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ガーミン歴10年のランナーがカロスに乗り換えた理由

ガーミン歴10年のランナーがカロスに乗り換えた理由

10年以上使い続けてきたGarmin+Stravaに別れを告げ、今後はCorosでランニングのデータを記録・管理していきます。Corosに乗り換えた理由や、メリット・デメリットを分かりやすく解説します。あくまでも私個人の考えですが、ランニングウォッチ選びの参考になれば幸いです。

当ブログは広告・アフィリエイトから収入を得ていますが、PR案件・商品提供はお断りしており、ランニングアイテムは全て自費で購入しています。

私のランニングウォッチ遍歴

まず簡単にですが、これまで自分が使ってきたランニングウォッチを振り返ります。

2014年:Garminデビュー

自分が初めて使ったGarminは「ForeAthlete 220J」と言うエントリーモデルです。当時はまだ光学式心拍計などはなく、出来ることと言えば、GPSで位置情報を捉えて移動距離とペースを記録することぐらい。

2017年〜2019年:Garmin上位機種が欲しくなる

次に購入したのは光学式心拍計が内臓された「ForeAthlete 935」。その後、後継モデルの「ForeAthlete 945」を経て、ガーミン最高峰モデルの「Fenix 6X」まで上り詰めます。ただ「Fenix 6X」は所有感を満たしてくれるものの、重たくてゴツいですし、全機能の1割も使い切れていませんでした。

2020年〜2022年:Apple WatchとCorosに手を出す

この頃から他のメーカーのランニングウォッチに浮気しはじめます。「Fenix 6X」を使いつつも、Apple Watchは「Series 5」から始まり「Series 6」「Series 7」「Ultra」と新機種が出る度にステップアップ。同時に世界最軽量ランニングウォッチを謳うCorosの「Pace 2」にも手を出しました。

2022年:Garminひと筋と、小型志向

ランニングウォッチを同時に3つも4つも使えないので、結局Garmin一択に戻りました。ただし「Pace 2」の軽さとシンプルさに惹かれ、次に購入したGarminはスペックを落とし、さらに小型モデルの「ForeAthlete 255S」を選びました。その後「ForeAthlete 265」を経て、最終的に小型の最高峰モデル「Fenix 8」に落ち着きました。

最上位スペックを買ってもどうせ全機能は使い切れないのに…と頭では理解していても、ガジェットは常に高スペックモデルが欲しくなってしまうんですよね。

2025年:Corosに乗り換え

ガーミン最高峰モデル「Fenix 8」から、Corosのエントリーモデル「Pace 3」に乗り換えました。でも自分の中では2021年に使っていた「Pace 2」と点と点で繋がっているとはいえ、普通に考えたら意味不明な乗り換えですよね。。

ランニングウォッチに求めるもの

ランニングウォッチ選びで最も大事なあのは、自分がランニングウォッチに「何を求めるか?」を明確にすること。過去10年間、過去10年間、エントリーモデルから最高峰モデルまで、様々なランニングウォッチを使用する中で、自分なりの優先順位が見えてきました。

絶対に必要(must have)

  1. 時間・距離・心拍数を正確に計測できる
  2. 睡眠時間を記録できる
  3. スマホの通知が確認できる
  4. 1週間充電しなくてもバッテリーが持つ
  5. 自分の細い腕にもマッチする(軽くて薄い)

結局、時間と距離と心拍数が計測できればランニングウォッチとして機能します。つまり高精度なGPSと光学式心拍計が搭載されていれば良し。それ以外の機能は装飾品みたいなものですし、自分の場合はスマホでカバーできます。外せないのは、毎日の睡眠時間を記録したり、スマホの通知を手元で確認したりする機能ぐらい。

ランニングウォッチは高機能化するとバッテリーの消費量も上がります。特に明るて高精細なAMOLEDディスプレイを搭載したモデルはバッテリーの減りが激しく、毎日1〜2時間のランイニングで使用すると1週間は持ちません。充電は1週間に1回に抑えたいですね。

それから自分は腕が細いのがコンプレックスなんですが、ウォッチ本体が大きくて分厚いと腕の細さが強調されてしまいます。サイズ的には一般的なランニングウォッチの45〜46mmでも大き過ぎて、42-43mmが理想です。ちなみにガーミンの「Fenix 8」はわざわざ小型サイズの43mmを選びましたし、カロスの新機種「Pace Pro」(46mm)ではなく古い「Pace 3」(42mm)を選んだのはこれが理由です。

あったら良い(nice to have)

  1. 視認性の高いAMOLEDディスプレイ
  2. 内蔵型LEDライト
  3. 職場でも違和感のない高級感

実際にガーミンの「Fenix 8」を使っていて便利だなと感じたのは、まずAMOLEDディスプレイ。一般的なLCD(液晶)ディスプレイに比べて明るて高精細。日中や夜間の視認性が素晴らしく、スマホ通知の細かい文字も読みやすいです。ただし既に述べたとおり、バッテリーの持ち時間とのトレードオフになります。

意外と便利だったのがウォッチに内蔵されたLEDライト。こちらもバッテリーの減りが激しいので日常的に使うのは現実的ではありませんが、たまにランニングライトを忘れて街灯のない場所を走る時のみ使用しています。まあスマホのライトで代用できなくもないんですけどね。

あとは職場でも着用することを考えると高級感のあるデザインがあると良いです。「Fenix 8」は上質なチタンフレームで気に入っていました。

要らない(not needed)

  1. タッチパネル操作
  2. 決済機能
  3. 音楽再生機能
  4. 地図ナビゲーション
  5. 音声コントロール

ここ数年でガーミンにいろんな機能が追加されましたが、正直どれもスマホで代用できるものばかりなので、スマホを持って走る自分としては必要ない機能です。また使うとしても、ランニングウォッチの小さなディスプレイだと操作しづらいんですよね。タッチパネル対応でも機能をオフにしてボタンで操作しています。

ハードよりもソフトの方が重要

ここまでランニングウォッチのハード面、つまり記録するデバイスについて語ってきましたが、それと同じくらい重要なのがソフト面、つまり記録したデータをどう管理するかです。基本的に、ランニングウォッチのメーカーが提供するアプリを使うか、サードパーティーが提供するアプリと連携するのかの二択になります。

  • ランニングウォッチのメーカーが提供するアプリ:ガーミンコネクト、カロス、スント等
  • サードパーティーが提供するアプリ:ストラバ、ランキーパー、タッタ等

私は2014年頃からStrava(ストラバ)でデータを一元管理しています。GarminやCoros、Apple Watchなどメーカーを問わずにデータ連携できるのが魅力。国内外のランニング系デジタルサービスとの互換性も高いです。

そして最大の魅力がアプリのユーザーインターフェース。膨大なデータを見やすく整理してくれる上に、シンプルにデザインが美しい。ただ、そんなStravaも月額1,090円のサブスクリプションに登録しないとデータ分析など全ての機能が使えません。自分は2015年から有料会員ですが、有料で使える機能はあると便利だけど、なくても困らない。10年間ダラダラとサブスクし続けてきた、というのが正直な感想です。

GarminからCorosに乗り換えた理由

そんな感じで長年、Garmin(ハード)+Strava(ソフト)の組み合わせで運用してきましたが、今回思い切ってCoros(ハード+ソフト)に乗り換えました。理由は主に3つ。

1. Stravaの有料プランに魅力を感じなくなった

最大の理由はこれ。そもそも価格に見合ったサービスではないと薄々感じていましたし、毎年そこまで進化しているわけでもない。そして最近アプリが重くてデータを編集するだけでもモッサリする。そのためにサブスクに課金するのが馬鹿らしくなってきました…。

2. Stravaでやりたい事はCorosのアプリでも出来る

Strava以外で自分が使いたいと思うソフトはカロス。以前「Pace 2」を使っていた頃に使い勝手の良さに惚れ込んでいました。しかもCorosのウォッチがあれば無料で使えます。

3. Garminの価格が高騰している

でもガーミンのウォッチは捨てがたい…。そんな中、先日発売された「Forerunner 570」と「Forerunner 970」は定価がそれぞれ89,800円と121,800円。ミッドレンジの位置付けですが、数年前のハイエンドモデルと同じ価格帯になってしまいました。エントリーモデルの「Forerunner 165」ですら39,800円ですからね。

長い目で見た時に、今のままGarmin(ハード)+Strava(ソフト)で運用するとコストが嵩むと判断。早めにCorosに乗り換え、浮いたお金をマラソン遠征やランニングアイテムなどに活用しようと考えました。

Corosのメリットとデメリット

StravaからCorosへのデータ移行は思ったより簡単でした。Stravaで過去11年分約2,500件のデータをダウンロードして、Corosにアップロードするだけ。過去にGarminで記録したデータは、心拍ゾーンや高低差、ピッチやストライドなども引き継がれていました。唯一、ストラバで登録したギア(使用したランニングシューズ)だけ引き継げず、カロスで新たに設定する必要があります。

Stravaは今後も無料版を使い続けます。Corosのウォッチと連携させて、データのバックアップ先として活用します。万が一、カロスのデータが消えてしまった時ための保険です。あと、SNS機能で繋がっている方もいますからね。

メリット

まずはStravaの有料サブスクリプションが不要になったことによるコストダウン。そして数年ぶりにCorosのアプリを使ってみて、Stravaより使いやすいのでは?とすら思いました。特にデータの一覧表示が優れており、Stravaだと別ページを開かないと見れないようなデータが、Corosは1ページをスクロールするだけでデータが俯瞰できます。アプリでのタップ数は確実に減りましたね。

デメリット

CorosはGarminほどランニングウォッチのバリエーションがなく、選択肢の幅が狭まりました。例えばGarminならハイエンドかつ小型のモデルも選べますが、Corosで自分の条件を満たすのは1機種のみ。「Fenix 8」から「Pace 2」に乗り換えたことでディスプレイの解像度と視認性は悪くなりました。

というわけで、今後はCorosと共にランニングライフを歩んでいきまs。また何か変化があればご報告します!

この記事に関するYouTube動画もお見逃しなく。

購入ガイド

本記事で紹介したアイテムは以下の通販サイトより購入できます。

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この記事を書いた人

TOMO

マラソンをライフワークにする市民ランナー。ブログ&YouTube 「ともらん!」で発信中。詳しいプロフィール