マラソンレースにランニングウォッチは必要?僕が要らない思う3つの理由
マラソンのペース確認の頻度と完走タイムは相関関係にあると感じます。こまめにペースチェックを行わない時ほど、自分でもあっと驚く好タイムが出ることが多々あり、むしろレースでランニングウォッチを使うのは逆効果では?とまで思うほど。とはいえ、記録は残しておきたいので着用はしますけどね。
当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。
目次と内容
目標ペースに縛られる
ランニングウォッチが不要だと思うひとつ目の理由。それは、目標ペースに縛られてしまうから。
マラソンのレースでせっかく良いリズムに乗れても、いい感じのペースの集団に入れても、「このペースで大丈夫かな?」とついつい手元に目をやりがちですよね。
自分が定めた目標ペースよりも速すぎる場合は「ペースダウンしないと後でバテるかな…」と不安になり、逆に遅すぎる場合は「ペースアップしないと目標タイムをクリアできないかも…」と焦ったり。
あるいは、本当はもっと速く走れる実力があるのに、目標ペースを意識しすぎて無意識に心のブレーキをかけていることもあります。
無駄なエネルギーを使う
何か考えごとをする時、脳はエネルギーを消費します。ペースが速すぎるかな…、遅すぎるかな…、と悩むこと自体、エネルギーの無駄遣いなんですよね。
また、目標ペースにあわせるためにペース変更をこまめにするのもエネルギーの無駄遣いといえます。自分も昔はよくやっていましたが、レース中にペース変更を繰り返していると、後々ボディーブローのように効いてきます。
もっと言うと、調子が良い時は速めのペースで、調子が悪い時は遅めのペースで走る方が効率が良いと感じます。目標ペースに取りつかれると、そんな当たり前のことすら忘れてしまいます。
これが、ランニングウォッチが不要だと思う二つ目の理由です。自制心が強い人なら問題ないでしょうが、自分は強くありません。
そもそもレースが楽しめない
三つ目の理由は、シンプルにレースが楽しめくなるから。これが最も重要かもしれません。
レースでは普段のトレーニングとは異なる環境で景色を楽しんだり、沿道の声援に勇気をもらったり、周りのランナーと切磋琢磨し合ったり、独りで「ゾーン」に入ったり、いろんな楽しみ方があると思います。
自分にとってレースの楽しみは「展開が予測できないこと」でしょうか。絶好調のレースでも最後にバテることもあれば、その逆も然り。フィニッシュラインを超えるまで結末がどうなるか分かりません。一種のゲームですね。
ランニングウォッチをこまめにチェックしていると、ゴールに近づくにつれて大体の完走タイムが分かってしまいます。「あー、今日のレースはこれくらいのタイムかな」と思った瞬間、楽しみがなくなってしまいます。ネタバレしたみたいな感じで。
ペース確認が少ない時ほど好タイム
過去のレースを振り返ると、こまめにペースチェックを行わない時ほど、自分でもあっと驚く好タイムが出ることが多いです。むしろ、自己ベストを更新した時は、あえてランニングウォッチを見ないようにしていたと言っても過言ではありません。
5年ぶりにハーフ自己ベスト更新
先日「舞鶴赤れんがハーフマラソン2023」を走った時のこと。レース中盤に差し掛かり「前半は目標ペースを下回っているから、自己ベスト更新は無理だな…」と半ば諦めていました。
そのまま後半もこまめにペースを確認していたら、どんどんネガティブ思考に陥ったことでしょう。幸い「後半はランニングウォッチを見ないで走ろう」と思い立ち、自分の感覚を信じて走りました。
結果、5年間破れなかった記録を28秒間短縮することができました。後半からペースアップし、特にラスト4kmは自分でも驚くほどのハイペースで走れたことが成功要因です。もしランニングウォッチを見ていたら、怖くてそんなペース出せません。
舞鶴赤れんがハーフマラソン2023 を1時間21分29秒で完走&5年ぶりにハーフ自己ベスト更新!後半は時計を見ずに自分の感覚を信じて走り、美しいネガティブスプリットとなりました
— マラソンブロガー tomo (@tomorunblog) October 9, 2023
レースレポートhttps://t.co/M04mZQjxu6
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人生初のサブエガ達成
その3週間後、今度は「金沢マラソン2023」を走っていました。25kmあたりまで1km毎にペースを確認していましたが、2時間52分台の自己ベストを更新できるかどうかの微妙なラインでした。
そのままペースチェックを続けたところで一喜一憂するだけですし、30km以降のどこかでペースダウンしてモチベーションもダウンするのは目に見えています。
そこでラスト15kmはランニングウォッチを一切見ずに走ることにしました。30km地点に設置してあるタイム表示からも目を背けました。
次にランニングウォッチを見たのはゴール200m前。手元で「2時間49分05秒」が見えたので、最後は全力ダッシュして自己ベスト更新と人生初のサブエガを手に入れることができました。
金沢マラソン2023の黄色は、ハッピーイエローでした!完走タイムは2時間49分31秒。PB更新&初サブエガ💪上り坂のある前半は寝て走り、18kmから3:55/kmの攻めの走り。35km以降も粘りました。金沢の皆さん有難う!
— マラソンブロガー tomo (@tomorunblog) October 29, 2023
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もちろん練習ありきで自己ベスト更新できたと思っています。でも、過去の自分の記録に挑戦する時はそれなりもプレッシャーもあるわけです。ランニングウォッチから目を背けることで、そんなプレッシャーから解放され、思う存分に力を発揮することができます。
それでも記録のために着用する
というわけで、ランニングウォッチはレースに不要だと思うに至りました。しかしレースの記録は残しておきたいので、ランニングウォッチを着用して走りますが、ランニングウォッチを極力見ないように心がけています。
ちなみにランニングウォッチはGarminの「フォアランナー 265」を使っています。以前は大型ディスプレイのハイエンドモデル「fenix」シリーズを愛用していましたが、Corosの「ペース 2」の軽さに衝撃を受けて以来、今は軽さ重視です。1gでも軽い方がレースに有利だと信じてますから。