世界記録が消える日。ラドクリフ、エドワーズ等が法的措置も検討

2017.05.04 > 

2005年以前に樹立された陸上競技の世界記録が抹消されるかもしれない。そんなニュースが5月1日の英デイリー・ミラー紙の報道を皮切りに、世界の陸上界で物議をかもしています。

ことの発端は、欧州陸上競技連盟がドーピング検査のサンプルがない世界記録は無効にすべきだと提起したことによります。世界陸上競技連盟(IAAF)がドーピング検査のサンプルを保管し始めたのは2005年。それ以前の検査についてはサンプルがないため、禁止薬物を使用している可能性はゼロではないという主張です。

記録はいつか破られる

余談ですが、1936年のベルリンオリンピックを題材にした映画『栄光のランナー』に次のような名台詞があります。

記録はいずれ破られるが、メダルは永遠に残る

主人公のジェシー・オーウェンスをオリンピック出場に駆り立てるため、コーチのラリー・スナイダーが言い放った台詞なんですが、その言葉通り、陸上の世界記録は2005年以降、どんどん塗り替えられています。男子フルマラソンや男子100メートル走がいい例ですね。

記録が抹消されるかもしれない

今回影響を受けるのは、過去17年以上も破られていない世界記録です。特に有名なのは以下のとおり。

先月の「ロンドンマラソン201」では、ケニア出身のメアリー・ケイタニー(Mary KEITANY)が2時間17分1秒で優勝し、ポーラ・ラドクリフのもつ世界最速記録(2時間15分25秒)に次ぐ、歴代2位の記録をマークしました。これを見ると、ポーラ・ラドクリフの世界記録がいかにすごいかがわかりますよね。

女子100メートル走、200メートル走の世界記録は30年近くも破られていないことに驚きました。しかもフローレンス・ジョイナーが2種目とも世界記録を持っています。

ポーラ・ラドクリフの反撃

これに対してポーラ・ラドクリフが立ち上がりました。2005年以前の世界記録を抹消する案に対し、ラドクリフは法的措置も辞さないと強固な姿勢を見せています。さらに三段跳びのジョナサン・エドワーズなど、影響を受けるアスリートたちに反対運動を呼びかけています。

ジョナサン・エドワーズは、「ぼくの記録はいつか誰かに破られると思っていたけど、まさか陸上競技連盟のやつらとはね」とコメントしています。

2017年はアンチ・ドーピングの年

今年から国際陸上連盟がアンチ・ドーピング運動に本格的に乗り出しています。「ロンドンマラソン2017」では、女子の優勝最有力候補だったスムゴングがレース2週間前にドーピング問題を指摘され、レースを欠場することになりました。さらにワールド・マラソン・メジャーズの今期シリーズで最高得点をマークしていましたが、判定が確定されるまで保留になりました。

関連記事:女子マラソンのスムゴング選手が「WMMチャンピオン」目前にドーピング検査で陽性反応

世界トップ選手が一瞬で奈落の底に落とされたことになりますが、国際陸上競技連盟からの強いメッセージが込められていると思います。

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この記事を書いた人

tomo
埼玉県在住の37歳。マラソンブロガー・会社員・二児の父親

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