どうも!マラソンブロガーのtomo.です。

GW休暇は中国の上海〜杭州を旅しています

前回は上海の人気観光スポット、外灘(バンド)を 120%楽しむランニングコースを紹介しました。

今回はもう少し穴場的なランニングコースを開拓したいと思い、上海の地図を眺めていたら「魯迅公園」が目に留まりました。魯迅って、あの魯迅?


中国を代表する小説家、魯迅(ろじん、1881〜1936年)。日本でも『阿Q正伝』や『狂人日記』が有名ですよね。

ホテルから魯迅公園までは片道 5km。旅ランするには、ちょうど良い距離です。また、公園の近くに「魯迅故居」を発見。こちらも一見の価値がありそうです。

というわけで、今回は文豪・魯迅ゆかりの地をめぐる旅ランに出かけてきました。しかも 1933年の上海にタイムスリップできる、ちょっと変わった旅ランでした。

現代の上海:俞泾浦

外灘のホテルから魯迅公園までは「俞泾浦」と呼ばれる用水路沿いを走りました。この一帯は上海市民の生活感に溢れています。

地元の青果市場。

ちょっとだけ中をのぞいてみました。青果だけでなく、肉も売っていました。

俞泾浦沿いの歩道。結構きれいで走りやすかったです。

俞泾浦沿いの住居。ベランダから物干し竿が突き出ているのは、上海のどこでも見られる光景です。

途中、児童公園の中を走りました。これは日本でも見られる光景。

俞泾浦の水は臭いませんが、汚い…。

俞泾浦を離れ、魯迅公園を目指します。本当にこっちでいいのかな…?ちょっぴり不安です。

レトロタウン「多倫路文化名人街」

先ほどのボロい道を突っ切ると、別世界に足を踏み入れました。びっくりするほどオシャレな街です。こちらは軽井沢にありそうなカフェレストラン。

カフェレストランの入口には「ケンタッキーおじさん」ことカーネル・サンダースの銅像?ではなく、中国の有名な文人が立っていました(名前は忘れました…)。

この一帯には石造りの洋風建築が多いですね。

魯迅公園へ続く道沿いには、まるで映画のシーンに出てきそうな建物がずらり。

あとで調べてわかったのですが、この一帯は「多倫路文化名人街」と呼ばれるエリア。魯迅をはじめ、近代・現代中国の文化や思想に大きな影響を及ぼした文人たちが息づく街なのです。最近は地元の若い人たちにも人気らしいです。


魯迅の終の住処「魯迅故居」

多倫路文化名人街を出ると、甜愛路(道)に入って魯迅公園を目指します。ここもオシャレですね。

甜愛とは「甘い愛」の意味。これも後で知ったのですが、甜愛路は若いカップルに人気のスポットらしいです。

ものすごく甘ったるいカフェ「甜愛咖非」を発見。入口の隣にある郵便ポストが気になります。甜愛路のポストで手紙を投函すると、ハートマークの消印を押してくれるんだとか。恋人たちがラブレターを送り合うんでしょうか。

しかし肝心の「魯迅故居」が見当たらないですね。もしかして道が一本違うのかも。隣の山阳路へ移動してみました。

ありました!緑の文字で「魯迅故居」と書かれた看板。隣のは案内板には日本語の説明書きもあります。魯迅は 1933年にここへ移り住んだのですね。

魯迅旧居の御案内。大陸新村9号は中国の偉大な文学者魯迅先生の旧居である。魯迅は1933年4月11日ここに引っ越され、1936年10月19日にここでこの世を去った。1951年1月に魯迅旧居は元の姿に回復され、大衆に開放されるようになった。1959年5月に上海市人民政府により上海市文物保護場所と指定されている。(現地案内板より)

大陸新村(Continental Terrace)は今でも普通に住民が暮らしています。魯迅故居は一番奥の右側の建物です。

せっかく来たので見学したかったのですが、見学ツアーに参加する必要があり、次の回まで 30分以上待つとのこと。しかたなく、建物の雰囲気だけ楽しんでから魯迅故居を後にしました。


文学の香り高い「魯迅公園」

さて、いよいよ目的地の「魯迅公園」に到着しました!

甜愛路から園内に入ると、魯迅の銅像がお出迎え。後ろに見えるのは「魯迅記念館」の建物です。

公園の広場には世界の文学者の銅像がずらり。「世界」といっても、ぼくが知るかぎりロシア、フランス、イタリア、イギリスの文学者だけでしたが。

こちらはロシア文学のレオ・トルストイ(1828-1910)。『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』の代表作が有名ですよね。他にもマクシム・ゴーリキー、アレクサンドル・プーシキンなど、ロシア文学推しです。

こちらはローマ人?かと思いきや、足元には「但丁」と書かれていました。イタリアが世界に誇る文学者・思想家、ダンテ・アリギエーリ(1265-1321)です。代表作の『新曲』は地獄編を読み始めて途中で挫折し、代わりに『新曲』を題材にしたダン・ブラウンの『インフェルノ』を読みました。

ウィリアム・シェイクスピアの隣で腰をかけているこちらの英国紳士はチャールズ・ディケンズ(1812-1870)。『クリスマス・キャロル』が有名ですが、個人的には『大いなる遺産』が好き。

さて、銅像見物はこの辺で終わりにします。公園の案内板をみていると「魯迅墓」と書かれた場所を見つけました。なんと、魯迅のお墓があるんですね!

こちらが魯迅のお墓。銅像の奥にある石壁の下に眠っているそうです。脱帽・一礼して来ました。

園内ではさまざまなレクリエーションが楽しめます。ボートに乗ったり、

バドミントンで遊んだり。

こちらは魯迅公園の北側の入口。


昔は屠殺場、今はオシャレな「1933老場坊」

さて、ここからは沙泾港と呼ばれる用水路に沿って外灘のホテルに戻ります。

再開発のために建物の取り壊しが進められている様子です。

なんかすごい所に来てしまいました…。

往路の「俞泾浦」と復路の「沙泾港」が交差する場所に「1933老場坊」という建物がありました。入口には「19参III」と書かれたプレートが掲げられています。スタバも入っていますね。

こちらが「1933老場坊」の全貌。まるで時代物の映画のワンシーンに出て来そうです。

名前からして「劇場」かと思いましたが、かつては牛の屠殺場として使われていたそうです。近年、リノベーションでオシャレな商業施設に生まれ変わり、若者に人気のスポットになったそうです。

上海には美しい建築の建物があります。1933年にイギリスの建築家によって建てられたこの建物は、元々は牛の屠殺場として使用されていました。それが2007年にリノベーションされ、現在のように何件かのショップやレストランが入る商業施設となったのです。(引用元

さいごに、余談ですが

魯迅が終の住処に移り住んだのが 1933年。「1933老場坊」が建てられたのも 1933年。

以上、1933年の上海にタイムスリップできるランニングコースを紹介しました。