どうも!マラソンブロガーのtomo.です。

2018年3月4日、IAAF 国際陸上競技連盟が人類初の「1マイル4分切り」を成し遂げたロジャー・バニスター(Roger Bannister)の死去を報じています。

関連Bannister, first man to run a sub-four-minute mile, dies(英語)

ロジャー・バニスターは 1929年に英国ハローに生まれ、18歳の時に 1 マイルを 4分24秒で完走しました。1952年のヘルシンキ五輪では男子 1500m走を3分46秒で走り、4位入賞。その 2年後の1954年5月6日に、バニスターは 1マイルを 3分59秒4で走り、それまで不可能とされていた「1マイル4分」の壁を世界で初めて破りました。

オックスフォード大学医学部の学生でもあったバニスターは、当時ではまだ珍しかった運動生理学に基づく独自のトレーニングプランを編み出し、心肺の強化に役立てたと言われています。

なぜ「1マイル4分」なのか?

欧米では、マイル(Mile)は中距離の最小単位。日本では飛行機のマイレージでしか聞きなれない単位ですが、キロ換算だと 1マイルは約 1.6km。1500m走よりも少し長い距離です。

1マイル 4分切りが意識され始めたのは、1923年にフィンランド出身のパーヴォ・ヌルミが 4分10秒で走って以来。それからたった 10秒更新するために 30年近くもかかった計算になります。1マイル 4分切りは不可能と考えられた所以です。

しかし皮肉なのは、バニスターが 1マイル 4分切りしてからわずか 1ケ月後に、オーストラリア出身のジョン・ランディーに記録を塗り替えられてしまいます。バニスターが壁を破ったことで、1マイル 4分切りは可能だということがランディーの頭にインプットされたのでしょうね。

そういう意味では、バニスターは 1マイルを 4分以内で走ったことよりも、誰もが不可能だと思い込んでいた「1マイル4分」の壁を破ったことを評価されるべきだと思います。

IAAF会長のセバスチャン・コー氏も1マイル4分の壁は「身体能力の壁というよりも心理的な壁であり、バニスターが壁を破ったことで陸上界に新たな境地を拓いた」とコメントしています。

現在の 1マイル世界記録は?

IAAF の陸上世界記録データーベースによると、現時点(2018年3月)の世界記録は、モロッコ出身のヒシャム・エルゲルージ(Hicham El Guerrouj)が 1999年にマークした 3分43秒13 です。

さいごに、余談ですが

マイルは日本だとあまり馴染みのない単位ですし「1マイル4分」と言われてもあまりピンと来ないですよね。わかりやすい例でいうと、日本人の「100m10秒切り」に近いと思います。100mの日本記録は長らく10秒の壁を切ることができませんでしたが、先年、桐生祥秀さんが見事にやってのけました。

あるいは、最近話題の「サブ2」のほうがもっと実感が湧くかもしれません。人類で初めて「フルマラソン 2時間切り」は誰なんでしょう。ロジャー・バニスターさんも天国から見守っていることでしょう。

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