徹底解説|市民ランナーに「陸連登録」は必要?登録は意外と簡単

マラソンブロガーのtomoです。

マラソン大会でよく見かける「陸連登録」はメリットはあるの?どうやって登録するの?という疑問にお答えします。

ファンラン目的で走る市民ランナーからさらに上を目指したい……そんな時に「陸連登録」をすべきかどうか悩みますよね。

陸連登録には年間1,500〜4,000円の費用がかかりますが、以下のメリットがあります。

  • 陸連公認レースで完走タイムが公認記録として認定される
  • 対象レースで陸連登録者枠にエントリーできる
  • 対象レースで陸連登録者専用の前列ブロックからスタートできる

ちなみに「とも」は、2016年に初めて陸連登録しましたが2018年に解約。そして2022年に再び登録しました。

その理由も含めて分かりやすく解説します。

目次

陸連登録とは?

陸連登録とは、日本陸上競技連盟(略して陸連)に陸上選手として登録することを指します。

エリートランナーしか登録できないと思われがちですが、記録の良し悪しに関係なく、誰でも登録することができます。

全国で約40万人が陸上競技連盟に登録しており、公式サイトによると、32万人が学生(主に中高生)、残りの8万人が市民ランナーとのこと。

メリットは優先整列

陸連に登録すると以下のメリットがあります。

  • 陸連公認レースで完走タイムが公認記録として認定される
  • 対象レースで陸連登録者枠にエントリーできる
  • 対象レースで陸連登録者専用の前列ブロックからスタートできる

レベルの高いレースでは、公認記録の提出が出場権になるため、エリートランナーを目指すなら陸連登録はマスト。

でも公認記録が必要ないなら、陸連登録のメリットは対象レースにおいて優先権が得られることぐらいです。

例えば、以下は「香川丸亀国際ハーフマラソン」のエントリー画面ですが、一般ランナーの定員が埋まってしまっても、陸連登録者枠でエントリーすることができ、倍率の高い人気レースで威力を発揮します。

陸連登録者ならスタートラインの前列ブロックに整列できるレースもあります。過去に走ったレースだと「上尾シティハーフマラソン」がそうでした。

前列ブロックだとスタート直後の渋滞に巻き込まれないのがいいですね。

自己ベストを狙いたいレースでは、この「優先整列」が威力を発揮します。「とも」が再登録した理由はこれです。飛行機で言うところの「優先搭乗」と似てますね。

デメリットは手間とコスト

陸連登録にはデメリットもあります。

  • 毎年更新が必要
  • 年間登録料がかかる(1,500〜4,000円程度)
  • その他の制約が課せられる場合がある

陸連登録は毎年更新する必要があり、年間登録料(1,500〜4,000円)がかかります。上で紹介したメリットに見合った金額なのかを見極める必要があります。

陸連登録者ならではの制約という意味では、仮装を禁止しているレースがある。例えば「東北みやぎ復興マラソン2018」では以下の注意書きがあった。

Q:仮装して走れますか?
A:日本陸上競技連盟登録競技者は仮装を禁止します。 一般競技者は他の競技者を傷つけたり、転倒させたりする恐れがあるなど、他のランナーに対して危険と思われる服装や携行品を身に着けたり、顔全体を覆うことを除けば良識の範囲内で可能です。 より

登録方法は都道府県毎に異なる

陸連登録は都道府県ごとに手続きが異なるので、公式サイトをチェックしましょう。

登録方法は以下の5種類。社会人の市民ランナーなら「団体」か「個人」の2択になります。

  1. 団体登録(1チーム5人以上)
  2. 個人登録
  3. 中学生登録
  4. 高校生登録
  5. 大学生登録

登録の有効期間は、4月1日から翌年3月1日の1年間。継続する場合は、毎年更新が必要になります。

申込期間は年度によって異なり、2022年度登録は受付期間は2022年3月1日から2023年1月10日18時まで。

埼玉陸上競技協会に登録してみた

実際に、居住地の埼玉陸上競技協会に登録してみました。以前は郵送でのみ申込可能でしたが、今はインターネットでも受付しています。後日、協会から名刺サイズの登録会員証が届きました。

クラブR2を経由するのがお得で簡単

都道府県の陸上競技協会から個人で登録する以外に、団体で登録する方法もあります。

団体といっても、ランニングクラブに入会する必要はありません。日本最大級のマラソン大会ポータルサイト「ランネット」経由で団体登録するのが最もお得で簡単です。

仕組みとしては、ランネットが「クラブR2」という団体登録を行い、個人登録の受け皿となっています。

どのエリアでも登録可能

登録できるエリアは7つありますが、都道府県代表選手でない限り、居住地でなくても好きなエリアに登録できます。

陸連規則が改正となり、従来の「加入団体所在地と同一地域内に居住しているか通勤可能な範囲内に居住していること」という規則が撤廃されました。原則として、どこに居住していても、どこに所在地がある団体にも登録できるようになりました。

エリアによって登録料金が異なるので、居住地にこだわらなければ、コストを抑えることができます。今だと最安は中日本陸連(年間3,000円)。

エリア年間登録料金
クラブR2北海道陸連4,500円
クラブR2東北陸連3,500円
クラブR2東日本陸連4,100円
クラブR2中日本陸連3,000円
クラブR2西日本陸連4,400円
クラブR2九州陸連4,000円
クラブR2沖縄陸連3,500円

クラブR2に登録してみた

というわけで、登録料金が最も安い「クラブR2中日本陸連」に登録しました。

陸連登録番号と「JAAF ID」の違い

陸連登録が完了すると、以下の2つの登録IDが付与されます。

  • 陸連登録番号:登録先の協会が発行する番号
  • JAAF ID:日本陸連が発行する番号

マラソン大会のエントリーで求められるのは主に「JAAF ID」の方です。

登録IDは、個人で登録した場合、協会から送られてくる会員証に載っています。

クラブR2経由で登録した場合は、Myページ→ご利用履歴→クラブR2陸連のページで確認することができます。

おまけ

市民ランナーには普段あまり馴染みのない日本陸連ですが、公式サイトの陸上競技ルールブックを読むと、マラソン大会についての理解が深められます。読み物としても面白いですよ。

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