気になるマラソンの完走率。国内過去最低の完走率は?

マラソン統計

先日出場した「北海道マラソン2016」の大会パンフレットを読み返していたら「数字で読み解く北海道マラソン」の記事を見つけました。

僕はこういう統計データが大好きです。数字を眺めながら、その背景にある要因を紐解いていくと、いろんな発見があります。

  • 過去最低完走率:52.4%
  • 17年間の寄付総額:3,599万3,067円
  • 五輪に出場した選手:14人
  • 第1回大会エントリー数:439人
  • 用意するAEDの数:108台
  • 経済効果:25億8,000万円 

例えば、完走率。完走者数を出場者数で割った数字で、大会後のニュースで注目される指標のひとつです。

以下は、北海道新聞の「北海道マラソン 2016」に関する記事。

定員を2千人拡大した今大会には、過去最多の1万7920人がエントリー。スタートの午前9時の気温は18・0度、湿度66%(組織委発表)で快晴の中、1万2602人が完走。完走率は78・2%だった。(引用元

完走率とは?

完走率とは、期待と現実のギャップです。つまり、自分では完走できると思って(期待)出場したけれど、何らかの要因により完走できなかった(現実)ということ。

基本的に出場者は完走を期待してレースに出ます。中には「記念出場」というスタンスの人もいるでしょうが、絶対に完走できない(と思う)レースに、時間とお金を費やす人は少ないでしょう。

また、前日・当日受付を義務付けている大会では、出場者は出場の意思表明をしているわけですから、急用や体調不良などで走れなくなった人たちは自ずと省かれます。

完走率が下がる外的要因

大会当日の外的要因として、ざっと思いつくことを挙げると

  • 天候:予想以上に暑かった、雨が降った、など
  • コース:アップダウンが激しい、など
  • 制限時間:制限時間内に関門突破しないと失格、など

また、エントリー時の状況も、後々、完走率に影響してくると考えられます。

  • 参加資格:サブ4以上、など参加資格を設けていない(=誰でも出場)
  • 初回出場率:初めての参加者の割合が高い(=経験・現実感がない)
  • 抽選倍率:プレミアム感がない(=完走へのコミットが低い)

完走率が上がる外的要因

一方で、長期的にみて、完走率が自ずと改善する要因も考えられます。

  • 技術の進歩:シューズの軽量化、機能性ウェアの低価格化
  • 情報収集:完走に役立つ情報をネットで誰でも入手できる
  • ソーシャルネットワーク:出場表明をした手前、完走できないと恥ずかしいというプレッシャー

完走率の比較

北海道マラソン 2016の完走率は78.2%でしたが、他の大会はどうなんでしょう?メジャーな国内のフルマラソンの完走率を調べてみました。

マラソン大会 開催日 完走率
神戸マラソン 2015/11/15 97.0%
東京マラソン 2016/02/28 96.0%
京都マラソン 2016/02/21 94.5%
長野マラソン 2016/04/17 84.5%
北海道マラソン 2016/08/28 78.2%
さいたま国際マラソン 2015/11/15 71.8%
NAHAマラソン 2016/12/07 69.6%

※完走率をクリックすると引用元にリンクします。

こうして並べてみると、神戸、東京、京都マラソンの完走率の高さが際立ちます。フルマラソンに適した季節に開催していますし、コースも比較的フラット、制限時間も6~7時間と余裕があります。

長野マラソンの完走率は、上に比べて10ポイントほど落ちます。アップダウンのあるコースで、制限時間が5時間と短めです。

北海道マラソンは、比較的フラットなコースですが、真夏に開催ということで、厳しい暑さが完走率を下げている要因となっています。NAHAマラソン(沖縄)は、アップダウンの激しいコースと高い気温のダブルパンチで完走率が最も低くなっています。

さいたま国際マラソンは、参加資格がサブ4だったにも関わらず、完走率が71.8%と意外と低めです。アップダウンのあるコースと、制限時間が4時間というダブルパンチ。また、2015年の大会が第1回目だったこともあり、初めて走るコースに期待を裏切られたランナーも多くいたのではないでしょうか。

開催側も、このままではまずいと思ったのでしょう。今年の11月13日に開催される第2回大会では、制限時間を4時間から6時間に延長し、コースのアップダウンも減らしています。 

国内史上最低の完走率

北海道マラソンの過去最低完走率は、2006年大会の52.4%でした。出場者の約半分しか完走できない計算になります。以下、大会パンフレットより抜粋。

真夏のマラソンは気温が高く、体力の消耗が激しいため、男子トップクラスの2時間10秒を切る力を持つ選手でも、2時間15~20分台まで記録を落とすケースが多くなります。06年は快晴で、スタート段階ですでに気温は30度に達しました。ゴール地点でも31度と、選手は暑さとの闘いを強いられました。

僕がネットで調べた限り、史上最低の完走率は「NAHAマラソン」の1999年大会の52.3%でした。「NAHAマラソン」は公式サイトで毎年の>完走率を公表しています。

大会当日の気温はなんと26度!NAHAマラソン史上最高気温です。

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