どうも!マラソンブロガーのtomo.です。

マラソン大会の「完走率」とは、制限時間内に完走した人の数 ÷ 参加した人の数。100人参加して、80人完走すれば、完走率は80÷100=80%。完走率は、天候や参加資格、制限時間に影響を受けやすいため、高ければ走りやすい、とは限りません。

マラソン大会の「完走率」とは?

完走率は、マラソン大会で制限時間内に完走できた人の割合を表します。100人参加して、80人完走すれば、完走率は80%(=80÷100)。

完走率 = 制限時間内に完走した人の数 ÷ 参加した人の数

どのマラソン大会でも完走率は話題にあがります。以下は《北海道マラソン2016》のニュース記事より。

定員を2千人拡大した今大会には、過去最多の1万7920人がエントリー。スタートの午前9時の気温は18・0度、湿度66%(組織委発表)で快晴の中、1万2602人が完走。完走率は78・2%だった。(北海道新聞より)

ここではエントリー数=参加者数ではないことに注意。エントリーしても、急な予定や体調不良で DNS(棄権)する場合がありますよね。完走率の分母は、あくまでもスタートラインを切った参加者の数です。

完走率は、期待と現実のギャップであるとも言えます。自分では完走できる(=期待)と思って参加したけれど、何らかの要因により完走できなかった(=現実)わけですから。

完走率が下がる理由

完走率はさまざまな要因に影響を受けます。以下の状況では、完走率が下がる傾向にあります。

  • 天候:気温が高い、雨天
  • コース:アップダウンが激しい
  • 制限時間:制限時間が短い
  • 参加資格:参加資格タイムがない(=誰でも参加できる)
  • 開催歴:開催歴が浅い(=経験値が低い)
  • 抽選倍率:倍率が低い(=コミット度合いも低い)

国内の主要な大会の完走率

次に国内のメジャーな大会の完走率を比較してみましょう。完走率の数字をクリックすると、引用元にリンクします。

マラソン大会 開催日 完走率
神戸マラソン 2015/11/15 97.0%
東京マラソン 2016/2/28 96.0%
京都マラソン 2016/2/21 94.5%
長野マラソン 2016/4/17 84.5%
北海道マラソン 2016/8/28 78.2%
さいたま国際マラソン 2015/11/15 71.8%
NAHAマラソン 2016/12/7 69.6%

こうして並べてみると《神戸マラソン》、《東京マラソン》、《京都マラソン》の完走率の高さが際立ちます。フルマラソンに適した季節に開催していますし、コースも比較的フラット、制限時間も6~7時間と余裕があります。

《長野マラソン》の完走率は、上に比べて10ポイントほど落ちます。アップダウンのあるコースで、制限時間が5時間と短めです。

《北海道マラソン》は、比較的フラットなコースですが、真夏に開催ということで、厳しい暑さが完走率を下げている要因となっています。《NAHAマラソン》は、アップダウンの激しいコースと高い気温のダブルパンチで完走率が最も低くなっています。

《さいたま国際マラソン》は、参加資格が「サブ4」でしたが、完走率が71.8%と低めです。アップダウンのあるコースと、制限時間が4時間というダブルパンチが効いたのでしょう。また、2015年大会が開催1回目だったこともあり、参加者全員が初めて経験するコースに手こずったと考えられます。

国内史上最低の完走率は52.3%

当ブログの調べによると、1999年の《NAHAマラソン》で国内史上最低の完走率の52.3%が記録されています。12月にも関わらず、気温26度、湿度60%という過酷な状況でレースが行われ、参加者の約半数しか完走できませんでした。

大会公式サイトより

2006年の《北海道マラソン》の完走率も52.4%と史上最低に迫る勢いです。

真夏のマラソンは気温が高く、体力の消耗が激しいため、男子トップクラスの2時間10秒を切る力を持つ選手でも、2時間15~20分台まで記録を落とすケースが多くなります。06年は快晴で、スタート段階ですでに気温は30度に達しました。ゴール地点でも31度と、選手は暑さとの闘いを強いられました。(北海道マラソン大会パンフレットより)

毎年8月に開催される《北海道マラソン》は日本有数の暑さを誇るマラソン大会として有名です。参加者もそれなりに覚悟してスタートラインに立っています。一方で《NAHAマラソン》は真冬に開催され、リゾート客も多く参加するため、期待と現実のギャップが自ずと大きくなると考えられます。

気温と完走率の相関関係

完走率に最も影響を及ぼすとされるレース当日の気温。その相関関係について、もう少し深掘りしてみましょう。

《NAHAマラソン》の公式サイトには過去レースの気温、湿度、完走率が掲載されています。これらのデータを元に、エクセルで回帰直線を描いてみました。

過去31年分のデータ

回帰直線を見ると、レース当日の気温が1度上がると完走率が1.6%下がるのがわかります。ただし、決定係数が19%と相関が低すぎます。

今度は、出場者数、完走者数、完走率に加え、出場者の県外率(出場者数全体に占める県外からの出場者の割合)をグラフにしてみました。

最初の3年間は完走率90%台をキープしています。初期の頃は大会の知名度もないので、今でいうエリートランナーしか参加しなかったと推測できます。

その後、参加者数が伸び続け、1994年にピークを迎えます(グラフ①)。この時点で、出場者の県外率は10%なので、沖縄県内での参加者が増えていることが伺えます。

1997年に出場者の県外率が11.4%から14.4%に急増しています(グラフ②)。これは、1997年に当時の橋本龍太郎政権が沖縄振興特別措置を導入し、東京~那覇間の航空運賃が軽減されたことが原因と考えられます。以来、出場者の県外率はグングン上がっていきます。

2007年から出場者数が再び急増し、2009年にピークを迎えます(グラフ③)。これは、2007年の第1回東京マラソンでマラソンブームに火が付き、県内外の出場者数の急増によるものです。 

過去19年分のデータ

出場者の県外率が本格的に上がっていく1997年から19年分に限定し、レース当日の気温と完走率を散布図にプロットし直しました。

回帰直線を見ると、レース当日の気温が1度上がると完走率が1.7%下がるのがわかります。決定係数も46%と悪くありません。

最後にひと言

完走率とは、期待と現実のギャップである。

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気になるマラソンの「完走率」。国内史上最低は52.3%」を最後までお読みいただき有難うございます。

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