HYBEX HX LENS レビュー【機能美を極めた日本発ランニングシューズ】
2026年2月にHYBEX(ハイベックス)のブランド初となるランニングシューズ、HX LENS(エイチエックスレンズ)が発売されました。最大の特徴は、一目見ただけで「なんだこれは!?」と二度見してしまう、機能美を極めたミッドソールデザイン。サイズやフィット感、実際の履き心地などを詳しくレビューします。
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HYBEX HX LENS
- 個人的な評価
- HYBEXとは?
- 主な特徴とスペック
- サイズとフィット感
- 【良い】HeliXソールが斬新
- 【良い】エネルギーリーターンが高い
- 【良い】機能性と美しさを両立
- 【微妙】インソールが弱い
- 【寿命】耐久性チェック
- 【余談】ADIDASがインスピレーション?
- 【結論】機能美を極めた日本発ランニングシューズ
個人的な評価
先日、飲み会のついでに新宿の「アルペン東京」を訪れました。何も買う予定はなかったのに、HYBEX(ハイベックス)の新作ランニングシューズ「HX LENS」を試着して、その場で購入。定価28,680円。私としては珍しく衝動買いでした。
新宿のアルペン東京に立ち寄ったら衝動買いしてしまった。。 #HYBEX pic.twitter.com/NShci4um85
— ともらん! (@tomorunblog) March 12, 2026
実はこのシューズ、SNS経由のニュースで知っていました。公式サイトもチェックして、オンライン購入の一歩手前まで行きましたが、聞いたことないブランドのシューズを試着なしで買うのはさすがに抵抗がありました。
そんなわけで突然、実物が目の前に現れて「手に取ってくれ」と訴えかけてきました。実際に履いてみたら、これがまたしっくり来たんですよね。好みのカラーとサイズの在庫も1足だけあり、これは買わないという選択肢はないと自分に言い聞かせました。
実際にHYBEXの「HX LENS」をランニングで使ってみて気づいた良い点、悪い点は次のとおり。それぞれ詳しく解説していきます。
良い点
- HeliXソールが斬新
- エネルギーリーターンが高い
- 機能性と美しさを両立
悪い点
- インソールが弱い
HYBEXとは?
HYBEXは、2019年に日本で設立された新進気鋭のランニングブランド。「ENGINEERED IN NIPPON」を掲げ、日本のエンジニアリング技術と独創的なデザインの融合を目指しています。ブランドの核となるのが、特許取得済みの「HeliX(ヘリックス)ソール」。スイス発のランニングブランドONでいうところの「CloudTec」と言えば分かりやすいかもしれません。
2026年2月、HYBEXのブランド初となるプロダクトとして発売されたのが、今回紹介するランニングシューズ「HX LENS」です。
主な特徴とスペック
それでは早速「HX LENS」の特徴を深掘りしていきましょう。
ミッドソールはHeliXソール+超臨界発泡フォーム
最大の特徴は、HYBEXのブランドのコアテクノロジーでありアイデンティティでもあるHelixソール。立体格子状の構造を持ち、着地の際にクシャッと潰れて衝撃を吸収。
と同時に、後ろから前へドミノのように倒れ込むことで、前方への推進力に変わります。それだけだと体重を支え切れないので、ミッドソールの下層部に超臨界発泡フォームを配置して、スムーズな体重以上を実現しています
アッパーはエンジニアードメッシュ
アッパーはエンジニアードメッシュで、場所によってメッシュの密度を細かく調整し、ホールド感が必要な場所はしっかり支えつつ、つま先など可動域には柔軟性を高めているとのこと。
シュータンはシューズと一体化したガセットタン仕様。生地が二層で厚みがあり、さらに表面をパッドで補強しています。ヒールカップは軽くて丈夫な作り、アンクルパッドは柔らかめのパッドで足首を保護してくれます。
アウトソールは高耐久ラバー
アウトソールは、耐久性とグリップ性の高いラバー素材をフォアフットと側面を中心に配置。
重量は245g(26cm)
重量は26cmのカタログ値が245g。私が購入した25cmの実測値が236gでした。ソールがスッカスカなので、やはり軽いですね。
ドロップは5mm
ドロップは5mm。スタックハイトは最大で39mmとなっています。なので世界陸連の公認シューズの条件は一応満たしている感じですかね。
カラーは3色
カラーはブラック、ホワイト、パープルの3色が選べます。個人的には迷わずブラック一択でした。
サイズとフィット感
私は身長170cm、体重60kg、ランニングシューズのサイズは通常タイプなら26cm、ワイド対応なら25.5cmがジャストフィットになります。実は今回、アルペン東京にはブラックの26cm、25.5cmの在庫がなかったのですが、HX LENSは作りが大きくて、結果的に25cmでも十分でした。店員さんのお話だと一般的なランニングシューズよりもワンサイズ下が良いそうです。
つま先周りは「これワイドタイプなんじゃない」と思うほどスペースに余裕があり、幅広の私の足も非常に快適。土踏まずはちょっとタイトな気がしますが、しばらく履いていると足に馴染んできます。
ホールド感は結構高く感じます。特に二層構造のガセットタンの圧力が半端ないですね。上に向かう力が徹底的に抑えられて、下へ向かう力に全集中している感覚。それが着地の際にHelix ソールが押し潰されることで、効率よく変換される。よく考えられているなと感心しました。
【良い】HeliXソールが斬新
実際に「HX LENS」をランニングで使用してみました。
Helix クッションは体重を乗せると簡単にクシャっと潰れます。立体格子状の支柱が細く、穴も結構大きいので、体重を支える力はありません。手でぎゅっと押しても潰せるレベル。バネというよりサスペンションに近い感覚。
足を傾けるとその部分だけ沈み込み、シューズの底はフラットに保たれます。着地の際には、靴底がペタッと地面に張り付きながらも、Helixソールが後ろから前にドミノのように倒れることで、力強い推進力が生み出されます。うまく表現できませんが、ヌルッとした走り心地なんですよね。ヌルヌル走れる。走り心地がとても斬新。
【良い】エネルギーリーターンが高い
最初「HX LENS」を見た時はエネルギーを無駄に吸収してしまうんじゃないかと思いましたが、意外とエネルギールターンが高くて、ヌルヌルとペースアップできてしまいます。個人的にはキロ5分から4分までのペースレンジが最も快適に走れました。
【良い】機能性と美しさを両立
「HX LENS」は見惚れてしまうほど美しい。特にこのHeliXソール。計算されていないようで計算されているような、まるで自然界に存在するかのような独特なパターン。しかもそれがランニングシューズのソールとして機能する。「機能美」という言葉が相応しいですね。
今回ブラックのカラーを選んだのは、職場にも履いていきたいから。これならスマートカジュアルOKなオフィスなら全然違和感ありませんし、Helixソールのおかげで足元が映えます。仕事帰りにシューズはそのままで走って帰るという帰宅ランもできる。
【微妙】インソールが弱い
正直、ブランド初のランニングシューズでここまで完成度が高く、ワクワクさせてくれるとは思いもしませんでした。私は毎年、20以上の新作ランニングシューズを購入して履き比べていますが、これは、満足度で言うとトップ5ぐらいには入ります。
しかし不満な点もあります。唯一、気に入らなかったのがインソールです。まずツルッとして滑りやすい。Helixソールが押し潰されて足が前に倒れ込む時、ミリ単位でズレる感じが気になりました。もう少し表面にグリップ性能を持たせて欲しかった。まあこの問題はグリップ性能の高いランニングソックスを履くことで解消できます。
あとインソールがペラッとし過ぎて体圧分散が弱い。もしかしたらHelixソールが滑らかに倒れ込むように意図的にペラッとさせているのかもしれませんが、圧力がピンポイントで集中するのが慣れないですし、ちょっと苦手ですね。
【寿命】耐久性チェック
それからまだ検証できていませんが、Helixソールの耐久性がどれぐらいなのか非常に気になるところです。公式サイトによると、累計500km以上の走行距離を重ねた後も、構造的な変形は一切確認されていないそうですが、実際のところどうなんでしょう。こちらで後日、アップデートします。
【余談】ADIDASがインスピレーション?
HYBEXの「HeliXソール」は見た目もテクノロジーも斬新ですが、実は2018年にADIDASが似たようなデザインのシューズを出しているんですよね。3Dプリンターを使って編み上げた「Alphaedge 4D」というモデル。その後も「4D」シリーズが展開されていましたが、ADIDASの中ではマイナーな存在。HYBEXの設立が2019年なので、「4D」が「HeliX」インスピレーションを与えたのかもしれませんね。
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— adidas (@adidasUS) February 15, 2018
AlphaEDGE 4D LTD is hitting https://t.co/mjwdoCDZzQ in limited quantities on Saturday, February 17th. pic.twitter.com/6IcDWrkciY
【結論】
以上、HYBEXのブランド初となるランニングシューズ「HX LENS」をレビューしました。新感覚で機能性と美しさを融合させた「HeliXソール」はエネルギーリターンが高く、完成度の高いランニングシューズだと思いました。これはONのアーリーアダプターだった層にはブッ刺さりそう(実際に私がそうでした)。
ONも少し前までは新興ランニングブランドでしたが、今やASICSやADIDASなどと並ぶメジャーブランドにまで成長しました。このチクワの穴が並んだような構造体は、他のランニングシューズと一線を画しており、ひと目でONだとわかりますよね。初めて見る人には「なにこれ?」と興味を持ってもらえますし、見慣れた人にはブランドを認知してもらいやすくなります。
そこにスイスエンジアリングというストーリーが加わり「Run on Cloud(雲の上の走り)」というキャッチコピーが感性に訴えかけてくる。やっぱり見た目のインパクトって大事なんですよね。視覚的に語りかけられるので。
HYBEXはONの戦略を研究しているのか、両者には共通点が見られます。HYBEXはまず見た目のインパクトがある。しかもこのHelixソールはHYBEXのブランドのコアテクノロジーであり、ブランドのアイデンティティでもある。つまりONと同じで、視覚的インパクトのある独特な構造体と、ブランドのアイデンティティが合致している。さらにそこにジャパンエンジニアリングというストーリーが加わる。これは今後の展開に期待できそうですね。
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