
オホーツク網走マラソン【ブログレポート】刑務所から100万本のヒマワリ畑へ
→2017年の2本目のフルマラソンは、9月24日(日)に北海道網走市で開催された《オホーツク網走マラソン》を走ってきました。
《オホーツク網走マラソン》早わかりQ&A
1)どんな人におすすめ?
北海道の大自然を堪能しながら走りたい人におすすめ。制限時間は6時間半なので初心者にもフレンドリー。
2)エントリーの条件は?
先着順。
3)ナンバーカードの受取方法は?
事前郵送、前日受付
4)スタート会場はどこ?
網走刑務所。最寄空港の「女満別空港」から30分〜1時間(アクセス情報)。
5)荷物・貴重品は預かってくれる?
荷物預かり所がある。
6)コースで最も印象に残っている場所は?
100万本のひまわり畑のゴール!
7)コースで最も苦しかった場所は?
6km地点からの上り坂。スピードを出し過ぎて、ここでかなり消耗してしまいました。
8)ゴール会場はどこ?
大曲湖畔園地
9)完走したらもらえるモノは?
メダル、タオル、記録証、飲食引換券
10)他に知っておくべきことは?
9月下旬で涼しいかと思いきや、レース中盤から気温が高くなるので注意。
《オホーツク網走マラソン》スタート前
大会当日、JR網走駅から2キロほど離れた場所にある網走刑務所前にやってきました。
参加者の定員は2,600名(2017年)とコンパクトな大会ですが、市街地に宿泊施設が少ないため、周辺のホテルからバスで移動する人を多く見かけました。ぼくは「北の暖暖 オーベルジュ」で前泊し、1キロ強を歩いて会場入りしました。
網走刑務所は網走川に接しており、受刑者は収容される時と出所の時に「鏡橋」を渡ります。 「オホーツク網走マラソン」では、刑務所の敷地内からスタートし、あたかも脱走するがごとく鏡橋を駆け抜けて市街地へ出て行きます。
網走刑務所の歴史は古く、1890年にこの地で設立されました。もともとは無期懲役や重罪の囚人を土木工事に従事させることが目的だったそうです。
明治二十三年に、札幌と網走間の北海道中央横断道路の開削を受刑者によって施工するため、現在地に収容所が設けられたのが網走刑務所の始まりです。(現地案内板より)
敷地内といっても、受刑者が収容されているのは高いレンガの壁の向こう側。スタート会場は一般市民も入れるエリアに設置されています。
スタート地点は、刑務所の正門の外側。ちなみに赤い服を来ているのが網走市長で、その隣にいるのが金哲彦さん。金さんは「オホーツク網走マラソン」の企画・運営に深く関わっているそうです。
刑務所の壁づたいに整列します。
ちなみに刑務所の敷地内では商行為が禁止されているため、売店などは一切見かけませんでした。今回はレース中に携帯するエイドを忘れたので現地で調達するつもりでしたが、目的を果たせず。。
《オホーツク網走マラソン》レース
序盤はフラットな市街地を駆け抜けます。スタート直後の鏡橋を通り過ぎれば混雑なく走れます。これは比較的小規模なマラソン大会のメリットですね。
まだ9月だというのに沿道の木が少し色づいていました。
4キロ地点で最初のエイドステーションがあります。ここでいきなり「カニの鉄砲汁」が振舞われていました。これからフルマラソンを走るのにカニ汁なんて食べていいの?と思いましたが、誘惑に負けてしまいました。走りながらカニの身をほじくれるほど器用ではありませんが、ダシが効いた味噌汁を美味しくいただきました。
しばらく走り続けると、海岸沿いの「道道76号」に出ました。能取半島を1周し、能取岬をたどることから「美岬ライン」とも呼ばれています。
そして北海道ではお馴染みの「↓」の標識。これは路肩の位置を示しています。雪が積もると、道路と歩道の界がわからないですからね。
6キロ地点を過ぎると、いきなり上り坂が始まります。傾斜がきついので一気にエネルギーを消耗してしまいました。
今回は携帯用のエナジージェルを忘れてしまったので、エイドステーションではなるべくカロリーの高そうな「給食」を食べるようにしました。もちろん水分もこまめに補給します。
絶景スポット「能取岬」
12キロ地点を過ぎると一旦「道道76号」から外れ、能取半島の先端である能取岬を目指します。
森を抜けると、目の前に牧草地と海が広がります。ここは「オホーツク網走マラソン」でも指折りの絶景スポットですね。牧草地では牛がのんびり草を食べていました。人間って何が好きで走ってるんだろう?とでも思っているんでしょうね。
いよいよ能取岬までやって来ました。これ、嵐のCMにも使われていました。
能取岬をぐるっとまわり、「道道76号」を目指して来た道を戻ります。
それにしても素晴らしい絶景です。立ち止まりたい衝動を抑えて走り続けます。
能取湖
「道道76号」に戻ると、長いトンネルの中を走ります。
トンネルを抜けると、右手には能取湖が見えました。ここで18キロ地点ぐらいかな。このあたりから徐々に呼吸が苦しくなって来ました。
とその時、エイドステーションで「アミノバイタル」を配っていました。これはぼくのお気に入りのタイプ!180kcalと水分が同時に補給でき、口に入れても喉が乾かないのが好きなんです。いつもアマゾンで6個パックをまとめ買いしています。1個あたり200円を切るのでリーズナブル。
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ひたすら能取湖沿いを走ります。24キロ地点を通過したあたりで早くも「もう限界かも!」と思いましたが、なんとか粘り続けました。
27キロあたりが一番苦しかった。。気温は急に上がるし、、景色は単調だし、、思考回路が麻痺し始めました。
折り返し地点から少し楽になりました。やはり苦しさには波があるので「もう限界!」と思っても、しばらく耐えていると案外元気になるものです。
29キロ地点で「レイクサイドパーク のとろ」に入ります。ここのエイドステーションは充実していて、しじみのスープやコーラなどをいただきました。レース中に炭酸は禁物!と思いつつ、いとも簡単に誘惑に負けてしまいました。
30キロの壁
コーラを飲んだ後のゲップを堪えつつ、しばらく走り続けましたが、32キロ地点で本当に限界を迎えました。沿道に「死ぬ気で走れよ」と書かれたプラカードを目にしましたが、これ以上走り続けるのは危険だと思い、しばらく歩くことにしました。
詳しくは次の記事でまとめています。
関連記事:実録!フルマラソンで「30キロの壁」にぶち当たった時の心構えと対処法
ウォーキングとランニングを繰り返しながら、残り10キロを進んでいきます。せっかくなら思い存分楽しもう!と気持ちを切り替え、山形県天童市(網走市の観光物産交流都市)のカットフルーツをい美味しくいただきました。フルマラソンで自己ベストを目指す時はこういうフードには見向きもしないのですが、地方の名産品を試食しながら走るのも楽しいですね!
オホーツクサイクリングロード
カットフルーツを食べながら「道道76号」から外れ、「オホーツクサイクリングロード」に入ります。
森の中へと入っていきます。
こんな所にキツネを発見!いかにも北海道らしいですね。
100万本のひまわりに囲まれて
いよいよラストです。大曲公園のヒマワリ畑の中へと入ります。
自分で勝手に「ひまわりロード」と名付けました。動画も撮ったのでどうぞ!
オホーツク網走マラソンのラスト500メートル。ひまわりロード。#網走 #マラソン #ランニング pic.twitter.com/7uU6LIne7Q
— とも✈️マラソンブロガー (@tomorunblog) 2017年9月24日
途中で歩いてしまいましたが、無事にゴールできました!!
《オホーツク網走マラソン》ゴール後
こちらは今回の戦利品。大きめのスポーツタオル、というよりバスタオルに近いです。
完走メダルと記録証と飲食引換券。公式ホームページによると、完走メダルは「網走刑務所でひとつひとつ木目を活かして丁寧に作られた世界でひとつのメダル」なんだそうです。
今回は帰りの飛行機が夕方の便なので、走ったあとは時間がたっぷりありました。のんびりとゴール会場を散策したいと思います。
ちなみに飲食引換券は
- ビールまたはソフトドリンク1杯
- 飲食チケット400円
でした。お酒は一切飲めないので、、コーラを美味しくいただきました。
お腹もペコペコなので屋台エリアへ。
カレーをペロリといただきました。こちらは500円なので、400円分の引換券を使って実質100円。大会の後もこうして楽しめるのも「オホーツク網走マラソン」の良いところですね。
アイシングも「網走」仕様。オホーツク海に浮かぶ流氷はひんやりとしていました。
ワンポイントアドバイス
以上、毎年9月に北海道網走市で開催される「オホーツク網走マラソン」の大会レポートでした。今年で3回目を迎えたばかりですが、北海道の歴史と大自然を間近に感じられるコース設計や美食が楽しめるエイドステーションなど、全体的にクオリティーの高いマラソン大会でした。
その割には規模が小さく、それほど知名度もないので、ある意味、穴場的なマラソン大会ですね。一生に一度は走ってみることをオススメします!
最後にひと言
大会の歴史はまだ浅く、今年で3回目を迎えたばかりですが、北海道の歴史と大自然を間近に感じられるコース設計や美食が楽しめるエイドステーションなど、全体的にクオリティーの高いマラソン大会でした。ランネットの「全国ランニング大会100撰」に選ばれているのも納得です。
大会の歴史はまだ浅く、今年で3回目を迎えたばかりですが、北海道の歴史と大自然を間近に感じられるコース設計や美食が楽しめるエイドステーションなど、全体的にク