ランニングシューズは「履き分け」しないと損する理由
ランニングシューズを1足しか持っていないランナーは損しています。用途に応じて2足以上のを履き分けるとパフォーマンスが向上し、ケガや故障のリスクが下がり、さらにシューズの寿命も伸ばせます。一方で、履き分け不要のシューズもあるので、最後におすすめを3足紹介します。
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目次と内容
履き分けはメリット大
ランニングの目的に応じて異なるシューズを履くことを「履き分け」と言います。世界のトップマラソン選手のレベルになると、レース用やスピード練習用、ジョギング用など、複数のランニングシューズを分けて履くのは常識。
でも、それってエリートランナーに限った話じゃない?と思ったそこのあなた。違うんです。我々のような市民ランナーにも、ランニングシューズを履き分けるメリットはあるんです。メリットは次の3つ。
1. 最大限のパフォーマンスが発揮できる
走る距離やペースに最適なシューズを履くことで、レースや練習で自分の能力を最大限に発揮することができます。
2. ケガや故障のリスクが軽減できる
万が一、自分の足に合っていないシューズを履いていても、履き分けすればケガや故障する確率が半減します。あとシューズ特有のクセが付きにくくなります。
3. ランニングシューズの寿命が伸びる
シューズも人間と一緒で、適度に休ませてあげないと寿命が縮まります。毎日履くよりも、1日おきに履く方が長持ちする。2足買うと余計にお金がかかりますが、長い目で見ればそちらの方が経済的にも合理的。
最低でも2足あると良い
ではランニングシューズは何足履き分ければ良いのか?ランニングを始めて間もない方なら、まずは2足あれば十分です。履き分けのパターンはいくつか考えられるので、自分にあったパターンを選びましょう。
レース用と練習用
1秒でも速く走りたいレースでは、クッション性を犠牲にしてでも反発力や推進力を重視したい。でも普段の練習でそれを履くと足への負担が大きすぎるので、ジョギングや長距離走ではクッション性を重したい。最も多いのが、レース用と練習用で履き分けることです。
ロード用とトレイル用
別の切り口として、アスファルトをメインに走るロード用シューズと、山道をメインに走るトレイル用シューズの履き分けもあります。一般的にトレランでは耐久性とグリップ力が求められるため、ゴツくて重たくなりがちで、ロードランには向いていません。
晴天用と雨&雪用
住んでいる地域や季節によっては、雨や雪の中を走ることが多くなります。そんな時に重宝するのが、防水仕様のランニングシューズ。水濡れに強く、密閉性が高いため、雨や雪にさらされても、足元はドライでポッカポカ。
もっと具体的な履き分けパターンを知りたい、という方のために、ここからは、ランニングシューズのブランド別に履き分けのパターンを見ていきましょう。主に各社の人気シリーズをピックアップしています。
NIKEの履き分け
NIKEはロードランニング向けのラインアップが豊富で、レース用と練習用で選択肢の幅があります。一方でトレラン向けで有名なのはペガサストレイルぐらいですが、一応、防水仕様も選べます。
| レース | 練習 | |
|---|---|---|
| ロード | アルファフライ ヴェイパーフライ ストリークフライ | ズームフライ ペガサス インフィニティラン |
| トレイル | ペガサストレイル |
ASICSの履き分け
ASICSは、NIKEと同じくロードランニング向けのラインアップが充実している一方で、トレラン向けは私も初めて知る名前ばかり。
| レース | トレーニング | |
|---|---|---|
| ロード | メタスピード マジックスピード ソーティーマジック | エボライド ゲルカヤノ ゲルニンバス GT-1000 |
| トレイル | フジスピード | ゲルトラブーコ ゲルベンチャー |
MIZUNOの履き分け
MIZUNOもロードランニング向けのラインアップが充実していますが、レース用のシューズはASICSとNIKEに比べると弱いですね。
| レース | トレーニング | |
|---|---|---|
| ロード | ウエーブエンペラー ウエーブリベリオンプロ ウエーブリベリオンフラッシュ | ネオビスタ ネオゼン ウエーブエアロ ウエーブライダー |
| トレイル | ウエーブハヤテ | ウエーブダイチ |
ONの履き分け
ONはスイス生まれのブランドだけ合って、トレラン向けのラインアップが充実しています。防水仕様の「Waterproof」モデルも多数展開しています。
| レース | トレーニング | |
|---|---|---|
| ロード | Cloudboom Cloudflash | Cloudsurfer Cloudmonster Cloudswift Cloudflow |
| トレイル | Cloudultra | Cloudventure Cloudvista |
ADIDASの履き分け
ADIDASはロードランニング向けのモデルが充実しており、近年はレース用シューズが多くのトップアスリートに選ばれています。トレラン向けシューズは、Terrex(テレックス)という傘下の別ブランドが展開しています。
| レース | トレーニング | |
|---|---|---|
| ロード | アディオスプロ タクミセン ジャパン | ボストン SL・EVO SL スーパーノヴァ |
| トレイル |
履き分け不要のおすすめシューズ
この記事ではランニングシューズの履きわけを推奨していますが、中には、1足で2役できるシューズもあります。予算的に2足買うのは厳しいという方のために、私が所有するシューズの中からおすすめを紹介します。
ASICS Magic Speed
最新モデルは「マジックスピード4」。位置付けとしては、ASICS最速モデルのメタスピードのワンランク下ですが、メタスピードに引けを取らない性能を持っています。カーボンプレート内蔵なのに定価18,700円。実勢価格は12,000円台まで下がっており、非常にコスパの良いシューズです。
ADIDAS Boston
最新モデルは「ボストン13」。位置付けとしては、練習用の最速モデル。しなやかに曲がる5本指ロッドをミッドソールに内蔵しており、レースやスピード練習のハイペースでもスムーズに走れます。
ON Cloudsurfer Trail WP
人気のロードランニングシューズ「クラウドサーファー」をトレラン用にカスタマイズしたモデル。ロードもトレイルも同じぐらい快適に走れます。防水仕様を選べば、雨や雪のランニングにも対応できます。
購入ガイド
本記事で紹介したアイテムは以下の通販サイトより購入できます。
Asic マジックスピード4
Adidas Adizero Boston 13