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【新潟県・佐渡島ランニングコース案内】両津港からトキの森公園をめぐる10km

【新潟県・佐渡島ランニングコース案内】両津港からトキの森公園をめぐる10km

新潟県の佐渡島(さどがしま)でランニングしてみたい…という方のために、両津港から「トキの森公園」までのコースを分かりやすく解説。私が2025年4月に走った時の様子も紹介します。トキの森公園なら、佐渡島のシンボルのトキにいつでも会えます。旅行や出張のついでに走ってみてはいかがでしょうか。

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ランニングコースの概要

佐渡島は日本海に浮かぶ島です。住所は新潟県佐渡市。新潟港から40kmほど西に位置し、フェリーだと約2時間半、ジェットフォイルだと約1時間で行き来することができます。

今回は「佐渡トキマラソン」に参加するため、大宮駅から上越新幹線で新潟駅まで移動し、そこからバスで新潟港へ。新潟港から佐渡島の両津港までは佐渡汽船のジェットフォイルを利用しました。移動時間は約4時間。意外と速いですね。

ジェットフォイルに乗るは初めてでしたが、船内では揺れも感じずに快適に過ごせました。平均時速は60kmぐらい。海上の漂流物やクジラなどの生物を避けるために急に旋回することもあるらしく、乗船中はシートベルトを着用していました。

佐渡と言えば、佐渡金山やトキが有名です。両津港から佐渡金山までは車で片道1時間ほどかかるため、半日で観光するのは難しい。でもトキが見られる「トキの森公園」なら片道10kmほど。というわけで、両津港から「トキの森公園」まで走ってきました。走行距離は約10km、獲得標高は約120m。

マラソン大会の前日は現地で旅ランするのがルーティンになっていますが、今回は両津港からトキの森公園まで走ってみます。佐渡トキマラソンを走るで、さすがにトキは見ておかないとですよね。

おんでこドームでランチ

というわけで早速走り始めます。ちなみに背中には重さ10kgのリュックを背負っています…。途中、宿泊する旅館に寄り道して預けるつもり。

ジェットフォイルを降りてから両津港を出発します。

両津港の近くにある「みなと中央公園」を走っていると鬼がいました。

その隣にあるのが「おんでこドーム」と呼ばれる屋根付きの施設があります。「おんでこ」とは、鬼が踊りながら太鼓をたたきながら厄を払う伝統芸能のこと。なるほど、だから鬼がいたわけですね。

実はここ、佐渡トキマラソンのスタート・フィニッシュ地点でもあり、ドーム内は屋台と出店で賑わっていました。まだ走り始めたばかりなのに、誘惑には勝てず、ご当地グルメのカニ飯をいただきました。

椎崎諏訪神社の能舞台

おんでこドームを後にして再び走り始めます。しばらくすると「椎崎温泉」の看板が見えてきました。今日はこちらの温泉宿に泊まります。

旅館に荷物を預け、近くの椎崎諏訪神社に寄り道してきました。なにか引き寄せられるような神秘的なものを感じます。

驚いたのは、境内に立派な能舞台があったこと。能楽の礎を築いた世阿弥が佐渡島に流刑されたことは有名ですが、何か関係あるのでしょうか。

椎崎諏訪神社に寄り道した本当の理由はこれ。境内の奥にある展望台から加茂湖とその背後の山々が一望できます。加茂湖は海とつながる汽水湖で、湖面に浮かんでいるのは牡蠣の筏(いかだ)です。

牡蠣が名産らしいですが、さすがにフルマラソンの前日に食べるのはちょっと怖いかな…。

加茂湖のサイクリングロード

加茂湖は1周すると17kmぐらい。湖畔には部分的にサイクリングロードが整備されていて、トキの森公園などに寄り道すると21kmぐらいになります。詳しくは公式サイトを参照。

コースは一般道も走りますが、こんな感じのサイクリングロードもあります。湖畔スレスレを走れて気持ち良いのですが、風が強くて吹き飛ばされそうでした。

カキ小屋とカキ殻販売所

サイクリングロードを走っていると頻繁に目にするのが牡蠣小屋。木造建築の家屋が湖畔スレスレに建てられ、採取した牡蠣をすぐに運び込めるようになっています。

近くに牡蠣の殻の山と牡蠣殻販売所がありました。牡蠣の殻って肥料や家畜の餌になるんですね。知らなかった。

牛尾神社と能面

加茂湖に別れを告げて、内陸に向かってひたすら走り続けます。しばらくすると「牛尾神社」と書かれた看板が目に留まりました。

境内まで少し距離があるのでスルーしようか迷いましたが、また何か引き寄せられるような不思議な力を感じました。というわけで寄り道します。

なんとこちらの神社も境内に立派な能舞台がありました。さすが能楽大国(?)の佐渡島。それから室町時代に作られた能面(県指定重要文化財)があるはずなんですが、結局どこにあるか分からず…。まあ能舞台が見れたので良しとしましょう。

もうひとつのカキ

トキの森公園を目指し、脇道にそれて進んでいくとパッと風景が変わりました。背丈の低い木が延々と続く果樹園のようなところ。直売所らしき建物に「おけさ柿」と書かれていました。これは種がなくて食べやすい柿の品種ですね。牡蠣だけでなく、カキも佐渡島名産だったとは知りませんでした。

トキの森公園

両津港から走ること約10km。ようやくトキの森公園に到着しました。最短距離だと8kmなんですが、今回は寄り道が多かったですからね。

トキという鳥は絶滅したと記憶していましたが、公式サイトによると、1981年に「野生のトキ」が絶滅し、2003年に保護されていた「国産のトキ」が絶命してしまいます。

一方で1999年に中国から贈呈されたトキの人工繁殖が成功し、2008年には10羽のトキが放鳥されています。

トキは日本固有の鳥だと思い込んでいましたが、日本だけでなく中国本土の東側から朝鮮半島にかけて生息していたのですね。今回は学びの多い旅ランになりました。

最後に、トキの森公園でご対面したトキの動画を載せておきます。

さらにオマケの写真。

トキの郵便ポスト。可愛いというよりシュール?

こちらはトキ野生復帰シンボルデザインをモチーフにした着ぐるみ「サドッキー」。トキの森公園の前に立っていました。

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この記事を書いた人

TOMO

マラソンをライフワークにする市民ランナー。ブログ&YouTube 「ともらん!」で発信中。詳しいプロフィール