【東京2025世界陸上】国立競技場で見たこと、感じたこと
2025年9月、東京の国立競技場で「東京2025世界陸上」を観戦してきました。今までは「テレビ観戦で充分」というスタンスで冷めた見方をしていましたが、リアルでの観戦は別次元ものでした。
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- 東京2025世界陸上
- 夜の国立競技場
- 競技は同時並行で進む
- 場所選びは非常に重要
- 裏方の仕事が面白い
- 日本人選手への注目
- リアル観戦は面白い
- 開幕3日目の様子
- 開幕6日目の様子
- 開幕9日目(最終日)の様子
東京2025世界陸上
2025年9月13日〜9月21日に東京の国立競技場で世界陸上が開催されます。もともと最終日の9月21日(日)のイブニングセッションだけチケットを購入しており、残りはテレビで観戦する予定でした。
開幕3日目の9月15日(月・祝)。この日は朝7時半からマラソン男子をテレビで観戦し、余韻に浸りながら走りに出かけました。ランニング中ずっと頭にあったのはイブニングセッションのこと。
100mハードル準決勝では中島ひとみ選手と福部真子選手が参戦し、3000m障害決勝では三浦龍司選手がメダルを狙う。さらに棒高跳びではスウェーデンのデュプランティス選手の世界記録更新が期待される…。
ランニング中に公式サイトをチェックしたら当日のチケットは「残りわずか」と表示。気づいたら「【東京2025世界陸上】ご購入完了のお知らせ」が受信ボックスに届いていました。
夜の国立競技場
というわけで19時過ぎに代々木駅に到着し、国立競技場へ向かいます。
国立競技場は2024年1月の「新宿シティハーフマラソン」で一度だけ訪れたことがありますが、夜は雰囲気が全然違いますね。
今回はDゾーンから入場。入口で手荷物検査があり、電子チケットを見せて中へ入ります。
観客席へ一歩足を踏み入れた瞬間、競技場から放たれる凄まじいエネルギーに圧倒され、階段の途中でしばらく立ち尽くしていました。
この日の最高気温は29℃。湿度は80%。シートに着席してまず感じたのは、蒸し暑いな…ということ。空気の流れが悪いのか、競技場の外に比べるとかなり蒸しています。時折吹いてくる送風機の風が涼しくて気持ち良く感じました。
競技は同時並行で進む
19時半過ぎからイブニングセッションが始まります。
開幕3日目の種目は、男子400mハードル予選、男子走幅跳予選、男子棒高跳決勝、男子110mハードル予選、女子ハンマー投決勝、女子100mハードル準決勝、男子1500m準決勝、男子3000m障害決勝、女子100mハードル決勝。
これらの種目は並行して進められるため、一方の種目に競技に集中していたら、もう一方の種目を見逃してしまった…なんてことは多々ありますし、棒高跳のように2時間以上かけて行われる競技は途中で進捗が分からなくなった…なんてこともあります。
まあ難しい事は考えずに、自分の好きなように観て楽しむのが一番です。ただ、全種目の進捗をしっかりフォローしたいなら、観るための「戦略」が必要なんだなと思いました。
場所選びは非常に重要
今回は国立競技場の南側のスタンド、陸上トラックの60mあたりから観戦しましたが、棒高跳が行われたのは正反対の北側。ざっと見積もっても200m以上離れていたと思います。
それだけの距離があると臨場感はありませんし、選手が動いている米粒にしか見えません。結局、競技場内で映し出されるスクリーンを見ているので、テレビ観戦と変わらないかも?と思ってしまったりします。
逆にハンマー投は、目の前でハンマーをブンブン振り回すので迫力がありました。また試合中に、スタンド最前列に座るコーチと選手のやり取りなんかも見られます。
自分がどうしても観たい競技があれば、競技場内の場所選び(つまり、どのシートを選ぶか)は重要なんだなと改めて実感しました。
裏方の仕事が面白い
リアルで観戦していると、テレビ観戦では映らない(あるいは目に留まらない)裏方の仕事が垣間見れて面白かったです。
例えば、トラックにハードルを並べたり回収したりする作業。無駄のない動きでタイミングを合わせる感じは、まるでアーティスティックスイミング(シンクロ)のようでした。
1500mや3000m障害ではスタート〜100mを走る様子を電動一輪車(?)に乗ったカメラマンが撮影していました。
ハンマー投では、投げたハンマーを拾った後、ラジコンの車が元の場所に運んでいる様子は可愛らしかったです。普通に考えたら、重さ4kg(女子)のハンマーを持って移動するのは大変ですからね。
日本人選手への注目
今回は自国開催ということで、日本人選手への注目が凄かったですね。
例えば選手を順番に紹介する時、日本人選手と外国人選手だと拍手と声援が明らかに違います。まあ、私も日本人なので日本人選手を応援したくなる気持ちは同じですが。
一方で、会場のアナウンスには違和感を覚えました。例えば、競技中に「日本人選手の〇〇が頑張っているので応援をお願いします」的なことを普通に言うんですよね…。いやでも日本人以外も頑張っているし、そもそも世界陸上のような国際大会でそんなこと言うのは非常識なのでは?英語のアナウンスの方は客観性・公平性を保って発言していました。
リアル観戦は面白い
もともと最終日だけ国立競技場で観戦する予定でしたが、開幕3日目のリアル観戦が面白くて、開幕6日目のチケットも購入してしまいました。都内の職場なので、仕事が終わってからでもイブニングセッションは何とか間に合います。
開幕3日目の様子
男子1500m予選でイギリスのジョシュ・カー選手を間近で見れました。感激!私の推しアスリートの1人です。
女子ハンマー投決勝の選手入場。1列で行進。
男子110mハードル予選の村竹ラシッド選手。決勝へ進出。
開幕6日目の様子
女子5000m予選1組。日本からは田中希実選手と山本有真選手が出場。
しばらく山本選手が先頭を走った後、今度は田中選手がリードし予選を通過。
お腹が減ったので会場内で「肉巻きおにぎり」を購入。1本700円。食べ応えがありました。
女子5000m予選2組。広中璃梨佳選手の攻めの走りに感動しました。
女子800m予選を走る久保凛選手。
男子800m準決勝。アイルランドのシアン・マクフィリップス選手が自国記録を更新してフィニッシュ。後ろにいたアイルランド応援団が歓喜していました。
女子800m予選。1周目でオーストラリアのジェシカ・フール選手が転倒するアクシデントが。それでも諦めずに完走。不運な事故だったことが考慮され準決勝に進めるとのこと。
雨が降る中、男子400m決勝。中島佑気ジョセフ選手の走りに勇気をもらいました。
開幕9日目(最終日)の様子
男子5000m決勝。パリ五輪王者のヤコブ・インゲブリクセン選手が途中から攻めの走りでリード。
男子5000mを制したのは、アメリカのコール・ホッカー選手。ラスト100mの追い上げには痺れました。
小雨から大粒の雨となり、円盤投は約2時間休止。水没したフィールドをスタッフの方たちがタオルで懸命に拭いていました。
男子400mリレー決勝は雨でも進行。トラックは所々に水溜りがありましたが、選手たちは気にせず駆け抜けていきました。
最後の追い上げで逆転優勝したチーム・ボツワナ。リレーは最後まで展開が読めないから面白い。
女子400mリレー決勝で3位でフィニッシュしたチーム・オランダ。