女子マラソンのスムゴング選手が「WMMチャンピオン」目前にドーピング検査で陽性反応

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先週、長距離陸上界を揺るがすビッグニュースが飛び込んできました。リオ五輪女子金メダリストのジェミマ・スムゴングがドーピングの抜き打ち検査で陽性反応を示したロイター通信社が報じました。

スムゴングといえば、昨年のロンドンマラソンで走行中に転倒しながらも優勝に輝いたトップアスリートです。フル自己ベストは2時間20分48秒。WMM(ワールド・マラソン・メジャーズ)での実績を競うランキングでもぶっちぎりの1位。2週間後に参加予定だったロンドンマラソンで優勝すれば、今期(Series X)のチャンピオンになる予定でした。

しかし禁止薬物の陽性反応のニュースを受け、ロンドンマラソンの大会主催者は、スムゴングの出場停止を決定。さらには、過去に獲得した賞金の返却に応じない場合は、訴訟も辞さないとのプレスリリースを出しています。

IAAFからの警鐘

今回のニュースは、IAAF(国際陸上競技連盟)がドーピング撲滅に本気で取り組んでいることを示しています。五輪女子フルマラソン金メダリストでWMM女王(候補)でされ標的になるのですから、もはや聖域などありません。見せしめとしての意味合いもあるのでしょうね。

IAAFは、2013年からワールド・マラソン・メジャーズと協力してドーピング摘発を強化しています。それまでレース前後の検査が主流でしたが、新たに抜き打ち検査(out of competition test)を実施するようになりました。ドーピングをしている選手は、レース前後の検査は計画的にすり抜けられるとしても、抜き打ち検査に対してはほぼ無防備と言えます。

今回のスムゴングの件も、2月に実施された抜き打ち検査で禁止薬物の EPO(エリスロポエチン)の陽性反応が示されました。

ワールド・マラソン・メジャーズの対応

さて、WMMのチャンピオン候補の件についてはどうなるのでしょう?今期「Series X」は、2016年のボストンマラソンに始まり、ロンドンマラソン、ベルリンマラソン、シカゴマラソン、ニューヨークシティマラソン、東京マラソンを経て、2017年のボストンマラソンで幕を閉じます。いわゆる「世界6大マラソン」での実績に応じてスコアが加算される仕組みですが、五輪と世界陸上が開催される期は、これらもスコアにカウントされます。

現時点でスムゴングのスコアは50点。2位のフローレンス・キプラガトの34点を大きく引き離しています。やはり2016年のロンドンマラソンとリオ五輪女子マラソンで優勝しているのが大きいですね。

1週間後のボストンマラソンが終われば、スムゴングはWMM「Series X」の女子チャンピオンの座を手にするはずでした。しかしWWM運営者は、今回の件が落ち着くまで「Series X」の女子チャンピオンは保留にするとの声明を出しています。

IAAFとワールド・マラソン・メジャーズにとって、今回の発表は絶妙なタイミングだったわけです。

B!

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