世界遺産を走る。僕がこれまでにランニングで訪れた場所

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世界遺産を走る。僕がこれまでにランニングで訪れた場所

「世界遺産」と聞くと、なぜか心がときめきます。それはおそらく、世界遺産が持つ「顕著な普遍的価値」に惹かれるからだと思います。

人種や国籍、性別や年齢に関係なく、誰もが「あ、これはすごい…」と心を動かされる場所。そんな世界遺産を、ランナーの目線で紹介していきます。

シドニー・オペラハウス(オーストラリア)

まず最初に紹介するのは、シドニーのシンボルとも言える「シドニー・オペラハウス」。2007年に世界文化遺産登録。歴史的建造物が多い世界文化遺産の中では珍しい現代建築です。

シドニー湾に張り出した半島上に、王立植物園やハーバー・ブリッジに近接して建つオペラハウスは、1973年に竣工した。建物は1000室を有する巨大な台座の上に築かれ、歩行者用通路を兼ねるテラスに囲まれている。これは、コンペを勝ち抜き設計を担当した、当時無名のデンマーク人建築家ヨルン・ウッツオンと、設計に加わった多くの建築家や技術者の英知の結晶といえる。貝殻にたとえられるその構造があまりにも独創的だったため、工期を6年超過し、完成までに16年を要した。コンクリートや補強財のリブ、現代技術を駆使して建設されたオペラハウスは、創造性と革新性を兼ね備えた20世紀の偉大な建築作品である。ーーユネスコ

シドニー・オペラハウス一帯は歩行者天国になっており、安心してランニングが楽しめます。近くの王立植物園や埠頭から眺めるシドニー・オペラハウスの姿も素敵です。

ちなみに、間近で見ると屋根の構造がくっきり見えます。屋根は真っ白かと思いきや、二色のタイルで出来ていました。

シドニー・オペラハウスは、毎年9月に開催される「シドニーマラソン」のゴール会場でもあります。世界遺産を観ながらゴールなんて贅沢ですよね。

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水原華城(韓国)

韓国の首都ソウルから電車で1時間ほどの場所に、水原(スウォン)という街があります。水原は18世紀に大きく発展した城壁都市。城壁は今でもほぼ完璧な形で残っています。

水原はソウルの南約40km、東山と八達山に囲まれた古来からの要衝の地。李朝時代にはソウル4鎮のうち南の前衛城を、18世紀後半の正祖は離宮の華城を造営した。正祖は城郭も建設し、蒼竜門・八竜門・華西門・長安門の4門をもつ城壁は6kmに達する。長安門は朝鮮動乱で焼けたが、城郭・城壁のほとんどは今に伝わっている。ーーユネスコ

城壁の上は、幅1〜2mの歩道が整備されており、ウォーキングやランニングが楽しめます。1周5.7km。「楽勝でしょ」と思いましたが、結構起伏があるので手こずりました。

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高野山(日本)

高野山は弘法大師空海が開いた日本仏教の聖地。山の麓にある「慈尊院」と山頂の「奥之院」を結ぶ全長22km、標高差800mの登山道は「高野参詣道」として知られています。

太平洋を望む紀伊山地にある、自然崇拝を起源とする熊野三山、修験道拠点の吉野・大峯、空海が開いた高野山3霊場と、それぞれを結ぶ熊野古道や大峯奥駈道、高野山町石道の参詣道が登録された。登録された一帯(506.4ha)には、現在まで変わらずに脈々と受け継がれている聖山の伝統を反映した文化的景観のほか、山や森、川など豊かな自然も多く残っている。その独特な景観が認められ、日本で初めて文化的景観として世界遺産リストに登録された。現在も日本文化の一端を担っており、年間1500万人もの人びとが参拝や登山を目的に訪れている。ーーユネスコ

高野参詣道には109mごとに「町石」と呼ばれる仏塔が道しるべとして建っています。

山頂には、空海が今でも修行を続けていると言われる奥之院(弘法大師御廟)があります。

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余談ですが、この時は高野山から熊野古道を走って紀伊半島を横断する予定でしたが、大雪のため断念しました…。

杭州西湖(中国)

富士五湖のひとつ「西湖」も素敵ですが、中国の浙江省杭州市にある「西湖」のなかなか良いところです。

杭州西湖の文化的景観は、西湖とそれを囲む三方の丘からなり、唐の時代から詩人や学者、芸術家たちの想像力を刺激してきた。また多くの寺院、仏塔、亭や、庭園や鑑賞樹だけでなく、土堤道や人工の島も付加され、杭州市西方の景観をより美しいものとしている。西湖は、数世紀にわたって中国内だけでなく、日本や韓国の庭園意匠にも影響を与えた。また、自然と人間が理想的な形で融合するように数多くの眺望景観を造り出し、景観を改良するという文化的伝統の顕著な例である。ーーユネスコ

いろんなコースがありますが、最短コースは1周約10km。走るのは早朝がおすすめです。日中は観光客だらけで身動きが取れません。

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ちなみに、福岡で人気のランニングスポット「大濠公園」は、杭州西湖をモデルに設計したと言われています。確かに「デジャヴ?」と思うほど似ていました。

サンスーシ公園(ドイツ)

ドイツの世界遺産には、いい意味で裏切られます。日本ではあまり馴染みのない世界遺産にあまり期待せずに行ってみると、そのスケールの大きさに度肝を抜かれます。「サンスーシ公園」もその中のひとつ。

首都ベルリンとその郊外のポツダムには、18世紀~19世紀につくられた公園や宮殿が多数あり、16世紀末に建てられたこのシャルロッテンブルグ宮殿などの多くの史跡がある。「新宮殿」は、18世紀の啓蒙専制君主として名高いプロイセン王フリードリヒ2世が、典雅なロココ様式の離宮「サン・スーシー」に次いで建造した、後期バロック様式の豪壮な宮殿。「プロイセンのヴェルサイユ」ともいわれている。ーーユネスコ

ベルリンマラソン」のレース前日、暇を持て余していたので日帰りでポツダムへ遊びに行きました。ポツダムといえば「ポツダム宣言」のイメージしかありませんでしたが、行ってみたら想像を絶するような公園や庭園のオンパレードでした。

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博物館島(ドイツ)

ベルリン滞在中は、半日(6時間)で観光名所を20ヶ所もまわりました。歩いていたら1日でも足りないので、もちろん走りました。ランニングはウォーキングよりも機動力があり、自転車や自動車よりも自由に移動できるがメリット。

ベルリンの一角に「博物館島」と呼ばれる島があります。このエリアには「ペルガモン博物館」「新博物館」「旧博物館」「ボーデ博物館」「旧国立美術館」の5つの博物館が軒を連ねており、芸術好きにはたまらない観光スポットとなっています。

ベルリンにある博物館島は、フリードリヒ・ヴィルヘルム三世の提唱で始められ1824年から1930年にかけて建設され、第2次世界大戦までベルリン国立美術館の主要なコレクションを収蔵していた。旧博物館、新博物館、国立美術館、ボーデ博物館、ペルガモン博物館の5館から成る。東西ドイツ統一後ベルリン国立博物館の再編計画がはじまり、博物館島も21世紀にかけて一新されることとなっている。写真は博物館島最古の旧博物館。ーーユネスコ

中でも有名なのが「ペルガモン博物館」。古代バビロンの「イシュタル門」は圧巻です。さすがに博物館の中は走りませんでしたけどね。

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原爆ドーム(日本)

昨年、初めて広島を訪れました。まず最初に行った場所が「原爆ドーム」です。

人類史上初めて使用された核兵器の惨禍を伝える建造物(旧広島県産業奨励館)。時代を超えて核兵器の究極的廃絶と世界の恒久平和の大切さを訴え続ける人類共通の平和記念碑といえる。ーーユネスコ

近くで見ると、瓦礫が山積みになっていて、生々しかったですね…。原爆ドーム周辺には、平和記念公園うあ太田川のリバーサイドなど、走りやすい場所がたくさんありました。

走っていると、至るところで目にするのが平和を祈る記念碑。いろいろ考えさせられました。

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ロンドン塔(イギリス)

ロンドンを走るならテムズ川沿いがおすすめです。中でも、カナリーワーフからロンドン塔までのテムズ散歩道(Thames Path)は、街中の喧騒から少し離れた場所にあり、落ち着いてランニングが楽しめます。

11世紀のイングランド王ウィリアム1世が、ローマ時代の砦の跡に建設。その後二重の城壁と多くの塔や館が増築され、13の塔と不規則な六面形の二重の城壁をもつ現在の姿になりました。堀にはテムズ川の水が引かれています。王の居住、または牢獄として使われていたこともあり、幾度も英国史の舞台となりました。ーーユネスコ

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今後、走ってみたい世界遺産

死ぬまでにすべての世界遺産を走ってみたいと思いますが、その中でもトップスリーを選ぶとすれば、以下の3つになります。

エアーズロック(オーストラリア)

世界最大の一枚岩の周りをぐるりと1周してみたいです。1周10kmって、、どれだけ大きいんだろう。

万里の長城(中国)

結構起伏がきつそうですが、一度は走ってみたいですね。2006年に北京近郊の万里の長城を訪れた時は、階段を歩いて登るだけで息切れがしました。

アクロポリス(ギリシア)

アクロポリスの丘を駆け上ってみたい。ついでにマラトンからアテネまでも走ってみたい。

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