
Let's uber (さあ、ウバろう)!配車サービス「Uber」の乗車体験談
→米シアトル滞在中にこんなメールが届きました。
配車サービスのUber(ウーバー)から「シアトルで事業を展開して今月で5周年」というお知らせです。シアトルでも数年前まではアーリーアダプターしか使っていなかったのに、今やぼくの周りの人たちはちょいのり感覚でウーバーを使っています。
サービス名が一般動詞になる
グーグルで検索することを「ググる」というように、ウーバーに乗ることを「ウバる」と言います。サービス名が一般動詞になるってなかなかないですよね。
昨日もサンフランシスコから来た同僚がレストランに連れていってくれたのですが、移動の際に「Let’s uber(ウバろう)」と、スマホアプリから車を手配してくれました。
彼曰く、スタートアップとしてのUberの人気は凄まじく、本社のあるサンフランシスコではIT業界で働くビジネスパーソンが最も注目する企業とのこと。彼のチームからもすでに何人かがUberに転職したと言っていました。アメリカでは、大企業で働くよりも、成長性のあるベンチャーに入ってストックオプションで大きく儲ける、というキャリアパスがポピュラーですからね。
Uberで郊外のトレランコースへ
休日の今日は、シアトル郊外にある「ディスカバリー・パーク(Discovery Park)」というところでトレイルランニングに出かけてきました。
ダウンタウンからの距離は7キロ。往復14キロ、トレイルコースを走りまわって7キロ、計21キロ。まあ走れない距離ではないですが、往路はUberで向かうことにしました。
配車リクエスト
ホテルの部屋でUberのモバイルアプリを開き、目的地の「Discovery Park」を入力します。見積料金は14.80ドル(約1500円)。タクシーで行ったら倍の料金がかかります。
ちなみにUberには「UberPOOL」という相乗りプランがあって、同じタイミングで出発地と目的地が同じ人たちをウーバーがマッチングして、相乗りさせる仕組みになっています。少し待たされますが、相乗りできれば1人で乗るより3~4割安くなります。
地図をみると、ホテル周辺にウーバーの車両が6台も待機しています。
「UBERXを依頼する」ボタンを押すと配車リクエストが発信され、最寄りのUber運転手のモバイルアプリに通知されます。運転手が30秒以内に反応しなければ、他の運転手通知が行くという仕組みです。
15秒ほどで車両が見つかりました。運転手の名前はQUANGさん、黒のトヨタのカローラが配車されます。車種、ボディーカラー、ナンバープレートが表示されるので乗り間違いが防げます。あと4分ほどで到着するので、ホテルの部屋を出て、フロントで待機します。
Uber車が到着
時間通り4分でトヨタのカローラが到着しました。乗車するときに「君、トムだよね?」と名前を確認されました。行先はすでにモバイルアプリ経由で送信されているので、何も言わなくても発進します。
運転手によっては「今日はどう?」「これからどこ行くの?」とか話しかける人もいます。ディスカバリー・パークに行くと伝えたら「バーベキューしにいくの?」と聞かれました。
約15分でディスカバリー・パークに到着。車を降りると、運転手が自分のアプリで「完了」ボタンを押します。するとぼくのモバイルアプリに配車完了のお知らせと料金確定のお知らせが届きます。12.56ドル(約1300円)と見積もり金額より安く済みました。
最後に運転手の評価を聞かれます。運転が上手でいい感じでしたが、降ろしてくれた場所がイマイチなので、星をひとつ差っ引いて4つ。一定期間の評価指標によって手取りのレートが変わるので、運転手も自然と良いサービスを心がけるようになります。以前、乗った車両ではペットボトルの水をサービスされたこともありました。
領収書はメールで
領収書はメールで送られてきます。料金体系のしくみは明らかにされていませんが、領収書を見る限り、基本料金、距離、時間の3つの軸で計算しているようです。よく見ると手配料金、シアトル市規制手数料、シアトルのアクセス手数料と事務手数料も課金されていますね。
ということで、無事にディスカバリー・パークにたどりつくことができました。トレランの様子は追ってレポートします。