日本陸連公認コース。招待選手も高橋尚子さんや、地元富山県出身の野尻あずささん、川内優輝さんの弟である川内鴻輝さんなど、有名選手が参加しています。開催34回目とあり、運営やサービスが行き届いており、ランナーとしては安心して気持ちよく走れる大会でした。
黒部名水マラソンのスタート会場
スタート・ゴールのある大会会場は、富山総合公園。体育館や美術館、子供の遊び場もあるので、応援する家族ものんびり楽しむことができます。
ランナー受付
朝5時半起床。昨晩買っておいたお稲荷さんを食べ、身支度をしてから6時15分にホテルを出発しました。小雨が降っていたので、慌ててコンビニで使い捨ての雨具を買いました。すでにテンションが下がり気味です。。
今回は大会会場のある黒部市で宿が見つからなかったため、富山駅の近くのホテルで前泊し、北陸新幹線で黒部宇奈月温泉駅へ向かいます。ランナーで混雑して乗り切れないのでは?と心配していましたが、余裕で自由席に座れました。所要時間はたったの12分。
黒部宇奈月温泉駅からは、無料のシャトルバスに乗って大会会場へ向かいます。
約20分ほどで大会会場に到着。この時点で雨がやんでいました。
参加Tシャツとナンバーカードを受け取ります。今回は陸連登録者としてエントリーしたので、特設の窓口でナンバーカードを受け取りました。いまいちメリットが良くわからない「陸連登録」ですが、混雑時には並ばずに受け取れるのがいいですね!
荷物の預け入れはないので、体育館内の観客席か1階の荷物置き場に置いておくしかありません。貴重品はA4封筒に入れて預かってくれます。ただし100円かかりますが。今回はMacBookを持ってきたのでA4の封筒に入れようとしたら、スマホ以外の精密機械は預かれないとのこと。。しかたなく、リュックに入れて観客席においておくことにしました。
スタート地点
しばらく観客席でボーッとしてから外に出ました。30分前にスタート地点に入ります。今回はBブロックからのスタート。この時点で青空が広がり、気温も上がってきました。
黒部市長と高橋尚子さんの挨拶を聞きながらストレッチをしました。高橋尚子さんは制限時間の6時間まで、ランナー全員とハイタッチをしてくれるとのこと。
さらに、前アメリカ大統領のジミー・カーターからのメッセージも読み上げられました。大会名に「カーター記念 黒部名水マラソン」とあるように、本大会はランニング愛好家のジミー・カーターの記念大会でもあります。
1984年5月22日、YKK株式会社の創立50周年記念式典に出席の第39代アメリカ合衆国大統領ジミー・カーター閣下の来市を記念し、第1回ジョギング大会を宮野運動公園陸上競技場をスタート・ゴールに開催。ジョギング愛好家のカーター閣下は、当初スターターだけの予定であったがスポーツシャツ・ショートパンツ姿でスタートの号砲を終えると突然参加者1,500名と一緒にジョギング。このハプニングに参加者は大変喜び、沿道の市民や参加者から大きな拍手が沸き上がった。
黒部名水マラソンの42.195km
コースの特徴
富山の大自然を満喫できるフルマラソンは、折り返し地点の23キロを頂点に、前半は上り、後半は下りのコースとなっています。スタートから12キロあたりまでローカル線沿いと黒部市の街中を走り、13キロから26キロまで田んぼ道を走ります。27キロから黒部川沿いの土手を走り、ラスト5キロは富山湾沿いの道を通ってゴールへ向かいます。
※大会ホームページより
スタートから約20秒でスタートラインにたどり着きました。ネットタイムとグロスタイムの差が小さいのは良いですね。その後も混雑せずに伸び伸びと走ることができました。
5キロ付近の給水ポイント。黒部市は「名水の里」として有名で、今大会の給水はすべて地元黒部の天然水が提供されています。
5キロ〜9キロは、ローカル線あいの風とやま鉄道沿いの田んぼ道を走ります。途中、何度か電車が通過していきました。
9キロ付近で黒部駅を通り過ぎます。可愛らしい駅ですね。
10キロ地点。黒部市の街中を駆け抜けます。ここから折り返し地点の22キロまで緩やかな上り坂となります。
12キロを過ぎたあたりから傾斜がきつくりなり、坂を上っているなという感覚があります。
しばらく走ると、また緩やかな上り坂となります。3時間30分のペースメーカーの後ろに付いていきます(※ブルーのシャツを着た人たち)。
17キロ付近で黒部宇奈月温泉駅を通過します。今朝、北陸新幹線で下車した駅です。
宇奈月温泉方面に向かってひたすら田んぼ道を走り続けます。
ハーフ地点通過。ここまでキロ5分のペースをキープしてきましたが、体力的にはまだまだ余裕があります。このまま30キロまで3時間30分のペースメーカーと一緒に走るか、ここで勝負に出てペースアップするか悩まみましたが、後半は下り坂ということもあり、思い切ってペースアップすることにしました。
ペースメーカーを徐々に引き離しながら折り返し地点を通過します。
こんなところにトロッコ電車が展示してありました。
25キロ地点でさきほど来た道を外れて、黒部川方面へ向かいます。
坂を上りきると、黒部川の土手に出ました。直射日光をガンガン浴びながらひたすら直進します。こういう一直線のコースは走っていてゲンナリします。。
すると黄色いTシャツを着た高橋尚子さんがいました。道行くランナーにハイタッチをしています。さすがQちゃん、ランナーが挫けそうになるポイントを選んで応援してくれるわけですね。今年の2月に出場した「香川丸亀国際ハーフマラソン」の時も、一番苦しかった14キロ地点でハイタッチしてくれました。
関連記事:【香川丸亀国際ハーフ2017】大会レポート:高速フラットコースという割には坂が多かった
30キロ地点通過。ハーフ地点からペースアップしている割には「30キロの壁」もなく元気に走れています。
ひたすら黒部川沿いを走ります。
キロ4分30秒のペースをキープ。昨月購入したガーミンの「ForeAthlete 935」はディスプレイが大きくて見やすいです。
35キロ地点通過。このペースでいけば3時間25分も切れるんじゃないかと希望が湧いてきました。
さすがに疲れてきましたが、こういう絶景を見ると心が癒やされます。
あいの風とやま鉄道の線路下をくぐります。
ラスト5キロは富山湾沿いを走ります。見て下さい、この絶景。
前方左側には、YKK APの黒部越湖製造所。YKKは本大会のスポンサーでもあります。
富山湾に面し、昭和51年(1976年)にアルミ建材に使われる部品工場として設立されました。部品要素技術・開発力をベースにクレセント、戸車、ハンドル、樹脂、金属製の機能部品を生産しています。また、部品の各種試験評価機能も充実しています。(企業情報より)
残り4キロ!
40キロ地点を通過。このあたりは漁港ですね。
42キロ地点。大会会場の黒部市総合公園に戻ってきました!
ゴール!
完走直後の給水は、紙コップを渡され、黒部の天然水が飲み放題です。
黒部名水マラソンのゴール会場
本日の戦利品
こちらが今回の戦利品。タオル、メダル、アクエリアス1本、天然水1本。
参加Tシャツは、結構地味ですが、、ミズノのしっかりした素材で出来ています。
なお、全参加者に、ます寿し、名水鍋、名水だんごが振る舞われるのですが、今回は帰りの新幹線に乗るために断念。。ます寿司食べたかったな。。
走行分析
前半は3時間30分のペースメーカーに張り付き、キロ5分のペースをキープ。後半からキロ4分30秒にペースアップし、ラスト3キロは徐々にペースダウンするものの、あ何とか逃げ切りました。
- 5キロ:25分21秒
- 10キロ:49分50秒
- 15キロ:1時間14分55秒
- 20キロ:1時間39分58秒
- ハーフ:1時間45分22秒
- 25キロ:2時間3分31秒
- 30キロ:2時間26分9秒
- 35キロ:2時間48分50秒
- 40キロ:3時間11分44秒
- フル:3時間21分41秒
前半は緩やかな上り坂の割にはペースダウンせず、後半は早めにペースアップできたことが良い結果に繋がったと思います。