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有機EL搭載「Forerunner 265」は電池の減りがヤバい【レビュー】

ともらん

2023年3月にGarminの新作ランニングウォッチ「Forerunner 265(フォアランナー 265)」が発売されました。

ミドルレンジでありながらも、タッチ操作に対応した1.3インチの有機ELディスプレイを搭載。これだけでも前作「Forerunner 255」から飛躍的な進化を実感します。

ランニングの各種計測はもちろん、最新のトレーニング機能や健康トラッキング、Suica決済や音楽再生にも対応。

マラソン初心者から上級者まで幅広い層のランナーにおすすめの1台です。

この記事はマラソンブロガーの「」が書きました。こちらの商品は実店舗または通販サイトから自費購入し、忖度なしで評価しています。

Garmin Forerunner 265

目次と内容

Forerunner 265の特徴

GarminはGPSナビゲーションの世界最大手であり、GPS機能付き時計の代名詞でもあります。

中でもForerunner(フォアランナー)シリーズは、ランニング向けに最適化されており、世界中のランナーに愛されています。

2023年3月にはハイエンドモデルの「Forerunner 965」とミドルレンジの「Forerunner 265」が同時に発売されました。

その前作となる「Forerunner 955」と「Forerunner 255」が2022年6月に発売されたばかりなので、買い替えのタイミングに悩まれている方も多いと思います。

今回紹介する「Forerunner 265」の主な特徴は以下のとおり。

最大の特徴は、ミドルレンジながらも最新鋭の有機ELディスプレイを搭載している点ですね。

正式名称はAMOLED(Active Matrics Organic Light Emitting Diode)、日本語だとアクティブマトリクス式有機ELと呼ばれています。

省電力なのに発光が鮮やか。見惚れてしまうほど美しいディスプレイです。

デザインとスペック

それでは「Forerunner 265」を詳しく見ていきましょう。

まずは基本スペックから。参考までにハイエンドモデルの「Forerunner 965」と、旧作の「Forerunner 255」と「ForeAthlete 245」と比較します。

Forerunner 965Forerunner 265Forerunner 255ForeAthlete 245
発売2023年3月2023年3月2022年6月2019年5月
価格84,800円62,800円52,800円34,800円
画面サイズ35.4mm32.5mm33.0mm30.4mm
重さ53g47g49g38g
地図
リアルタイムスタミナ
有機ELディスプレイ
タッチ操作
マルチバンドGNSS
Suica決済
GPS稼働時間31時間20時間30時間22時間

有機ELディスプレイ搭載モデルは「Forerunner 965」と「Forerunner 265」のみ。「Forerunner 955」すら非対応です。

「Forerunner 965」にあって「Forerunner 265」にない主な機能は、地図ナビゲーションとリアルタイムスタミナ。

「Forerunner 265」にあって「Forerunner 255」にない主な機能は、有機ELとタッチ操作。

一方で電力使用量の多い有機ELを採用したことで、GPS稼働時間は「Forerunner 255」の30時間から「Forerunner 265」の20時間に3割以上も減少しています。

開封の儀

基本的な違いが理解できたところで、早速「Forerunner 265」を開封します。

パッケージの中身はこちら。本体、充電ケーブル、シール、取扱説明書。

充電ケーブルは給電口がType-Cに変わっています。本体に接続する端子は変更なし。従来の充電ケーブルも使えます。

本体

こちらが本体の正面。画面サイズの直径は32.5mmあります。

本体の裏側。血中酸素トラッキング用のセンサーを配置しています。充電口は金属部分がむき出しの状態なので、防塵プラグの使用を強くおすすめします。

本体の右側面。決定ボタンが「Run」と書いてあります。

本体の左側面。物理ボタンを3つ配置しています。

有機ELディスプレイ

電源を入れると、有機ELならではの滑らかなオープニングアニメーションが表示されます。

ランニングウォッチの性能にまったく関係ありませんが、見惚れるほどカッコいいです。

有機ELだと炎天下でも視認性が損なわれず、ディスプレイがクッキリ見えます。

画面も大きくて見やすいですね。4分割しても余裕です。

有機ELは暗い場所での視認性も抜群。自分は夜間に走ることが多いので、有機ELの有り難みを実感します。

タッチ操作

「Forerunner 265」はボタン操作に加えて、ディスプレイのタッチ操作にも対応しています。

基本的には上下スクロールとタップのみですが、物理ボタンでひとつずつスクロールするよりも楽に感じますね。

動作もモッサリした感じはなく、思ったよりスムーズでした。

ただし四角いApple Watchとは違い、円形のディスプレイだと上下スクロールに適しているのは真ん中の部分だけ。

つまり文字を読みながらのスクロールはできません。

「Forerunner 265」はコンパクトサイズも選べますが、画面サイズが32.5mmから28.1mmに縮小されるので、タッチパネルの操作性が悪くなります。

サイズ選びの際は、その点も念頭においた方が良いですね。

ランニング計測

「Forerunner 265」はミドルレンジモデルとはいえ、ランニング計測に関してはハイエンドモデル並みの機能を持っています。

マルチバンドGNSS

ランニング時の位置情報を正しく計測するために「Forerunner 265」はGPS、GLONASS、Galileo、みちびき(補完信号)のマルチバンドGNSSに対応しています。

記録した位置データを確認してみると、陸橋や交差点で急な方向転換を強いられる場所でも驚くほど正確に位置を記録しているのが分かります。

GPSの捕捉は、時計を起動してから3〜5秒程度で完了します。

ランニングダイナミクス

「Forerunner 255」では以下のランニングダイナミクスの計測が可能でしたが、

これらに加えて「Forerunner 265」では上下動と接地時間も計測できるようになりました。

旧作のモデルでは別売りの「ランニングダイナミクス(RD)ポッド」を着用しないと取れなかったデータですね。

買い換えの判断ポイントは?

「Forerunner 255」未満から機種変

現在「Forerunner 255」未満の機種をお使いの方は「Forerunner 265」に買い替えると非常に満足できると思います。

マルチバンドGNSS対応によりランニング計測の精度が向上し、Suica決済などスマートウォッチ機能も充実します。

「Forerunner 255」から機種変

これは正直判断に迷います。というのも買い替えで得られるものは基本的に有機ELとタッチ操作だけ。しかもその代償に、GPS稼働時間が30時間→20時間となります。

個人的には有機ELの視認性が素晴らしく、夜ランとの相性も抜群なので「Forerunner 255」から1年未満で買い替えても満足はしています。

ちなみに「Forerunner 255」はコンパクトモデルを使っていました(写真下)。「Forerunner 265」はタッチ操作対応ということで、スクロールしやすいように通常サイズを選びました(写真上)。

Apple Watchからの機種変

自分はApple Watchも併用しています。これまで「Series 5」「Series 6」「Series 7」を経て、現在は最上位モデルの「Apple Watch Ultra」を使っています。

普通にランニングを記録するだけならApple Watchだけでも十分ですが、トレーニング機能を使ったガチランを目指すならGarminを持っておくと便利です。

「Apple Watch Ultra」(写真左)は大きいなと思っていましたが、並べてみるとサイズ的には「Forerunner 265」(写真右)とそんなに変わらないですね。

おまけ

Garminのランニングウォッチに共通して言えることですが「防塵プラグ」の使用を強くおすすめします。

本体の裏側にある充電ケーブルを差し込む部分は金属がむき出しになっています。

これが汗で濡れると錆びてしまい、故障の原因になります。

それを防ぐ最も簡単な方法は、Garmin専用の防塵プラグを装着するだけ。Amazonなどのネット通販で「Garmin 防塵プラグ」で検索するとヒットします。

10個入りが500〜600円で買えます。ノーブランド品でもまったく問題なく使えています。

こんな感じに防塵プラグで蓋をします。充電の際はツマミの部分に爪を引っ掛ければ簡単に外せます。

金属部分をきれいに保つことで、故障予防はもちろん、下取りのリセールバリューもアップするので一石二鳥です。

購入ガイド

この記事で紹介した「Garmin Forerunner 265」は以下の通販サイトから購入できます。

Garmin Forerunner 265

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