【ナカ旅】碓氷峠を越えて長野県へ突入!県境の「熊野神社」で安全祈願

ナカ旅 ,

東京から京都まで「中山道」を走って旅する企画、ナカ旅を続けています。

中山道(なかせんどう)は、東京の日本橋から京都の三条大橋を内陸経由で結ぶ街道。江戸時代の旅人や飛脚は、道中69ヶ所の「宿場」で休みながら、約550キロの道のりを移動していました。 

ナカ旅のルールは簡単。基本的には江戸の飛脚と同じで、道中の宿場をひとつずつクリアしながら旧中山道を自力で走って移動します。宿場は一度クリアすれば、電車で移動することも可能。主に休日を使って地道にクリアしていきます。

今回は、東京の日本橋から17番目の宿場である坂本(さかもと)宿を中心に、次の軽井沢(かるいざわ)宿までの道中をレポートします。

コースの特徴

坂本宿から軽井沢宿までの距離は11.5キロ。国道18号から林道に入り、林の中の峠道をひたすら走るルートです。熊野神社からは長い坂を下り、県道133号線を通って軽井沢町を目指します。

碓氷峠の麓であることから「坂本」となる。坂本宿は上州路最後の宿、江戸から概ね五泊目にあたり、東に碓氷の関所、西に難所碓氷峠を控え大いに賑わった。ーー『ちゃんと歩ける中山道六十九次』より

今回のハイライトは何といっても碓氷峠越えです。別の記事でも書きましたが、坂本宿から峠の頂点である熊野神社まで、約700メートルの高度を獲得しています。安中宿から坂本宿までの高度獲得を含めると、トータルで1200メートル。。

関連記事:LSDと坂道トレーニングは旅ランで楽しく走れる!碓氷峠で33キロ、高度1200メートル

坂本宿

安中宿から走り続けること約20キロ。ようやく坂本宿に到着しました。坂本宿はこれまでぼくが訪れた宿場のなかで、最も宿場らしい宿場でした。

古い建物が数多く残っていますし、

それぞれの建物に江戸時代の「屋号」が掲げられています。例えば、こちらは坂本公民館の建物ですが、入口に「脇本陣 酒屋」と書かれた標識が掲げられています。

「坂本宿屋号一覧」の看板も見つけました。やはり碓氷峠という中山道最大の難所の麓ということで、江戸時代は旅人たちで相当賑わっていたみたいですね。

道路の左側には用水路があり、水が勢い良く流れています。江戸時代には、道幅が14.8メートルあった旧中山道の真ん中に、幅1.3メートルの用水路があったそうです。

碓氷峠を目指してゆるやかな坂を上っていきます。前方に見えるタンコブみたいな山、これから上ると思うと胃が痛くなりました。。大丈夫かな。。

峠を越える前に「八幡宮」で安全祈願のお参りをしてきました。

碓氷峠攻略

さて、ここからは国道18号を降りて、自動車も自転車も入れない登山道を走ります。途中で迷子にならないか心配でしたが、要所に「安政遠足」の案内板があって助かりました。

うーん、、ここから熊野神社のある峠のてっぺんまで9キロか。。

見て下さい、この急斜面。最初はキロ6分ぐらいのペースで頑張っていましたが、すぐに足がフラフラになり、途中から歩いてしまいました。特に最初のほうは傾斜があまりにもきつく、足場も悪いので歩きつづけることすら困難でした。

50メートル歩いては休み、また50メートル歩いて休み、の繰り返しです。

心臓が止まるかと思うほど苦しかったですが、途中でいろんな観光スポットがあるのでそれなりに楽しめました。こちらは「柱状摂理」と呼ばれるスポットで、火成岩が冷却した際に柱状の岩が出来たそうです。

こちらは「覗」 と呼ばれるスポット。以下は現地の案内板より。

坂本宿を見下ろせる場所で山梨の老木がある。一茶は「坂本や 袂の下の 夕ひばり」と詠んだ

木の茂みの間に一本道が見えますかね。あれが先ほど走ってきた中山道の坂本宿です。

そしてこちらは「風穴」。溶岩の割れ目から水蒸気で湿った風が吹き出ているそうです。

しばらく急斜面が続いたので完全に心が折れかけていましたが、1キロほど進むと比較的平坦な道になりました。最初の難所はなんとかクリアできました。熊野神社まであと6.4キロ。

しかし、ここで大変なことに気が付きます。5月初旬といえども今日は真夏日です。それなのに水分補給用のドリンクがあと100ミリリットルしか残っていません。。峠に入る前にペットボトルを一本買う予定でしたが、完全に忘れてました。

しかもこの感じだと、熊野神社まで自動販売機はもちろんのこと、水道すらなさそうです。。途中で脱水症状にでもなったらどうしよう。。

しばらく走ると、休憩所が見えました。残念ながら水飲み場はありませんでしたが、4人の外国人の方たちが休憩していました。

(ぼく) こんにちは!暑いですね。ここ、座ってもいいですか?

(外国人) もちろん!

(ぼく) 皆さんも峠の麓から軽井沢へ行くんですか?

(外国人) いや、その逆だよ。軽井沢から来て、もうすぐゴールの坂本だよ。それにしても君はなんで走ってるんだい?

(ぼく) それはもちろん、走るのが好きだからだよ。君たちはなんで歩いているんだい?

(外国人) えー、あー、歩くのが好きだからさ。そういえばさっきも走っている集団とすれ違ったけど、あれは君の仲間かい?

(ぼく) 違いますね。再来週ここでレースがあるので、その練習で走っている人たちじゃないかな。こんなところでレースなんて、ちょっとおかしいですよね。

(外国人)ああ、君のようにね。 

(ぼく) さて、そろそろ出発します。みなさんお元気で!

(外国人)ありがとう。そういえば水が余っているけど、よかったらあげましょうか?

(ぼく) え!?そんな申し訳ない、、え!?でも、こんなお願いをして申し訳ないけど、ほんのすこしだけ分けてもらえたりしますか?

(外国人)もちろん、わたしたちはもうすぐゴールだし。

(ぼく) この先に自販機や水飲み場はないですよね。。?

(外国人)うん、そんなものはなかったよ。これ持っていきなよ。

(ぼく) ありがとう!!実をいうとドリンクが少ししか残ってなくて困っていたんだ。本当に助かるよ。

というやり取りの末、水道水の入ったウィルキンソンのペットボトルを入手しました。4分の1ぐらいしか入っていませんでしたが、それでも本当に有難かったですね。嬉しくて思わず写真を取ってしましました。

とりあえず今ある水だけで峠を越えないといけません。こういう時は、最小量の水分で喉の渇きを潤す裏技を使いたいと思います。喉が乾いたら水を口に入れる。そしてすぐに飲み込まずに、できるだけ長い間、口に含んだままにする。そうすると脳が水をたくさん飲んでいると錯覚して、喉の渇きがとれるのです。以前詠んだ、小出義雄さんの本にそんなことが書いてありました。

さて、休憩はほどほどにして、先へ進みましょう。しばらく走り続けると、「堀り切り」と呼ばれるスポットに差し掛かりました。以下は現地の案内板より。

天正十八年(1590)豊臣秀吉の小田原攻めで、北陸・信州軍を、松井田城主大導寺駿河守が防錆しようとした場所で、道は狭く両側が掘りきられている。

間もなく上り坂に差し掛かりました。ここは「座頭ころがし(釜場) 」と呼ばれる碓氷峠の難所のひとつです。以下は現地案内板より。

急な坂道となり、岩や小石がごろごろしている。それから赤土となり、湿っているのですべりやすいところである

確かに足場が悪くと、ズルっズルっ滑りながら急な坂を歩いて上りました。

坂を上りきると、しばらく平坦な道が続きます。ゆっくりと走っていたら、いきなり足をつりました。ちょうど膝の上の筋肉がガチガチに硬直し、膝が曲げられなくなってしまいました。。。仕方ないので、まずは近くの木に寄りかかり、立ったまま様子をみました。少ししたら足を動かせるようになったので、近くの丸太に腰をおろして休憩しました。

急斜面を上ってきたから足に負担がかかったのか、あるいは水分補給が十分にできなかったからか、と原因を考えながら足をマッサージしました。

10分ほど休むと、また歩けるようになりました。すると、目の前に再び長くて急な坂が立ちはだかりました。

以下は現地の案内板より。

山中坂 山中茶屋から子持山の山嶺を陣場が原に向かって上がる急坂が山中坂で、この坂は「飯喰い坂」とも呼ばれ、坂本宿から登ってきた旅人は空腹ではとても駄目なので手前の山中茶屋で飯を喰って登った。山中茶屋の繁栄はこの坂にあった。

ここ山中坂は、ぼくにとって碓氷峠の最大の難所でした。長い長い坂が延々と続きます。もうここは走るのを諦めて、早足出歩きました。キロ12キロぐらいのペースです。

熊野神社に到着!

長い長い坂を上りきると、しばらく平坦な道が続きます。そのまま突き進んでいくと「熊野神社」に到着しました!いやー、長かったです。でも頑張れた。頑張った。自分に褒めてあげたいです(笑)。

早速、熊野神社で無事に峠を越えられたことを感謝するとともに、今後の旅の安全祈願をお参りしました。

ちょうど神社の門のところに県境の標識が見えました。熊野神社はちょうど群馬県と長野県の県境に建っているのですね!

ちなみに熊野神社の目の前にあるお茶屋さんも、県境に建っていました。

ここが峠のてっぺんなので、これから坂を下って軽井沢宿を目指します。もうあとは楽勝ですねー。

坂本宿〜軽井沢宿の「気になるスポット」

最後に、ぼくが坂本宿〜軽井沢宿の区間を走っていて、え!?何これ!?と感じた「気になるスポット」を紹介します。それがこちらの一枚。

山中坂を上りきったあたりに一軒の別荘らしき建物がありました。その近くに置かれていたのが、このボロいバス。車では上ってこれないこんな辺鄙な場所に、誰がどうやってこのバスを持ってきたのが不思議でなりません。このバスを見て、深谷宿付近で見つけた「バスラーメン」を思い出しました。

関連記事:【ナカ旅】中山道深谷宿近くで見つけた「バスラーメン」営業時間は17:00~気分次第

まとめ

東京から京都まで「中山道」を走って旅する企画、ナカ旅。今回は日本橋から17番目の宿場があった坂本宿から、次の軽井沢宿までの道中の様子を紹介しました。

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