徹底解説|マラソン選手・大迫傑の著書2選

書評

大迫 傑(おおさこ すぐる)さんは、日本を代表するマラソン選手。これまでに自身のランニング人生を振り返った本を2冊出版している。

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この記事の目次

走って、悩んで、見つけたこと。(2019年)

大迫傑さんの『走って、悩んで、見つけたこと。』は、2019年8月に文藝春秋から出版された本。

大迫さんの初の著書

大迫さんは1991年生まれ。早稲田大学で箱根駅伝を走り、日清食品を経て、2015年に米オレゴン州に本拠地を移す。2018年にはシカゴマラソンで2時間5分50秒の日本新記録を樹立した。

本書はその翌年、東京五輪2020の日本代表選考会を兼ねたマラソングランドチャンピオンシップの直前に出版された、初の著書。

「自分のことを考えられる人は自分しかい」

ご両親の教育方針でこれまで人生のターニングポイントでは、すべて自分で判断を下してきたという大迫さん。その人生哲学は以下の言葉に要約されている。

結局、100%自分のことを考えられる人は自分しかいないんです。走って、悩んで、見つけたこと。』より引用

それは、日々の練習やレースにおいても同じ。コーチやチームメイトをリスペクトしつつ、最後は自分で考え、行動し、責任を取るというスタンスを貫く姿が印象に残った。

本書の目次

  • 自分の道を選ぶこと。
  • マラソンを走るということ。
  • どんな結果も受け止めること。
  • 環境が変わっても生き残る力を持つこと。
  • 「今」を積み重ねること。
  • 意志を持ち続けること。
  • ライバルをリスペクトすること。
  • 不安をコントロールすること。
  • 言い訳をしないこと。
  • 目標を立てること。
  • 子供たちに伝えたいこと。
  • 大人たちに伝えたいこと。

決戦前のランニングノート(2021年)

大迫傑さんの『決戦前のランニングノート』は、2021年7月に文藝春秋から出版された本。

東京五輪の前に考えたこと

東京五輪2020がコロナ禍で1年延期になり、練習日誌をつけ始めた大迫さん。本書は、2021年2月から6月までの「決戦前」の期間に書き留めた日誌をまとめたもの。

その他「なぜケニアに来たのか?」「なぜウエイトトレーニングが重要なのか?」など、自身の考えを言語化したコラムが加えられている。

「自分の思いを文字にする大切さ」

他のアスリートのに比べて、大迫さんは自分の思いを言葉にするのが上手だ。それは、佐久長聖高校時代に日誌をつけていたことが今に生きていると大迫さんは言う。

日誌を書くと、自分の思いを整理して言語化することができる。そこから新たな気づきが生まれ、自身の成長につなげられる。本書を読み、言語化するスキルはアスリートにとっても不可欠なのだと感じた。

競技を頑張ることは当たり前ですが、アスリートを目指す子供たちや学生には、自分の思いを文字にする大切さを、日誌に書くことで感じてもらえればと思います。決戦前のランニングノート』より引用

プロダクトとパッケージング

もうひとつ、本書で印象に残ったのがアスリートを「プロダクト」と「パッケージング」に見立てる方法論。プロダクトはマラソン選手としてのクオリティを意味し、パッケージングは「大迫傑」という人物の見せ方を意味する。

プロダクトにフォーカスすべきなのは言うまでもないが、セカンドキャリアのことを考えればパッケージングも無視できない。そしてパッケージングを磨く上でも、自分の思いをきちんと伝えることが重要。

本書の目次

  • プロローグ
  • 僕が日誌をつける理由。
  • 両角速先生よりメッセージ
  • 佐久長聖高校3年生の時の日誌
  • 日誌 イテン 2021/2/9~3/8
  • 僕がケニアに来た理由。
  • SNSとの付き合い方。
  • 失敗や負けたレースから学ぶこと。
  • 次世代へと受け継いでいくもの。
  • 日誌 イテン 2021/3/9~3/31
  • 日誌 ポートランド 2021/4/1~4/19
  • 僕にとってポートランドとは。
  • 低酸素トレーニングについて。
  • 日誌 フラッグスタッフ 2021/4/20~5/18
  • 娘から学んだこと。
  • 日誌 ポートランド&フラッグスタッフ 2021/5/19~6/8
  • ウエイトトレーニングについて。
  • 揺れながら前に進む。
  • 僕にとっての東京オリンピック。

その他のおすすめ

大迫さんのインタビュー記事を読むと「この人は自分の考えを言葉にするのが上手いな」と感心する。

日本を代表するマラソン選手であるがゆえにメディアでの露出が多い。近年はSnSでの発信にも力を入れている。

個人的には雑誌『Number Do』のランニング特集のインタビュー記事が好きだ。年に2回刊行され、大迫さんがその時考えている子ことが分かりやすくまとめられている。

東京五輪2020をもって一旦現役を引退したものの、2022年には現役復帰を宣言。今後の活躍が楽しみだ。

とも

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