【スペイン】バルセロナを走る!モンジュイックの丘からサグラダファミリアまで
2025年8月、スペインのバルセロナでランニングしてきました。バルセロナ最高峰のモンジュイックの丘からスタートして、古い街並みが残るゴシック地区やガウディ建築で有名なカサ・ミラなどを巡り、サグラダファミリアでフィニッシュする8kmコース。

スペインのバルセロナでランニングしてきました。モンジュイックの丘→ゴシック地区→カサ・ミラ→サグラダファミリアを巡る8kmコース
— ともらん! (@tomorunblog) August 11, 2025
サグラダファミリアは完成すると高さが172.5mになる予定。神が創造したバルセロナ最高峰のモンジュイックの丘(185m)を超えないよう配慮されているとのこと pic.twitter.com/WyP4L9OgfH
バルセロナの魅力
バルセロナ(Barcelona)は、スペインの北東部に位置する人口約160万人の都市。首都マドリードから600kmほど東にあり、飛行機だと1時間半、特急電車だと3時間強で移動できます。
バルセロナの見どころと言えば、建築家アントニ・ガウディの作品が観光客に人気。未完の大聖堂サグラダ・ファミリアや郊外に造設されたグエル公園、波打つような曲線が美しいカサ・ミラなどが特に有名です。他にも、古い街並みが残るゴシック地区には、ピカソ美術館や世界遺産のカタルーニャ音楽堂などがあります。
モンジュイックの丘
今回は、バルセロナ中心部の南東に位置するモンジュイックの丘(Montjuich)から走り始めます。丘の上には16世紀に建設された要塞モンジュイック城があり、現在は軍事博物館として利用されています。お城の上からはバルセロナ市内を360℃見渡すことができます。

もちろん、これから走って向かうサグラダファミリア(Sagrada Família)も見えます。中央の「キリストの塔」はまだ建設途中ですが、完成すると高さが172.5mになる予定。ガイドの方の話だと、ここモンジュイックの丘の標高は185mでバルセロナの最高地点。ガウディは、人間が造るサグラダファミリアが、神の創造したモジュイックの丘を超えないよう配慮したそうです。スタート地点とフィニッシュ地点に意外な設定がありました。

というわけで、モンジュイック城の前から走り始めます。ちなみにお城の周りは周回コースになっており、トレッキングやクロカンが楽しめます。また、モンジュイックの丘周辺にはミロ博物館やカタルーニャ美術館があり、しっかり観光しようとすれば、1日あっても時間が足りません。

標高180mから海抜0mまで一気に坂を下ります。左手に見えるのはモンジュイック城と丘の下を結ぶロープウェイです。

公園を抜けて、緩やかな坂をひたすら下っていきます。小さくて分かりづらいですが、進行方向にサグラダファミリアの塔が見えます。
コロンブスの塔
丘の下まで来ると、しばらく海岸に沿って北上します。

大きな交差点の真ん中に聳えたつのは、コロンブスの記念塔(Monument a Colom)。高さが60mもあり、塔の上にはアメリカの方向を指差すクリストファー・コロンブスの像があります。

この辺りは海沿いということもあり、ビーチリゾートのような雰囲気が漂っています。
ゴシック地区
しばらく海沿いを走った後、ゴシック地区(Barri Gòtic)と呼ばれるエリアに入っていきます。バルセロナで最も古い旧市街で、中世の狭い街路が入り組んでいるのが特徴です。

そんな旧市街に押し込まれるように鎮座するのが、サンタ・マリア・ダル・マル教会(Basílica de Santa Maria del Mar)。14世紀に建てられたゴシック様式の教会です。

その教会の目の前のギフトショップには、ウ◯コをする少年の姿が…。教会よりもこっちの方がインパクトがありました。

ゴシック地区はこのように細い路地が張り巡らされ、迷路の中に迷い込んでしまったような錯覚に陥ります。

ゴシック地区は人通りが多い道とそうでない道があり、なるべく観光客の迷惑にならないよう、閑散とした道を選んで走りました。バルコニーでは洗濯物が干してあったり、パジャマ姿のおじさんが寛いでいたり、生活感があります。

ゴシック地区の一角にあるカタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)は世界的に有名なアール・ヌーヴォー様式のレンガ造りの音楽堂です。一時はガウディの先生でもあった建築家ルイス・ドメネク・イ・モンタネールの作品。世界遺産にも登録されています。
カサ・ミラ
ゴシック地区を抜けて、バルセロナのメインストリート、グラシア通り(Passeig de Gràcia)を北西に向かって直進します。

こちらはブランドショップや百貨店などが軒を連ねるカタルーニャ広場(Plaça de Catalunya)。非常に活気があって、観光客で混雑していました。

しばらく走り続けると、観光客がうじゃっと集まっている場所がありました。こちらはガウディが手がけた建築のひとつカサ・バトリョ(Casa Batlló)。中は博物館になっているみたいですが、行列に並ぶ時間はないのでスルーします。

メインストリートは道幅が広く、街路樹で木陰もあり、非常に走りやすい場所でした。ただし横断歩道で信号待ちがあるのが唯一の難点です。

そして進行方向右手に姿を現したのが、ガウディ建築のカサ・ミラ(Casa Milà)。外観の波打つような曲線美に、ただただ圧倒されました。
サグラダファミリア
最後に、グラシア通りからディアグナル通り(Avenida Diagonal)へ逸れて、サグラダファミリアを目指します。

途中、まるで中世のお城のようなカサ・デ・ラス・プンシャス(Casa de les Punxes)の横を通り過ぎます。バルセロナと言えばガウディ建築が注目されがちですが、ガウディ以外の建築も素晴らしいものがあります。

ついにフィニッシュ地点のサグラダファミリアが姿を現しました。こちらはサグラダ・ファミリア広場 (Plaza De La Sagrada Familia)から見た様子。

そしてこちらはガウディ広場(Plaça de Gaudí)から見た様子。ランニングの前に90分のガイドツアーに参加したのですが、彫刻ひとつひとつに意味があって、非常に勉強になりました。

内部もまた美しく、特にステンドグラスの絶妙なグラデーションに感動しました。
ランニングコースまとめ
というわけで今回は、スペインのバルセロナのランニングの様子を紹介しました。バルセロナ中心部を巡るのも良いですが、個人的にはモンジュイックの丘がおすすめです。標高185mなので、足腰に自信がある方なら走って上れますし、バルセロナを一望できる絶景は一見の価値ありです。
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