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簡単なことでも全身を使って全力でやることが大切。室伏広治流「ゾーンの入り方」

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ランナーのみなさん、こんにちは。読めば走りたくなるブログ tomo.run(ともらん)にお越しいただき有難うございます。

芸能人兼オリンピアンの猫ひろしさんの新書に続き、オリンピアン室伏広治さんの新著『ゾーンの入り方』を読みました。

室伏さんは元男子ハンマー投げの選手。日本代表選手としてシドニー(2000年)、アテネ(2004年)、北京(2008年)、ロンドン(2012年)の五輪に四大会連続で出場し、アテネでは金メダルに輝いています。

しばらく名前を聞かないと思ったら 2016年に引退されていたのですね。現在は東京医科歯科大学の教授をされていることも知りませんでした。五輪金メダリストから大学教授へ。アスリートとしては最高峰のキャリアパスといえます。

何事も「集中力」が大事

そんな室伏さんが長い競技人生でつかんだ極意は、無駄のないトレーニングで最大限の力を蓄え、それを試合で出し切ること。

それを実現するために必要なのは「集中力」です。効率的にトレーニングで鍛えるのも、自分が持っている力を極限まで引き出すのも、すべては集中力がカギを握ると室伏さんは言います。また、練習や試合で集中できているの状態を「ゾーンに入っている」とも呼びます。本書では、そのゾーン入る方法を室伏さんがわかりやすく解説してくれます。

さすが大学教授だけあって説明がわかりやすいです。論理的で科学的根拠に基づいているだけでなく、理論と実践に分かれているので、ゾーンの入り方を学んだあとで、実際に試してみることもできます。

本書に収録されている「室伏流エクササイズ」はハンマー投げに限らず、身体を動かす全てのスポーツパーソンに役立つと思います。

指一本を伸ばすために全身を動かす?

室伏流エクササイズの中で自分が最も感心したのはこの部分。

体を理想的に動かせるようにするためには、簡単なことでも全身を使って全力でやることが大切です。どんな運動でも、けっして体の一部だけを機能させて行うのではなくて、どんな小さなことでも本気を出して全身を使って全力でやれば、自ずと各部分が理想的に機能して、体全体を自分のイメージ通りに動かせるようになるのです。

簡単なことでも全身を使って全力でやることが大切。これは名言だと思います。

エクササイズの中では、指一本伸ばすためだけに全身を使う方法が紹介されていますが、これまでこんな発想は考えもしませんでした。

これはランナーにも役立つ考え方です。足腰と心肺ををしっかり鍛えれば、ランナーとしてある程度まで成長できます。しかしそれより上を目指すためには、体全体を鍛えて使いこなす必要があります。今後のトレーニングを考える上で「室伏流エクササイズ」は非常に勉強になりました。

「スポーツ」の本来の意味

もうひとつ、本書で印象に残った言葉を紹介します。

「スポーツ(sport)」の本来の意味は、「気分転換」なのです。

ぼくは英語は得意な方かと思っていましたが、恥ずかしながらこれは知りませんでした。自分にとってスポーツは「鍛錬」「試合」の意味合いが大きなウェイトを占めています。

Oxford Dictionaryによると「sport」の定義は次のとおり。

An activity involving physical exertion and skill in which an individual or team competes against another or others for entertainment.

要約すると「娯楽のために、個人またはチームで行う身体的活動」と訳せると思いますが、結局のところスポーツの目的はエンターテインメント(for entertainment)なんですね。なんか大事なことを見落としていました。また「sport」の古い使われ方として、エンターテインメント、楽しみ(entertainment; fun)の意味があることも初めて知りました。

実は、ここが室伏さんの『ゾーンの入り方』で最も重要なポイントでもあります。

「どうすれば集中できるか」という方法論の一つは、その楽しさを見つけること。集中してやることの楽しさを知ることなのです。

つまり、ゾーンに走る(集中する)ための方法論をいくら勉強しても、結局「楽しむ」ことができなければ意味がないのですね。

さいごに、余談ですが

『ゾーンの入り方』は、五輪金メダリスト・大学教授の室伏広治さんが教えてくれる「集中する方法」。ここに書かれていることはあらゆるスポーツパーソンに役立ちますが、集中力が大事なのは勉強や仕事でも同じです。


室伏広治『ゾーンの入り方』(集英社新書):超一流アスリートが教える結果を出すための集中法

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