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キプチョゲ vs ファーラー vs ベケレの頂上対決に見る《ロンドンマラソン2018》の戦略

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ランナーのみなさん、こんにちは。読めば走りたくなるブログ tomo.run(ともらん)にお越しいただき有難うございます。

ロンドンマラソン実行委員会は昨日、2018年4月22日に開催される「ロンドンマラソン2018」で繰り広げられるであろうマラソン界の頂上対決について報じました。

男子エリート招待選手には、エリウド・キプチョゲ(ケニア)とモハメド・ファーラー(英)の参加が確定していましたが、ここにケネニサ・ベケレ(エチオピア)が加わることになります。

参照Bekele joins Farah and Kipchoge in stunning elite men’s field(英語)

3人とも長距離陸上界のスーパースターですが、マラソン競技においては、世界記録ではベケレ、優勝経験ではキプチョゲがそれぞれ一歩リード、ファーラーは未知数というのがぼくの個人的見解です。この3人は、9年前にも世界陸上で「頂上対決」を経験しています。

また、今回この3人を招待したロンドンマラソン実行委員会の「戦略」にも興味を持ちました。その辺りも含めて、ロンドンマラソン2018の見どころに迫りたいと思います。

世界歴代2位と3位の対決

(画像はIAAF公式サイトより)

ケニア出身のエリウド・キプチョゲは、いま最も世界記録に近い男として世界中から注目を集めています。自己ベストタイムは、2016年のロンドンマラソンで出した世界歴代3位の2時間3分5秒。2015年に続き2年連続でロンドンマラソンを制覇しています。

キプチョゲは Nikeのサブ2プロジェクト「Breaking2」のメンバーでもあり、2017年5月にイタリア・モンツァで行われた非公式の記録会では、42.195キロを2時間00分25秒で完走しています。公式記録ではありませんが、デニス・キメットが持つ世界記録の2時間2分57秒を2分半以上も上回るタイムです。

一方、エチオピア出身のケネニサ・ベケレは、デニス・キメットに次ぐ世界歴代2位の2時間3分3秒の自己ベストタイムを持つだけでなく、5,000mと 10,000mの世界記録保持者でもあります。最近では2016年のベルリンマラソンで優勝していますが、ロンドンマラソンは2016年に3位、2017年2位と優勝経験はありません。なお、2017年のベルリンマラソンでは途中で棄権し、トップで完走したキプチョゲが優勝しています。

世界記録ではベケレ、優勝経験ではキプチョゲがそれぞれ一歩リードしている状況です。

ファーラーは未知数

一方、5,000mと 10,000mの世界王者のモハメド・ファーラーは最近マラソンに転向したばかり。マラソンの自己ベストタイムは2014年のロンドンマラソンで出した2時間8分21秒と、キプチョゲとベケレのタイムとは比べ物になりませんが、近年「高速化」するマラソンに求められるスピードでは負けていません。

しかも昨年から、ポーラ・ラドクリフの夫で彼女のコーチも務めたゲイリー・ラフの下でマラソンを特訓中ということで期待が高まります。

3人の中で最も予測が付かないのがファーラーです。

9年前のデジャブ

実はキプチョゲ、ファーラー、ベケレの頂上対決は、今回が初めてではありません。キプチョゲやベケレがまだ中距離陸上の選手だった頃、2009年のベルリン世界陸上で3人は 5,000m 決勝を走っています。


こちらが IAAF公式サイトに掲載されている公式記録。ベケレが13分17秒09で優勝、キプチョゲが13分18秒95で5位、そしてファーラーが13分19秒69で7位の結果でした。

YouTube動画も見つけたので貼り付けておきます。

Twitterの人気投票ではキプチョゲが優勢

ロンドンマラソンの公式 Twitterアカウントが実施したアンケートによると、キプチョゲがロンドンマラソンで3度目の優勝を果たすだろうと回答した人は 65%でした。


一方、昨年2位だったベケレがロンドンマラソンで優勝するだろうと答えた人は 32%と、そうでないと回答した35%よりも下回りました。


ファーラーについては「優勝」という言葉を使わずに、トラックレース同様にロードレースでも「レジェンド」になれるか?という問いに対し、53%の人が「なれる」と回答しています。


ロンドンマラソン委員会の戦略

2017年のベルリンマラソンでは、エリウド・キプチョゲ、ケネニサ・ベケレ、ウィルソン・キプサングの頂上対決が話題になりましたが、レース当日は雨の影響もあってベケレとキプサングは途中で棄権、キプチョゲが優勝しました。

これだけ豪華なマラソン選手を集められるのは、世界最高峰マラソンシリーズ、ワールド・マラソンメジャーズの中でもベルリンマラソンとロンドンマラソンぐらい。ベルリンは現男子世界記録、ロンドンは現女子世界記録を有し、両者ともに記録が出やすい「高速フラットコース」として知られています。

もしロンドンマラソンで男子世界記録が更新できれば、ロンドンマラソンは男女二つの世界記録を手にすることになります。世界記録を更新する最も簡単な方法は、世界記録に最も近い選手を競わせること。そういう意味では、ロンドンマラソンもベルリンマラソンは水面下で熾烈な「頂上対決」を繰り広げていると言えるでしょう。

さいごに、余談ですが

ロンドンマラソン2018は、マラソン界のスーパースターが競い合う頂上対決であり、世界最速レースの座をかけたロンドンマラソンとベルリンマラソンの頂上対決でもあります。いやー、楽しみですね!

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