米ランニング雑誌『Runner’s World』2018年3月号
解説・まとめ
毎月、日本のランニング月刊誌を 3誌を購読しています。ネットで情報収集する時代に雑誌はもはや不要だと思い込んでいましたが、実際に読んでみるとインターネットでは得られない情報が多いことに驚きます。
今回は番外編として、滞在先のアメリカで『Runner’s World』を手に取りました。『Runner’s World』は英語圏で最も人気のあるラングング月刊誌。英国版の『Runner’s World UK』も刊行されています。
この記事の目次
ランナーも上半身を鍛えるべき
下半身だけを鍛えがちなランナーが上半身を鍛えると、より速く、より長く、そして怪我せずに走れるようになるという内容。上半身に筋力がつくと、腕振りによる推進力向上やフォームの改善が期待できるほか、上半身の酸素消費が効率化されて全身の VO2maxが向上し、骨密度が上がって怪我のリスクが軽減できるそうです。
ただし、腕立て伏せや腹筋だけでなく、ダンベルや重量挙げなど高負荷なトレーニングをしないと効果が現れないとのこと。
今季おすすめのランニングシューズ
ランニングシューズ特集は目新しいものではありませんが、この特集ではシューズの「軽量性」「クッショニング」「安定性」「快適性」の 4つの軸でカテゴライズし、それぞれのオススメを提案してくれます。
日本でも発売されているモデルは Amazonまたは公式サイトにリンクしています。
軽量性
- Asics Dynaflyte 2
- On Cloud X
- Skechers GOrun Forza 3
- New Balance 890 V6
- Hoka One One Cavu
- Altra Duo
自分が履いているランニングシューズが二つもランクインしていました!よろしければレビュー記事をどうぞ。
関連:On Cloud X(クラウドX)レビュー
関連:DynaFlyte 2(ダイナフライト 2)レビュー
New Balance 890 V6は、まだ日本未発売のようです。
Hoka One One(ホカ オネオネ)は新興のシューズメーカーですが欧米ではかなりの人気ですね。日本では公式オンラインサイトから購入できますが、Cavuはまだラインアップに見当たりません。
Altra(アルトラ)の名前は初めて知りました。ドロップ(つま先と踵の高低差)を限りなくゼロに近づける「ゼロドロップ」を特徴とする新興のシューズメーカーです。
クッショニング
Mizuno Wave Horizon 2は波形ソール「MIZUNO WAVE」を用いたモデル。Mizuno Wave Horizon 2は重量が 340gとかなりのヘビーウェイトです。このモデルは日本にはないようですね(Amazonでは並行輸入あり)。
安定性
- Saucony Liberty ISO
- Hoka One One Mash
- Brooks Ravenna 9
- Mizuno Wave Inspire 14
ここにも Hoka One Oneが登場。Mizuno Wave Inspire 14は日本未発売のモデルですね(並行輸入のみ)。
快適性
- Reebok Harmony Raod 2
- Salomon Sonic RA Max
- Nike Air Zoom Vomero 13
Nike Air Zoom Vomero 13は日本でも発売されているモデルで、Nike Zoom Airクッショニングを用いた高反発が特徴のシューズ。Reebokは10代の頃によく履いていました。懐かしいな。
トレイルランナー Chris Mocko
トレイルランナー Chris Mockoさんの記事が面白かったです。
Chris Mockoさんはスタンフォード大学を卒業後、決済サービスのベンチャー Square(スクエア)でプロダクト・マネージャーを務めてきました。
しかし趣味のトレイルランニングに没頭するあまり、30歳の時に独立を決意。当然ながら収入は激減。有名大会で優勝を狙える実力もないので賞金やスポンサーは当てにできません。しかし今は好きなことに没頭できて「人生で最も幸せな時期」だと言います。
そんな Mockoさんの収入源となっているのが YouTube。趣味でトレランの練習の様子をアップしていたら、いつの間にかチャンネル登録数が3000を超えたそうです。
参照:YouTube Channel – The Mocko Show
参照:Chris Mocko公式サイト(英語)
なるほど、こういう生き方もあるんだなーと感心しました。
ワンポイントアドバイス
Runner’s Worldの記事はオンラインでも読めますが、やはりパラパラとめくれる雑誌の方が読みやすいですね。