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「シドニーマラソン2016」フルを3:38:09を完走

「シドニーマラソン2016」フルを3:38:09を完走

2016年9月18日に参加した「シドニーマラソン」の大会レポートをお届けします。

種目はフルマラソン。オーストラリア東海岸の都市・シドニー市内をめぐるコースは、スタート直後にいきなりハーバーブリッジを横断し、最後は世界遺産・オペラハウスの前でゴールします。

日本だとまだ残暑が厳しい季節ですが、南半球のオーストラリアは初春を迎え、9月でも涼しく走れます。

しかも9月の三連休と重なるので、夜行便のフライトを使えば有給休暇を取らずに戻って来られますよ。

当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。

更新日: 公開日:

目次と内容

シドニーマラソンの特徴

シドニーマラソンは毎年9月にオーストラリアのシドニーを舞台に開催されるマラソン大会です。

スタート地点はハーバーブリッジの真下に設置され、スタート直後からいきなりハーバーブリッジを横断します。シドニーマラソンでしか出来ない体験です。

その後、センテニアルパークやダウンダウン、ベイエリアを走り、ゴール地点のあるオペラハウスを目指します。

南半球にあるオーストラリアは、北半球にある日本とは季節が真逆。「シドニーマラソン」が開催される9月はオーストラリアでは初春にあたります。

日本では残暑が長引く季節ですが、南半球に渡れば9月でも涼しい環境でフルマラソンが走れるというわけです。

遠征日程

今回は9月の三連休を利用し、以下の日程で「シドニーマラソン2016」を走りました。

  • 2016年9月16日(金):羽田発
  • 2016年9月17日(土):シドニー着
  • 2016年9月18日(日):マラソン完走後、シドニー発
  • 2016年9月19日(祝):羽田着

往路・復路ともに夜行便なので、現地では1泊しかしていません。しかも勤務日が暦通りであれば、有給休暇を取らなくても大丈夫。

2016年9月16日(金)

定時に都内の職場で仕事を切り上げ、羽田空港へ向かいます。チェックイン・手荷物検査を済ませ、遅めの夕食を取りました。全日空の「NH879便」に搭乗し、22時に出発。空の上ではぐっすり寝れました。

2016年9月17日(土)レース前日

翌朝8時にシドニーのキングスフォード・スミス国際空港に到着しました。空港からはエアポートリンク(電車)に乗り、シドニー中心部へ向かいます。エアポートリンクの車両は二階建てでした。

ホテルにチェックインするには早すぎるので、受付会場へ向かいました。

2016年9月18日(日)レース当日

朝4時半に起きて、7時過ぎにはフルマラソンの部がスタートです。

昼前には完走できたので、一旦ホテルに戻ってシャワーを浴びて、16時にチェックアウト。レイトチェックアウトが使えると、宿泊費が節約できますよ。

それからキングスフォード・スミス国際空港へ向かい、出発時間まで夕食にフィッシュ・アンド・チップスを食べました。その後、20時発の深夜便で羽田へ。

2016年9月19日(祝)

翌日5時半に羽田空港に到着。始発から間もない電車に乗って自宅に戻りました。この日は祝日(月曜日)のため、三連休最終日は家族とのんびり過ごすことができました。

エキスポ会場と受付

会場ではメールで受け取った「BIB Number」を提示してナンバーカードを受け取ります。

しかしなぜかネットに繋がらず、メールがひらけません。スタッフの方に相談したら、入口のカウンターで身分証明書を提示して「BIB Number」を教えてもらえました。

会場には「日本人ランナー専用受付」のカウンターもありましたが、今回は公式サイトから直接エントリーしたので、一般の受付カウンターに向かいました。

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こちらがマラソンとハーフマラソンのカウンター。BIB Numberを伝えると、ナンバーカードを手渡しされました。受付の方が「よかったらビスケットもどうぞ」と言ってくれたので、カウンターに山積みにされたビスケットを一袋いただきました。

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ナンバーカードを受け取ると、大会公式スポンサーのアシックスの出展ブースの中を通ります。

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出口付近で「PACE YOUT RACE」と書かれたコーナーを発見。目標タイムを入力するとペースバンドが無料で作れるとのこと。

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試しに作ってみました。目標タイムは控えめに3時間50分で設定。メールアドレスを求められますが、アシックスのキャンペーンメールを受信する・しないを選択できます。

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ペースバンドは防水加工された紙に印字されているので、汗で濡れても大丈夫そう。

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というわけで、本日の戦利品、ナンバーカード、「Weet-Bix」ビスケット、ペースバンド。日本のマラソン大会に比べると質素ですね。

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スタートラインへ

朝4時半起床。バナナ1本半と、昨日のマラソン受付会場でもらったエナジーバーを食べました。

5時半にホテルを出て、最寄り駅のタウンホール駅まで歩きました。まだ薄暗いですが、大勢のランナーが同じ方向に向かっています。

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レース当日は、ナンバーカードを提示すれば地下鉄などの公共交通機関にタダで乗車できます。フルマラソンのスタート地点はオペラハウスの対岸にあるため、地下鉄に乗って最寄り駅まで移動します。

こちらがスタート地点。あの有名な「ハーバーブリッジ」の真下です。

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手荷物もこちらの会場で預けられます。スーパーのレジ袋に入れて保管する原始的なスタイルですが、ゴール地点まで運んでくれます。

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コース攻略

ここからは「シドニーマラソン」を走った時の様子を振り返ります。

前半戦

午前7時ちょうどに車いすの部がスタートし、その5分後にフルマラソンの部が続きます。

今回は最前列のAブロックからのスタート。参考タイムが3時間45分以内なので、日本の大会に比べると条件が緩いですね。

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スタート直後、交通規制されたハーバーブリッジを渡ります。普段はこんな体験できません。

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4kmあたりで進行方向左手に、ハーバーブリッジとシドニー・オペラハウスのツーショットがチラッと見えました。

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5km地点を過ぎると市街地に入ります。最初の給水ポイントを通過すると、シドニーの中心部を駆け抜けていきます。

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12km~21kmは、シドニー南東にある「センテニアルパーク」の園内を走ります。

公園に入るとすぐに先頭集団が反対側を通過していきました。「コニカミノルタ」のユニフォームを着た日本人選手もいたので後で調べたら、マラソン男子の部で見事優勝した谷川智浩選手でした。

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園内の様子はこんな感じです。日本ではあまり見慣れない植物を目にします。

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突然、隣を走っていた女性に話しかけられました。隣国のニュージーランドから参加しているとのこと。

後ろの男性にも「ランニングのGPSの調子がおかしくない?」と声をかけられました。そういえば途中からペースが明らかに乱れていました。

給水所では、水とスポーツドリンクはプラスチックのコップに入っています。プラスチックだと、折って飲みやすくするのが難しいですね。

ちなみにスポーツドリンクは電解質を意味する「Electrolyte」と表記されていました。

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ごみ箱がないのでコップはみんな適当に捨てていました。掃除が大変そうです……。

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後半戦:21km〜30km

センテニアルパーク公園を出ると間もなくハーフ地点。しばらく走り続けると、市街地に戻ってきます。

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ハイドパークを通過。

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ダウンタウンに近づくにつれて、建物がどんどん高層化していきます。

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ピルモント

ダウンタウンを通り過ぎて、ピルモント(PYMONT)と呼ばれるベイエリアへ向かいます。右手には再びシドニー・オペラハウスが姿を現しました。

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そしてハーバーブリッジの下を通過。こうやっていろんな角度から楽しめるのは良いですね。間近で見ると迫力があります。

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陽気なお兄ちゃんが歌いながら応援してくれました。その横にあるオブジェはなんだろう?自動車の上に隕石のような岩が乗っかっています。

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高速道路の上を通ってピルモント地区に入ります。右手にはシドニー水族館。この辺りから突然、小雨が降り始めました。

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ピルモントは思ったよりアップダウンが激しくて体力を消耗しました。

坂の途中で30km地点を通過。英米ではマイル(1.6km)が主流ですが「シドニーマラソン」はkm表示なので助かります。

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後半戦:30km〜

ピルモントでは往復する場所が多かったですね。

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しばらくすると港に出ます。韓国海運の最大手、韓進海運(HANJIN)の貨物船を見かけました。先日、経営破たんのニュースが世界を驚かせ、たまたま名前を覚えていました。

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最後はベイエリアを走ってゴールのシドニーオペラハウスを目指します。34kmの様子。昔は鉄道を港に引き込んでいたのか、線路が残っていました。

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39kmあたり。ようやくハーバーブリッジが姿を現しました。ここまで来れば、あとは気合で走り切れます。

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ハーバーブリッジの下を通過すると、オペラハウスが見えました。

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最後はザ・ロックス(The Rocks)と呼ばれる倉庫街を通り抜けます。日本でいうと、横浜の赤れんが倉庫に近い雰囲気ですね。

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ラスト1kmは、コースの左右を観客で埋め尽くされています。

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そしてオペラハウスの目の前でフィニッシュ。

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ゴールの後で

完走タイムは、ネットで3時間38分9秒、グロスで3時間38分40秒でした。

自己ベストではありませんが、人生初の海外フルマラソンを無事に完走できただけで満足でした。

ゴールの後はシドニー・オペラハウスの下に案内され、ウォーターボトル、メダル、完走記念Tシャツ、サプリを受け取ります。

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こちらはオペラハウスの建物の下。こんな場所があったとは。

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「BAGGAGE COLLECTION」の案内を見つけましたが、こちらで受け取れるのは前日に預けた荷物のみ。当日預けた人は、ここから1km離れた荷物受け取り場まで歩かないとです。

疲れた身体にムチを打って、受け取り場にたどり着きました。小雨が降っているにも関わらず、芝生の上に預けた荷物がドサッと置かれていたのには驚きました。こういうところは日本と違って雑ですよね。

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交通規制のためタクシーやバスは機能していないので、ホテルまでは地下鉄で戻ります。

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本日の戦利品も紹介しましょう。まずは「SYDNEY MARATHON FINISHER」の文字が入った完走記念Tシャツ。

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右がウォーターボトル。真ん中が完走メダル。ハーバーブリッジとオペラハウスが描かれている。左はブルーベリー・ジュースの粉末。水に溶かして飲むそうです。

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おまけ

後日、シドニーマラソンの大会フォトの案内メールが届きました。

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早速クリックしてみると、シドニーを優雅に(?)走る自分のスナップ写真が22枚もありました。右の写真なんかは、ハーバーブリッジが後ろに映っていて絵になりますね。

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写真は一枚20豪ドル(約1600円)、22枚まとめて60豪ドル(約4800円)。

そしてなんと大会ビデオもありました。10km、21km、35km、ゴール手前、ゴール右、ゴール左の計6カットもあり、それぞれ30秒程度の動画には自分がしっかり映っていました。

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最後までお読みいただき有難うございます。この記事はマラソンブロガーのtomo.が書きました。当ブログでは紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。