どうも!マラソンブロガーのtomo.です。

野口みずき、高橋尚子、有森裕子ら五輪メダリストのランニングシューズを作った三村仁司さん。そんな「世界一のシューズ職人」がランニングシューズの選び方を伝授してくれます。

一流はなぜ「シューズ」にこだわるのか(青春出版社)について紹介します。

早わかりQ&A

1)本書を読むべき理由

ランニングシューズの本質について考えさせてくれる一冊。一流ランナーになるほど、ミリ単位の「フィッティング」や、足を入れたときの「フィーリング」を重視するそうです。ランニングシューズは何を基準に選ぶべきか?という疑問についてヒントがもらえます。

2)著者はどんな人?

「世界一のシューズ職人」「現代の名工」として名高い三村仁司さん。ASICSでは野口みずき、高橋尚子、有森裕子ら五輪メダリストのランニングシューズを作り、その後 ADIDASと専属契約して市民ランナー向けのシューズを開発。自身もかつては「サブ2.5」のエリートランナーだった。

3)一番印象に残っているところは?

インソール(中敷き)こそ、実はトップアスリート用のシューズづくりで重要であるということ。これまであまり気にしてこなかったので驚いた。

数値化できない大切なもの

以前、こんな記事を書きました。

シューズ職人は不要。Adidas Futurecraft 4Dと Nike Epic React Flyknit の意外な共通点

ランニングシューズの世界二大メーカーである NIKEと ADIDASが AIや機械学習を駆使したシューズづくりにシフトしつつあるという話です。定量的なデータに基づき、プロダクトを作り上げていく「データドリブン」なアプローチと言えます。

三村のシューズづくりは、その真逆のアプローチ。フィッティングやフィーリングなど数値化できない「感性」に関わる部分がシューズづくりの決め手になると言います。

私は、この先、どんなに優れた素材が開発され、シューズ製作の技術が進歩しても、このフィーリングを理解し、機能としてどうシューズに盛り込んでいくかを判断し、決定していくのは、シューズ製作に携わる私たちプロフェッショナルの「感性」によると思っています。

ケガしないシューズが最強

三村さんはシューズづくりを通して、なぜ日本のマラソンが昔に比べて弱くなったのか?という点について切り込んでいます。三村さんによれば、それは選手の「練習量」が昔に比べて圧倒的に少なくなったから。

言われてみれば、瀬古和彦さんや中山竹通さんの自叙伝を読むと、ひと月に1500km走ったとか、ウォームアップだけで50km走ったとか、かなりハードな練習をこなしていたことがわかります。

では、どうしたら日本のマラソン選手が強くなるのかというと「故障せずに練習量を増やす」のが良いという話になります。

もし「三村流の勝てるシューズ」とは?と聞かれたら、答えは簡単です。ケガや故障をせずに練習量を増やせるシューズなのです。

軽さは正義である

三村さんはシューズづくりで「感性」を大切にされている方ですが、科学的なアプローチを取り入れていないわけではありません。特に新素材による軽量化には、それこそデータを用いてシューズづくりに取り組まれています。

マラソンでは、シューズが10グラム軽くなると、エネルギー消費が約265キロカロリー少なくなるとされています。(…)50グラム軽量化されたとしたら、5×265キロカロリー=1325キロカロリーもエネルギーの消費が少なくなる計算です。フルマラソンを走り終えたときには、一般的に6000~7500キロカロリーを消費するとされていますから、1325キロカロリーも節約できるということは、約20%もスタミナのロスを抑えられる計算になります。

こうして数字で語られると「なるほど!」と感心するのみ。たった50gとはいえ、フルマラソンではこんなに違いが出るんですね。

ランニングシューズの選び方

ぼくのような市民ランナーが一番知りたいのは、本書の付章にある、世界一のシューズ職人が伝授!「自分に合ったランニングシューズ」の選び方だと思います。世界一のシューズ職人のアドバイスとあれば、知りたくなりますよね。

結論からいうと、シューズ選びで一番大切なのは「フィット感」。しかしそのフィット感を見極める方法は少し複雑なので、興味がある方は、ぜひ、一流はなぜ「シューズ」にこだわるのか(青春出版社)を手にとってみてください。

この記事を読んで走りたくなったら

「世界一のシューズ職人」ミムラさんが語る、ランニングシューズ論」を最後までお読みいただき有難うございます。

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