僕がマラソンから学んだ、人生で大切な5つのこと

解説・まとめ

タレントで元政治家の東国原英夫(そのまんま東)氏は、宮崎県知事時代に『人生で大切なことはすべてマラソンで学んだ!』という本を出している。マラソンランナーなら「そうそう、そうだよね!」と共感しまくりの内容だが、マラソンに興味のない人からすれば、おっさんランナーの戯言にしか聞こえないだろう。

そんな「おっさんランナーの戯言」になることを百も承知で、僕自身がマラソンから学んだ、人生で大切なことを書いてみたいと思う。

この記事の目次

苦しみは一過性

マラソンに苦しみはつきもの。特にレースや練習で自分を追い込むときは必ず苦しみが訪れる。フルマラソン(42km)だと30km以降に足が動かなくなる「30kmの壁」が有名だ。10kmタイムトライアルだと僕の場合は6〜8kmが最も苦しく感じる。

しかし苦しい状態が永遠に続くとは限らない。フルマラソンで「30kmの壁」を乗り越え、ラスト3〜5kmは羽が生えたように走れたことが過去に何度もあった。先日の10kmタイムトライアルでは、ランナーズハイの状態でラスト2kmを走り切ることが出来た。

こういうことは仕事でも良くある。「もう無理!」と逃げ出したくなっても、とりあえず踏ん張ってみる。「もうちょっとだけ頑張ってみよう」を繰り返していると、いつの間にか状況が好転している。

ダメな時はダメ

とはいえ、本当にダメな時は、何をやってもダメなのはマラソンも同じ。例えばレースの途中でケガをしたり、体調不良に陥ったりしたら、無理して踏ん張ったところで状況は悪化するばかりだ。「せっかくのレースなので完走したい」という気持ちがあっても、棄権した方が良い時もある。

仕事や人間関係で本当にダメな時は、思い切ってストレスの原因から距離を置くしかない。そうでないとメンタルが回復できないレベルまでやられてしまう。

踏ん張りどころと、諦めどころの境界線は見極めが難しい。踏ん張るところで諦めてしまったら成長しないし、諦めるところで踏ん張ってしまったら壊れてしまう。

準備が9割

「勝負は試合前に決まっている」という言葉があるが、マラソンにもそれが当てはまる。練習の積み重ねはもちろん、レース本番に向けた調整、レース当日の過ごし方、ランニングシューズ・ウェアの準備など、走ること以外の要素がレースのパフォーマンスに大きく影響する。

平日に行うポイント練習なんかでも、用意周到な準備が不可欠だ。前の晩に早めに就寝して十分な睡眠をとる。仕事が定時に終わるように時間管理を徹底する。練習の2時間前にカーボローディングをする。集中力を高めるために、練習の直前に10分間の仮眠をとる。

仕事で最高のパフォーマンスを出すためには、事前の準備が大切なのは言うまでもない。

自然体を意識する

僕がランニング中に「出来るだけラクに走る」ことを心掛けている。例えばランニングフォームは小限のエネルギーで最大限の推進力を得られる型を意識しているし、脳が糖分を無駄に消費しないように何も考えずに走っている。すると体力的にも精神的にも余裕が生まれ、ランニングがもっと楽しめるし、より長い距離を走ることが出来る。

同じように仕事でも、良い意味で手を抜くことを念頭に置いている。無駄な作業を徹底的に省いて、空いた時間で自分が本当にやるべきことに集中する。

といいつつ、自分は案外「無駄な作業」を黙々とこなすのが嫌いじゃないし、一見無駄に見える作業から発見やひらめきが生まれたりもするので、完全に無駄を排除しようとは思わない。まあ、一見無駄に見える動きでも、本人にとっては効率的なランニングフォームだったりするので、結局は自然体であるかが大事なんだろう。

リミッターを外す

長年マラソンをやっていると、時に自分の想像を超えるようなパフォーマンスを出せる時がある。過去の自己ベストや練習の状況を見れば、レースの目標タイムはある程度予測できる。普通は目標タイムから逆算してペース設定をするものだが、これが足枷になる場合もある。例えば、本当はフルマラソンを3時間で走り切るポテンシャルがあるのに、3時間15分を目標にして、自分で自分のリミットをかけてしまっているケース。

僕が初めてサブ3(フルマラソンを3時間以下で完走)を達成した時は、そのリミッターが作動していなかった。そして悪天候にもかかわらず、1ヶ月前に更新したばかりの自己ベストを6分以上も短縮してサブ3を達成した。

マラソンも人生も「目標」を持つのは大事。、だがその目標が自分の可能性を狭めていないか、そう考えさせてくれる出来事だった。

以上、おっさんランナーの戯言でした!

人生で大切なことはすべてマラソンで学んだ!