サブ2シューズ比較。ナイキvsアディダス「サブ2競争」の行方は?

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フルマラソンを2時間以内で走る「サブ2」をめぐり、大手スポーツブランドのナイキとアディダスが熾烈な戦いを繰り広げています。

二社ともサブ2達成に向けた研究開発プロジェクトを社内で立ち上げ、すでにサブ2専用のランニングシューズを実用化しているのは周知の事実。

  • アディダス:Adidas Adizero Sub2
  • ナイキ:Nike Zoom Vaporfly Elite

「ベルリンマラソン2017」では、Adizero Sub2を履いたウィルソン・キプサング選手とZoom Vaporfly Eliteを履いたエリウド・キプチョゲ選手の直接対決が話題になりました(結果はキプサング選手が優勝)。

それでは「Adidas Adizero Sub2」と「Nike Zoom Vaporfly Elite」の特徴を比較していきましょう。

シューズの比較

Adidas Adizero Sub2 Nike Zoom Vaporfly Elite
メーカー アディダス(本社:ドイツ) ナイキ(本社:アメリカ)
サブ2プロジェクト Sub2 program Breaking2
専属のマラソン選手 ウィルソン・キプサング エリウド・キプチョゲ
アッパー素材 Microfit Flyknit
ミッドソール素材 BOOST Light Nike ZoomX
アウトソール素材 Continental Microweb carbon-fiber plate
商品化 未定 Nike Zoom Vaporfly 4%

こちらがAdidas Adizero Sub2の写真。

こちらがNike Zoom Vaporfly Eliteの写真。

「サブ2競争」の歴史

フルマラソン2時間切りを最初にプロジェクト化し、大々的にPRを打ったのはナイキのほう。

2016年12月にナイキの専属アスリートであるエリウド・キプチョゲ(リオ五輪・男子マラソン金メダリスト)、ゼルセナイ・タデッセ(ハーフマラソン世界記録保持者)、レリサ・デシサ(長距離・クロスカントリー選手)を起用して、Breaking2を発足させました。

関連ナイキがフルマラソン2時間切りに向け、プロジェクトチーム「Breaking2」を発足

2017年5月にはイタリアのモンツァで記録会を行い、キプチョゲが非公式ながら42.195キロを2時間00分25秒で完走しました。

関連ナイキ「BREAKING2」速報。キプチョゲが42.195キロを2時間00分25秒で完走!サブ2は未達

もちろん、アディダスも黙ってはいません。2017年2月、サブ2専用のランニングシューズ、Adidas Adizero Sub2を発表すると同時に、Sub2 Programを発足。さらに専属マラソン選手のウィルソン・キプサングが「東京マラソン2017」でAdidas Adizero Sub2をお披露目しています(そして優勝も)。

関連アディダスのサブ2専用シューズ「adizero Sub2」が東京マラソンでお披露目

アディダスにサブ2シューズで先を越されてしまったナイキは、その11日後に「ZOOM VAPORFLY ELITE」」を発表しています。

関連ナイキが応戦?サブ2専用シューズ「NIKE ZOOM VAPORFLY ELITE」を発表

軽量化 vs 最適化

シューズを比較すると、アディダスとナイキの戦略の違いが見て取れます。

アディダスの「Adizero Sub2」はシューズ本体の軽量化によりランニングエコノミーの効率化を図ります。アディダスの最上位モデルadizeroシリーズに比べ、100グラムの軽量化に成功し、ランニングエコノミーも1%改善したとのこと。軽さは正義である、という王道の戦略ですね。

一方、ナイキの「Zoom Vaporfly Elite」は重量よりも、クッショニングの最適化を重視しています。分厚いソールや突き出たかかと部分は、着地時の推進力を最大化させるように設計されています。

ナイキは商品化済み

ナイキは「Zoom Vaporfly Elite」をベースに「Zoom Vaporfly 4%」を米国や日本などで販売しています。とはいえ、世界的に品薄状態が続き、アメリカ現地のナイキ旗艦店ですら在庫が入るとすぐに売り切れてしまいます。オンラインストアも同様です。

写真はシカゴマラソンの受付会場で見た商品サンプルです。

さいごに、余談ですが

2017年は「サブ2シューズ元年」。いよいよナイキとアディダスのサブ2競争が本格化してきました。

フルマラソンを2時間以内で走るサブ2は、陸上界における「月面着陸」のようなもの。簡単に手が届かないけど、不可能ではない、いわゆるムーンショットプロジェクトというやつです。

米ソ宇宙開発競争が6〜70年代の科学技術の水準を押し上げたように、ナイキとアディダスの「サブ2競争」がシューズの性能を劇的に改善していくのかもしれませんね。

B!

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