
旅ランの極意:非日常的な走りを楽しむ方法
→当ブログでは「旅ラン」というキーワードをよく使っていますが、旅ランそのものについて書いたことはありません。旅ランとは何なのか?旅ランにはどういう種類があるのか?今回は、これまでの実体験を交えて、旅ランの魅力を紹介したいと思います。
旅ランとは?
旅ランとは「旅」と「ラン(RUN=走る)」を組み合わせた造語です。旅行とランニングを同時に楽しむことを指し、非日常的な走りを求めるランナーの間で2012年頃から広まりました。
主目的が「旅」か「ラン」かによって形態が異なりますが、旅ランは以下の3つのパターンに集約されます。
- 旅行のついでに走る
- 遠方のランニング大会に出場する
- 走るために旅をする
旅行のついでに走る
旅ランをやってみたい!という人は、国内旅行のついでに走ってみることをおすすめします。ランニングウェアとシューズを荷物に忍ばせ、気が向いたら宿泊先や観光名所をふらっと走ってみましょう。非日常的な走りが楽しめますよ。
例えば、今年3月に訪れた群馬県の「四万温泉」では、いつクマに襲われるのかドキドキしながら走りました。他にも、たまたま通りかかった広場で野生の猿を見かけたり、ながーい坂を上ってダムの高さを実感したり、旅ランならではの楽しみがありました。
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人気の観光スポットであれば、クルマで行くと駐車場探しに苦労することも多いです。その点、旅ランなら現地に直行できますし、クルマや自転車の立ち入りが禁止されている場所にも入れます。10月に訪れた軽井沢では、旅ランならではの紅葉の楽しみ方を満喫してきました。
海外旅行だと少しハードルは上がりますが、地図さえあれば宿泊地~目的地間を行き来できます。ただ、日本とは交通のルールが違ったりするので、道路を走る際は要注意です。例えば、カナダやアメリカは道路が右側通行(日本とは逆)で、標識も異なるので、いつもの感覚だけで走るのは危険です。
なので慣れていない方には、公園を走ることをおすすめします。海外には結構変わった公園があって面白いですよ。
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さらに難易度が高くなりますが、乗り継ぎ(トランジット)の待ち時間に走るという選択肢もあります。先日、日本からインドへ向かう途中、シンガポールのチャンギ空港で待ち時間が5時間もあったので、ふらっとビーチを走ってきました。空港でシャワー&着替えもできます。
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遠方のランニング大会に出場する
ホームベースから離れた土地のマラソン大会に出場するのも、ある意味、旅ランです。世界で最もマラソン人口の多い日本には、北は北海道から南は石垣島まで、全国各地で魅力的なマラソン大会が開催されています。
全日空(ANA)は、2012年頃から「旅ラン」に力を入れています。日本航空も毎年6月に開催される「千歳JALマラソン」のメインスポンサーとして旅ランをフィーチャーしています。
そういえば「千歳JALマラソン」では、JALの添乗員さんがナンバーカードを手渡ししてくれました。
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国内のマラソン大会の旅ランに慣れて来たら、海外のマラソンに挑戦してみましょう。最初はカルチャーショックを受けると思います。レース開始が午前6時とか、日本ではありえないことだらけです(笑)。
ひとりでは不安という方は、割高にはなりますが、海外マラソンツアーで行くという選択肢もあります。抽選倍率の高い人気大会の場合、マラソンツアーだと出場枠が保証されていたりもします。
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走るために旅をする
旅行先でついでに走ったり、遠方のマラソン大会に出場するのもいいですが、走ることを目的にした旅を計画するものアリです。いつものコースでのロングランは気が乗らない…という方は、思い切って日帰りの旅ランに出かけてみてください。
ぼくは今年から中山道を走り始めました。 基本的には日帰りで20キロほど走ります。江戸五街道のひとつである(旧)中山道を走ることが主目的ですが、ロングランの練習を兼ねていたりします。
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今年のゴールデンウィークは、長年の夢だった、離島のビーチランも楽しんできました。羽田から始発便で向かい、宮古島の東側をぐるりと周ってきました。滞在時間は約5時間。日帰りで羽田に戻ることも不可能ではないです。
これまで一度だけですが、1週間、旅しながら走りつづけたこともあります。東京の日本橋を起点に、東海道(国道1号線)を走って、当時実家があった静岡県の浜松市まで走り通しました。7日間で走った距離は約250キロ。20代最後の良い思い出です。またチャンスがあればやりたいですね。
ワンポイントアドバイス
以上、旅ランの魅力について、過去の体験を交えて紹介しました。