人類最速のウサイン・ボルトはなぜ速いのか?その謎を解明したビデオがFacebookで話題になっており、公開から3日間で800万回以上再生されています。
ビデオは、ヨーロッパのスポーツ番組「Eurosports」が、ロンドン世界陸上の開幕に合わせて公開したもの。男子100メートル走の様子をスローモーションで再現し、隣のレーンを走るタイソン・ゲイと比較しています。
スタートから違う
まずスタート直後の一歩を踏み出す前から勝負がついています。ボルト(右)は肩から足まで一直線のフォームに対し、ゲイは上半身が下がり気味。瞬発力に差が出るといいます。
斜めから見ると、ボルトは股関節屈筋をフルに伸ばしています。ここでも瞬発力に違いが。
さらにスタートダッシュでは、ボルトは足の上下運動を最小限に抑え、エネルギーを推進力に変えています。
最高速度に達するポイントが違う
意外なことに、最高速度はボルト(44.72キロ)もゲイ(44.10キロ)もほぼ同じです。しかし最高速度に達するポイントが、ゲイの55メートルに対し、ボルは68メートルと伸ばしています。後半で一気に差が出るというわけですね。
姿勢が違う
これは一目瞭然ですね。ボルトは、頭から腰までのラインが垂直に保たれているのに対し、ゲイは前かがみになっています。垂直の方が推進力が増すので、より早く走れます。ここでもスタート同様、「直線美」が速さの秘訣となっています。
ワンポイントアドバイス
やっぱりランニングフォームは大事なんだ、ということを再確認しました。
通常100メートル走をテレビで見ると、動きが速すぎてフォームの違いに気がつきませんが、このビデオのようにスローモーションで解説してくれると、違いがハイライトされて解りやすいです。
それにしても、比較対象のタイソン・ゲイがちょっと可哀想な気がしますが「winner takes it all」の世界なので仕方ないですね。
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