
マラソンブロガーのtomoです。
ワールドアスレティクス(世界陸上)による国際マラソン大会の格付け「ラベルレース」について解説します。
一般的にはエリート招待選手のレベルが高いほどマラソン大会の格は高くなります。
ワールドアスレティクスが認定する最高ランクのロードレースはプラチナエリートラベルと呼ばれ、日本には「東京マラソン」と「名古屋ウィメンズマラソン」のみが対象です。
他にもマラソン大会の格付けが存在するので、そちらも一緒に紹介します。
マラソン大会には「格付け」があることをご存知でしょうか?
例えば、日本で最も格が高いとされるのは「東京マラソン」です。知名度、規模、コース記録(CR)、招待選手のレベルなど、あらゆる点において他大会を凌駕しています。
また、エントリーのハードルが高いという意味において「別府大分毎日マラソン」や「防府読売マラソン」は格の高いレースとして、多くの市民ランナーの憧れの的です。
世界にはマラソン大会の「格付け機関」なるものが存在します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
ワールドアスレティクス(World Athletics)は「WA」とも略され、日本語名は陸上競技の国際連盟を意味します。
2019年まではInternational Association of Athletics Federations (IAAF)と呼ばれ、日本語では「世界陸上連盟」、略して「世界陸連」の名で親しまれていきました。
ワールドアスレティクスは陸上競技のルール作りや国際大会の運営を主事業としていますが、ロードレースの格付けも行っています。
一定の基準を満たした格上のレースは、ラベルロードレース(Label Road Race)の対象になります。ブロンズラベル、シルバーラベル、ゴールドラベルと順に格が上がっていきます。
2018年には、ゴールドラベルのさらに上にプラチナラベルが加わりました。
2021年より、プラチナはエリートプラチナラベル(Elite Platinum Label)、ゴールドはエリートラベル(Elite Label)に名称が変わり、シルバーとブロンズはラベルレース(Label Races)に集約されました。
つまり現時点では、エリートプラチナラベルは最高ランクのマラソン大会と言えます。
ラベルは永久に保証されるわけではなく、毎年、大会側がワールドアスレティクスに申請する必要があります。そのため、諸事情によりラベルを失ったり、ラベルが格上げされたり格下げされたりもします。
最新の格付け情報はワールドアスレティクスの公式サイト(世界の大会|日本の大会)で確認できます。
エリートプラチナラベルの大会は数が限られています。
エリートラベルの大会だと数が少し増えますね。唯一のハーフマラソンとして「ぎふ清流ハーフマラソン」が認定されています。
AIMSは「Association of International Marathons and Distance Races」は略で日本語では国際マラソン・ディスタンスレース協会と訳されます。
ワールドアスレティクスと密接に連携しながら国際レースにおける距離計測やルールの統一化などを担っています。そしてAIMSもまた、AIMS認定レースという形で格付けを行っています。
日本におけるAIMS認定レースは以下のとおり。
AIMSは国際的な知名度が高く、海外マラソン大会で記録証の提出を求められる際にAIMS対象レースが指定されることもあります。「とも」は、ボストンマラソンのエントリーの際に富士山マラソンの記録証を提出して、無事に出走権を得ることができました。
ワールドマラソンメジャーズ(World Marathon Majors)は、市民ランナーなら一度は耳にしたことがあるでしょう。
6つの大会から成る世界最高峰のマラソン大会シリーズで「世界6大マラソン」としても知られています。
対象のレースは以下のとおりです。
いずれも世界有数の大都市で開催され、圧倒的な知名度があります。6大会ともワールドアスレティクスのプラチナエリートラベルに認定されています。
ボストンマラソンは世界最古の市民マラソン大会として120年以上の歴史があり、ロンドンマラソンは抽選倍率が約25倍と世界で最も人気があります。
ベルリンマラソンとシカゴマラソンはそれぞれ、マラソン男子とマラソン女子の現世界記録が樹立された大会です。
ニューヨークシティマラソンは参加者数5万人の世界最大規模のマラソン大会として知られています。
運営母体は、アボットワールドマラソンメジャーズ(Abbott World Marathon Majors)という組織です。
日本独自のマラソン大会の格付けというのも存在します。日本陸上競技連盟が五輪の日本代表選手の選考協議会として定めているレースを指し「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」と呼ばれています。
過去にMGCに選ばれたレースは以下のとおり。最新の情報はMGC公式サイトで確認できます。
基本的に格の高いマラソン大会は人気もレベルも高く、多くの市民ランナーが憧れます。
それなりの基準を満たしているため、大会運営もしっかりしていますし、エリート選手と同じ場に立つこともできます。
「とも」は現在、ワールドマラソンメジャーズの6大会制覇を当面の目標にしていますが、それが達成できたら次は国内のAIMS対象レース制覇を狙いたいと思います。
これまでにレースや旅ランで走ったことのある国内外のエリアをまとめました。
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マラソンをライフワークにしているアラフォー男性です。埼玉県に在住、都内IT企業に勤めながらマラソンブロガーとして活動中。本名は桑原智彦。プロフィール詳細へ
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