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【Insta360 GO 3Sレビュー】ランニングで4K動画撮影が可能に
ランニングで4K動画を撮影するために「Insta360 GO 3S」を購入しました。1〜2分程度の動画を撮るのであればiPhone Proでも良くない?とも思いましたが、ハンズフリー&ワンプッシュで撮影できるのは便利。過去に初代の「GO」と2世代目の「GO 2」を使いましたが、ずいぶん進化したなあ…と感心します。その分、価格も上がりましたけどね。
Insta360とは?
Insta360(インスタサンロクマル)は中国の深圳に本社を置くArashi Vision Inc.のブランド。2015年に設立され、主にアクションカメラやウェブカメラなどを展開しています。

2019年には、親指サイズで重さわずか20gの「Insta360 GO」が発売され、帽子や衣類に装着してハンズフリーで動画撮影できる超小型アクションカメラとして話題になりました。
ランニングの動画撮影ではGoProのようなアクションカメラは重すぎるので、自分はマラソン大会や旅ランで動画を撮るために購入しました。その後、2021年3月に「GO 2」、2023年6月に「GO 3」、そして2024年5月に初めて4K動画撮影に対応した「GO 3S」が発売されています。
GO 3Sの主な特徴
今回紹介するのは、2024年5月に発売された「Insta360 GO 3S」という最新モデル。主な特徴は次のとおりです。
- カメラ+アクションポッドの構成
- 4K動画撮影に対応
- カメラの重量は39g
- 定価は61,800円〜

他社のアクションカメラと大きく異なる点は、カメラを取り外して使えること。カメラにもボタンがあり、単体での動画撮影も可能です。カメラの重さは、公式値でも実測値でも39gでした。初代が19gでしたので、ほぼ倍増しています。

付属のアクションポッドに合体させるとアクションカメラとしても使えますし、カメラの設定や撮影した動画の確認などが行えます。
GO 3との違い
参考までに、初代以降のモデルとの違いを簡単にまとめました。
GO 3S | GO 3 | GO 2 | GO | |
---|---|---|---|---|
発売日 | 2024年5月 | 2023年6月 | 2021年3月 | 2019年8月 |
構成 | カメラ+アクションポッド | カメラ+アクションポッド | カメラ+充電ポッド | カメラ+充電ポッド |
最大解像度 | 4K | 2.7K | 2K | HD |
連続撮影時間 | 38分間 | 45分間 | 35分間 | 1分間 |
カメラの重量 | 39g | 36g | 27g | 19g |
ストレージ | 〜128GB | 〜128GB | 〜64GB | 〜8GB |

上の写真は左が「GO」、右が「GO 2」です。いずれも充電ケースが付属しますが「GO 2」はケース本体にボタンがあり、遠隔操作で撮影もできました。
アクションポッドが付属して、アクションカメラとしても使えるという点では「GO 3」の登場で飛躍的に進化しています。そして「GO 3S」ではついに4Kの動画撮影にも対応。連続撮影時間が7分間短くなり、カメラの重量が3g増えるというデメリットもありますが、親指サイズのカメラで4K対応はインパクトがあります。
付属品
今回は最もベーシックなセットである「通常盤」を購入しました。同梱されている付属品は次の3点。これさえあれば、追加でオプション品を買わなくても、ひと通りの撮影はできるかと思います。
- ピボットスタンド
- 磁気ペンダント
- 簡易クリップ

左から「ピボットスタンド」はアクションポッドをマウントして、「磁気ペンダント」は首から下げて、「簡易クリップ」は衣類に挟んで使います。

ランナーの場合、キャップのツバに装着するスタイルが定番です。この状態だと、ランナーとほぼ同じ目線で動画が撮影できます。
写真のサンプル
「GO 3S」の写真モードは次の4種から選べます。
写真
- 4000×2250 (16:9)
- 2880×2880 (1:1)
- 3968×1472 (2.7:1)
- 4000×3000 (4:3)
以下はランニング中に走りながら、最高画質の4000×2250で撮影した写真です。

動画(4K)のサンプル
「GO 3S」の動画モードは種類が豊富。参考までによく使われるモードの画質・フレームレートを載せておきます。ランニング中に走りながら撮影した4K動画は、以下のYouTube動画にまとめています(サンプル動画は2:14〜)。
動画
アクションカメラで良くある広角動画です。
- 4K: 3840 x 2160@24/25/30fps
- 2.7K: 2720×1536@24/25/30fps, 2752×1530@50fps
- 1080p: 1920 x 1080@24/25/30/50fps
FreeFrame動画
撮影した後に縦・横に編集しやすい動画です。
- 4K: 3840 x 2880@24/25/30fps
- 2.7K: 2720 x 2040@24/25/30/50fps
- 1080p: 1920 x 1440@24/25/30/50fps
タイムシフト
通常の動画を10倍速で記録する動画。風景の移り変わりを撮るのに適しています。
- 4K: 4000 x 3000@30fps
- 2.7K: 2720 x 2040 @30fps
タイムラプス
定点観測の撮影に適した動画。専用アプリでファイルを書き出します。
- 4K: 4000 x 3000@30fps
スローモーション
通常の動画を速度を落として記録する動画。
- 2.7K: 2720 x 1530@100fps
- 1080p: 1920 x 1080@120/200fps
バッテリーの持ち時間
4K動画が撮影できるのは良いとして、気になるのはバッテリーの持ちですよね。公式サイトによると、連続撮影時間は最大で38分となっていますが、実際の連続撮影時間は次のとおり。
- 1080P@30fps → 31分
- 4K@30fps → 27分
ランニング動画を通して撮影したいなら、5km前後が限界ですね。ハーフマラソンやフルマラソンなど、もっと長い距離で使うなら、要所要所で短い尺の動画を何本か撮影しておいて、後で編集で繋げるのが良さそうです。
ファーストインプレッション

ここからは実際に「Insta360 GO 3S」をランニングで使ってみて気づいた点をまとめます。
カメラが重くなった
初代の「GO」からカメラ性能が劇的に向上した分、重さは19gから39gに増量しています。そのためキャップに装着すると重さを実感します。
ボタンのレスポンスは良好
「GO」や「GO 2」に比べると、ボタンのレスポンスが正確で誤作動がなくなりました。早押し、普通押し、長押しも間違えなく行えます。
スマホとの連携がスムーズ
撮影した動画を確認・編集したり、撮影設定をカスタマイズする際にスマホと連携するのですが、やり取りがスムーズでストレスを感じません。
アクションポッドは不要?
個人的にはカメラ単体でランニング動画を撮るためだけに使うので、アクションポッドは不要。「GO」や「GO 2」のように充電ポッドが選べてお値段が安いと嬉しかったです。
カメラの発熱がヤバい…
2分以上連続して撮影するとカメラの裏側の金属が高温になり、手で触ると火傷するんじゃないか…というレベル。一応、放熱はされているみたいですが、炎天下での撮影は厳しいかもしれませんね。
評価まとめ
何を目的に「Insta360 GO 3S」を選ぶかで満足度は変わってくると思います。個人的に感じた良い点・気になる点は次のとおり。
良い点
- 小型・軽量で身体に装着してもギリギリ違和感を感じない
- 4K動画の画質はハイエンドスマホと同等もしくはそれ以上
- ボタン操作のレスポンスが良く、カスタマイズが便利
気になる点
- カメラの高温になる
- アクションポッドは必要?(必要ならそもそも「GoPro」を買うのでは?)
最後まで読んでいただき有難うございました。この記事を共有していただけると嬉しいです。
購入ガイド

この記事で紹介した「Insta360 GO 3S」の最新価格・在庫状況は以下の通販サイトで確認できます。
Insta360 GO 3S
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