軽井沢の超穴場な観光スポット「中山道69次資料館」
旅ラン・コース紹介
はじめにお断りしておくと、かなりマニアックな内容となっています。
- 江戸時代の歴史が好き
- 歩いて旅するのが好き
- 走って旅する「旅ラン」が好き
に当てはまる方でないと興味がわかないかもしれません…。
この記事の目次
中山道とは?
中山道、と聞いてピンと来る人はどれくらいいるのでしょうか?「そもそも読み方がわからないよ!」という人もいるかもしれません。
中山道は、「なかやまみち」ではなく「なかせんどう」と読みます。
中山道(なかせんどう)は、江戸時代の五街道の一つで、江戸の日本橋と京都の三条大橋を内陸経由で結ぶ街道である。「中仙道」、「仲仙道」とも表記するほか、「木曾街道」や「木曽路」の異称も有した。(ウィキペディアより)
東海道(とうかいどう)は聞いたことありますよね?太平洋沿岸を経由する東海道に対し、中山道は東京都・埼玉県・群馬県・長野県・岐阜県・滋賀県・京都府の内陸を経由するルートです。
当時は電車や車などありませんから、500km以上の距離を約15日かけて移動したと言われています。
中山道の道中には69もの宿場町があり、今でもその名残が残っています。例えば埼玉県の浦和は「浦和宿」、長野県の軽井沢は「軽井沢宿」として江戸時代から栄えていました。
近年、一部マニアの間では、こうした宿場町を歩いて旅をすることがささやかなブームとなっています。
「中山道を歩く」にテーマにした本も出版されています。
中山道69次を歩く – 岸本 豊(著)
中山道69次資料館
そんな中山道に関する資料を収集・展示した資料館が、軽井沢のはずれにあります。
中山道69次資料館
長野県北佐久郡軽井沢町追分120
公式サイト
軽井沢から国道18号を西へ進んでいくと「旧中山道」と書かれた看板を目にします。そのすぐ先に「中山道69次資料館」があります。
一見すると普通の一軒家のようですが、よく見ると入口に「中山道69次資料館」と書かれています。
開館時間は、10時~16時。火曜日と水曜日、そして冬期(12~3月)はお休みです。
入館料は、大人が500円、小中高生が200円です。
そもそもなぜ、ぼくが「中山道69次資料館」を訪れかのかと言うと、実はぼくも趣味で中山道を旅しているからです。
ぼくの場合は、歩きではなく、走るほうですけどね。暇を見つけては、江戸時代の飛脚のごとく中山道を走って旅しています。いわゆる「旅ラン」というやつです。
中山道を研究して15年
館内に入ると館長の岸本さんがわざわざ出てきて、中山道の概要について講義をして下さいました。
中山道69次資料館は、岸本さんが15年かけて収集・研究された資料を展示しています。中山道に対する強い愛を感じました。
館内の写真を撮って良いかと聞いたところ「どうぞご自由に〜」との一言。各宿場町ごとに展示スペースがあり、宿場町の資料や特産品などが展示されています。全部で69ものコーナーがあるので、すべてまわるのは結構大変です。
実は岸本さん、先ほど紹介した『中山道69次を歩く』の著者でもあるんです。他にも中山道に関する書籍を出版されています。館内でも販売していたので、記念に一冊購入させていただきました。そして、館長のサインまでいただきました!
中山道を疑似体験
中山道69次資料館の見どころは館内だけではありません。なんと中庭には、東京〜京都の旅が疑似体験できるコーナーがあります。
雰囲気が伝わるように、動画を撮影してきました。
軽井沢の「中山道69次資料館」で江戸時代の旅人気分が体験できる!?
江戸日本橋を出発し、板橋~蕨~浦和~大宮~…と69の宿場町をめぐる旅。#長野県 #軽井沢 pic.twitter.com/5DyvSCpmgV
— とも✈️マラソンブロガー (@tomorunblog) 2018年10月9日
この凄さは、中山道マニアじゃないと理解できないでしょうね。
例えば江戸・日本橋を出発して最初に通過する宿場町は「板橋」ですが、ちゃんとミニチュアの橋で再現してあるんです。
実際の「板橋」の写真はこちら。2年前に訪れた時の写真です。
ワンポイントアドバイス
以上、軽井沢のはずれにある「中山道69次資料館」を紹介しました。
軽井沢が外国人の別荘地として発展するのは明治以降。それ以前の軽井沢の歴史を知りたければ、ぜひ「中山道69次資料館」を訪れてみて下さい。国道18号沿いにあるので、車ならアクセスも悪くありません。
