マラソン大会の格付け。日本最高峰のレースはどれ?
マラソン大会には格付けというものがあり、マラソン選手が格上のレースで良い成績を収めると、五輪や世界陸上の選考で有利になったり、多額の賞金が貰えたりします。この記事では、World Athleticsラベルロードレース、AIMS認定レース、ワールドマラソンメジャーズの3つの格付けについて解説します。
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目次と内容
マラソン大会には格付けがある
企業や学校に格付けがあるように、実はマラソン大会にも格付けがあることをご存知でしょうか。マラソン大会の格を決めるのは、参加者の規模やコース記録、招待選手のレベルなど、様々な要素があり、国際的な団体によって格付けされます。
日本で最も有名なマラソン大会といえば、誰もが東京マラソンを思い浮かべると思います。しかし他にも、エリート選手しか参加できない福岡国際マラソンや大阪国際女子マラソンなどもあります。
World Athleticsラベルロードレース
マラソンの格付けで最も有名なのが、World Athletics(ワールドアスレティックス・世界陸上競技連盟)のラベルロードレス。World Athleticsは陸上競技のルール作りや国際大会の運営を主事業としていますが、ロードレースの格付けも行っています。
一定の基準を満たした大会はラベルロードレース(Label Road Races)の対象となり、格付けの高い順に「プラチナラベル」「ゴールドラベル」「エリートラベル」が付与されます。各ラベルの条件はWorld AthleticsでLabel Road Race Regulationsで規定されており、エリート選手をどれだけ集められるかが決め手となります。
| エリートラベル | ゴールドラベル | プラチナラベル | |
|---|---|---|---|
| 2025年の大会数 | 64大会 | 48大会 | 17大会 |
| エリート選手の数 | 一定の条件を満たす選手が男女5名以上 | ゴールド資格の選手が男女4名以上 | プラチナ資格の選手が男女4名以上 |
| 賞金の金額 | 1位は最低15,000米ドル | 1位は最低45,000米ドル | 特に規定は無し |
ラベルロードレースに認定されたマラソン大会は、World AthleticsのLabel Road Racesで確認できます。
プラチナラベルのロードレース
2025年に開催される最高峰のプラチナラベルの大会は次のとおり。17大会中14大会がフルマラソン、3大会がハーフマラソン。日本からは3大会が認定を受けています。
- 1月 厦門マラソン
- 1月 大阪国際女子マラソン
- 2月 眉山仁寿ハーフマラソン(※ハーフ)
- 2月 グアダラハラハーフマラソ(※ハーフハーフ)
- 3月 東京マラソン
- 3月 名古屋ウィメンズマラソン
- 3月 ソウルマラソン
- 4月 ボストンマラソン
- 4月 ロンドンマラソン
- 8月 シドニーマラソン
- 9月 ベルリンマラソン
- 10月 シカゴマラソン
- 10月 アムステルダムマラソン
- 11月 ニューヨークシティマラソン
- 11月 上海マラソン
- 12月 バレンシアマラソン
- 12月 バンサイン21(※ハーフハーフ)
AIMS認定レース
AIMSは「Association of International Marathons and Distance Races」は略で、日本語では国際マラソン・ディスタンスレース協会と訳されます。World Athleticsと密接に連携しながら、国際レースにおける距離計測やルールの統一化などを担っています。
AIMSは独自で「AIMS認定レース」という形で格付けを行っており、Official calendar of member racesで認定レースの一覧が確認できます。
日本のAIMS認定レース
日本で2025年に開催されるAIMS認定レースは次のとおり。23大会中、19大会がフルマラソン、2大会がハーフマラソン、1大会が30km、1大会が100kmとなります。
- 11月 富山マラソン
- 11月 神戸マラソン
- 12月 富士山マラソン
- 12月 福岡国際マラソン
- 12月 防府読売マラソン
- 12月 奈良マラソン
- 12月 大阪国際女子マラソン
- 11月 愛媛マラソン
- 1月 香川丸亀国際ハーフマラソン大会(※ハーフ)
- 2月 別府大分毎日マラソン大会
- 2月 青梅マラソン大会(※30km)
- 2月 北九州マラソン
- 2月 京都マラソン
- 2月 大阪マラソン
- 2月 KIX泉州国際マラソン
- 3月 東京マラソン
- 3月 名古屋ウィメンズマラソン
- 3月 とくしまマラソン
- 4月 長野マラソン
- 4月 高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン(※ハーフ)
- 7月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(※100km)
- 8月 北海道マラソン
- 10月 金沢マラソン
AIMSは国際的な知名度が高く、海外マラソン大会で記録証の提出を求められる際にAIMS対象レースが指定されます。例えば私がボストンマラソンにエントリーした際は、AIMS認定レースの富士山マラソンの記録証を提出し、無事に出走権を得ることができました。
ワールドマラソンメジャーズ(世界7大マラソン)
ワールドマラソンメジャーズ(World Marathon Majors)は、2006年に発足した世界最高峰のマラソンチャンピオンシップシリーズ。発足時は6大会が対象で「世界6大マラソン」とも呼ばれていましたが、2025年にシドニーマラソンが加わり「世界7大マラソン」とも呼ばれています。
- 3月 東京マラソン
- 4月 ボストンマラソン
- 4月 ロンドンマラソン
- 8月 シドニーマラソン
- 9月 ベルリンマラソン
- 10月 シカゴマラソン
- 11月 ニューヨークシティマラソン
いずれも誰もが知る世界有数の大都市で開催され、圧倒的な知名度があります。そして7大会が、World Athleticsのプラチナラベルロードレースで、AIMS対象レースでもあり、名実と共に世界最高峰のマラソン大会として君臨しています。
ワールドマラソンメジャーズの大会に参加すると、順位によってポイントが獲得でき、シリーズを通して年間も最も高いポイントを獲得した選手がWorld Marathon Majors Championとして表彰されます。五輪や世界陸上が開催される年は、それらのマラソン競技の結果もポイントの対象となります。
日本最高峰のレースは東京マラソン
World Athleticsプラチナラベルロードレース、AIMS認定レース、ワールドマラソンメジャーズの対象である東京マラソンは、名実と共に日本最高峰のロードレースです。その次にが高いレースは、大阪国際女子マラソンや名古屋ウィメンズマラソンです。
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