旅ラン歴10年のマラソンブロガーが、旅ランの魅力を語る

旅ランとは、広義の意味で「非日常」を楽しむランニングを指す。近所で新しいコースを開拓したり、旅行先や出張先の見知らぬ土地を走ったり、あるいは走りながら旅したり。そんな旅ランの魅力について、僕の過去10年間の体験談を交えながら語ってみたい。

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まずは日帰りの旅ランから始めるならサロモンの「アジャイル 2(AGILE 2)」がおすすめだ。僕はこれを背負ってフルマラソンでサブ3を達成したこともある。それだけストレスフリーで走れる快適なバックパックなのだ。

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書いた人:マラソンブロガー「とも」。ツイッターストラバでも発信中。プロフィールはこちら

この記事の目次

旅ランとは?

旅ランは「旅」と「ランニング」を掛け合わせた造語で、「旅先でランニングする」と「ランニングしながら旅する」の2つの意味がある。

旅行先・出張先で走る

僕が旅行が好きなので旅先でよく走るし、仕事で国内外に出張する際にはランニングシューズとウェアを持って走っている。以下は大阪出張の際に大阪城公園を走った時の写真。走ると土地勘をつかみやすく、現地の取引先との共通の話題ができるのが良い。

また、海外旅行や出張で走ると、時差ボケ解消に効果が見込めるのも旅ランの良いところ。以下はロンドン出張の際にテムズ川を走った時の写真。観光もできて一石二鳥だ。

走りながら旅をする

年に2〜3回は、日帰りや泊まりがけの旅ランもやっている。最近では「日光街道」を4日間かけて走って旅してきた。江戸時代に整備された旧街道は、道中に宿場町や一里塚などが残っていて面白い。

旅ランとは「非日常」を楽しむラン

両者に共通しているのは、非日常を楽しみながら走るという点。ここでは旅ランを「非日常」を楽しむランと定義したい。

旅ラン歴10年

今でこそ「旅ラン」はランナーの間で一般的になったが、僕が旅ランを始めた2012年頃はまだ珍しかったと記憶している。

人生初の旅ランは、東海道を東京都の日本橋から、当時両親が住んでいた静岡県の浜松まで、約250kmの道のりを7日間かけて走っている。想像以上に大変な旅だったが、僕がマラソンブロガーを始めた原点でもある貴重な体験だった。

3つのメリット

ここで旅ランのメリットを簡単におさらいしておく。

1. 非日常が気分転換になる

僕も含めて市民ランナーの多くは、いつも自宅付近を走っている。慣れたコースを走るのも悪くないが、マンネリ化すると走るモチベーションが下がる。そんな時に、旅ランでいつもと違う場所を走ると良い気分転換になる。

2. 長距離が走りやすい

フルマラソンに向けて練習していると、長距離走は避けて通れない。20kmから30kmの長距離を走るわけだが、近所でやるとなるとハードルが高い。長距離を走ること自体が目的だからだ。そんな時は旅ランにすれば旅が目的になり、モチベーションがグッと上がる。

3. 観光しやすい

徒歩で観光すると時間がかかりすぎる場所は、ランニングで観光するのがちょうど良かったりする。車や自転車では乗り入れできない場所でも、ランニングであれば全く問題ない。例えば出張で観光する時間がない時でも、早朝ランを兼ねてサクッと観光できたりもする。

最大限に楽しむコツ

これまでの10年間の旅ランを振り返ると、楽しいことばかりではなく、失敗や痛い目にもあった。経験者として、そこから得た学びをいくつか紹介する。

無理のないスケジュールを組む

旅ランを楽しむためには無理のない計画が重要だ。まず、所要時間は通常のランニングの2〜3倍かかると想定した方がよい。例えば、20kmを2時間で楽々走れる人なら旅ランだと4〜6時間。ちょっと立ち止まって写真を撮ったり、観光や休憩を挟んだりすると、時間があっという間に過ぎていく。

寄り道はどんどんすべし

目的地に到着することを優先するあまり、観光スポットやちょっとした寄り道をパスしてしまうことが多い。しかし、ほとんどの場合は後で後悔するので、ちょっとでも気になるスポットがあれば時間を気にせずに寄り道しよう。その意味でも、無理のないスケジュールを組むのが大事なのだ。

ローカルフードを堪能する

旅ランに出かけるなら、その土地ならではの食べ物もぜひ楽しみたい。事前に下調べするもの良し、現地で見つけたお店に入るのも良し。以下は「しまなみ海道」の旅ランの途中で見つけた「立花食堂」のレモンラーメン。瀬戸内レモンの酸味とクエン酸が効いたラーメンは、長旅で疲れた身体に沁みた。

現地の地図・案内板の写真を撮っておく

必要な情報はネットで入手できる時代だが、ネットにない情報はたくさんある。そこでおすすめなのが、現地で見かけた地図や案内板の写真を撮っておくこと。Googleマップに載ってない道をいく時に現地の地図が役に立つし、案内板の説明書きを読むとその土地や歴史について学べる。

以下は「高野山参詣道」を旅ランした時に見かけた案内板だが、22kmのコース全体の標高差が分かりやすくまとめてあって助かった。

ランニングウォッチは自動停止モードに

細かい点だが、ランニングウォッチで記録している場合は、自動停止(オートポーズ)機能を有効にしておくと、立ち止まる度にオン・オフする手間が省ける。

荷物は最小限に

以上が、旅ランを最大限に楽しむコツ。いや、もうひとつあった。それは、持っていく荷物を最小限にすること。ここでは、走りながら旅する時に持っていく荷物についてアドバイスをまとめておく。

軽量バックパックがおすすめ

貴重品や小物、着替えやエイドなどを収納するためのバックパックは、軽ければ軽いほど良い。おすすめは、トレイルランニング用のバックパック。これらは背負って走ることを想定して作られており、収納力と耐久性に優れ、身体にぴたりとフィットして揺れにくい。

個人的にはフランスのアウトドアブランドのサロモンの「アジャイル(AGILE)」シリーズが気に入っている。以下は泊まりがけで「日光街道」を走った時の荷物の写真。真ん中にあるのがサロモンの「アジャイル 2」だ。これを背負いながらフルマラソンのレースでサブ3を達成したこともある。

ランニングパンツの収納も活用すべし

意外と侮れないのが、ランニングパンツの収納力。トレイルランニング向けに開発されたパンツの多くは、ウエスト周りの収納が充実している。こちらもサロモンのパンツだが、「XA 7インチ SHORT」の収納力は半端ない。前面のウエスト収納にかさばるレインウェアがすっぽり入ってしまった。

旅ランの収納は、バックパック+パンツのトータルで考えると良い。

ウェアは毎日洗濯する

荷物を減らす最大のポイントは、着替えを減らすこと。特に泊まりがけの旅ランの場合は、着替えを多めに持っていきたく気持ちは分からなくもないが、洗濯すれば翌日も使える。最近のランニングウェアは速乾性に優れているので、部屋干しでもすぐに乾いてくれる。

エイドは自販機・コンビニで補充する

スポーツドリンクやエナジーゼリーは、道中の自販機やコンビニで調達すれば荷物が少なくできる。ただし山奥など現地調達できない場所を走るときはハイドレーションパックなどを活用して持っていこう。

「一挙両得」を目指す

スマホやランニングウォッチの充電に欠かせない給電は、モバイルバッテリー兼充電器を選ぶと1つにまとめられる。僕が使っているのは「Anker PowerCore III Fusion 5000」。

レインウェアは雨避けとしてだけでなく、ジャケットとしても使える。Tシャツの上に羽織れば、宿泊先や公共交通機関で移動中にサマになる。

あと「ジップロック」はあると便利。というか無いと困る。ランニングウェアの圧縮袋として使えるし、電子機器の防水バッグにもなる。

自分史上最高の旅ラン10選

最後に、これまで僕が体験した国内外の旅ランの中から、最も印象に残っている「ベスト10」を紹介したい。それぞれの旅ランのレポートは、このページの下にリンクを貼っているので、興味があればぜひそちらも読んで欲しい。

【10位】大分県:別府地獄めぐり

「別府地獄めぐり」とは、大分県別府市にある7つの地獄(=温泉噴出口)をめぐること。全部制覇するには最短でも7kmあり、移動はバスやタクシーを使うのが主流だが、足腰に自信があればランニングの方が効率よくまわれる。地獄は高温すぎて入浴できないが、温泉天国の別府にはランニングの疲れを癒してくれる名湯が数多くある。

【9位】香川県:直島一周

「アートの島」として国内外に有名な直島(なおしま)は、1周約10kmほど。島の玄関口の宮浦港エリアや、観光客に人気の本村エリア・美術館エリアでは、屋外アートを鑑賞しながらランニングが楽しめる。戦前からある工場エリアは「アートの島」とは違った表情を見せてくれる。

【8位】北海道:洞爺湖中島

洞爺湖は家族旅行で二度訪れている。1周42kmの洞爺湖のど真ん中に浮かぶ島が「中島」。洞爺湖温泉街からフェリーでアクセスでき、全長7.6kmの「中島1周探検コース」でハイキングやトレイルランニングが楽しめる。

【7位】イギリス:ビーチー岬

ビーチー岬(Beachy Head)は、南イングランドのイーストボーンの近くある景勝地。白亜系チョークからなる断崖絶壁の上はクロスカントリーコースが整備されており、イギリス海峡を望みながらランニングが楽しめる。ただし柵がないので、断崖絶壁から落ちないように注意が必要だ。

【6位】中国:杭州西湖

「西湖」と聞くと富士五湖の西湖を思い浮かべるが、ここで紹介するのは中国の浙江省杭州市にある世界遺産「西湖」。古来より中国で最も美しい景色として知られ、湖畔には散策路が整備されている。最短ルートだと1周10km。福岡の「大濠公園」と造りが似ている。

【5位】韓国:水原華城

水原華城(すいげんかじょう)は、韓国京畿道水原市にある城塞遺跡。首都ソウルから約1時間ほどでアクセスでき、水原(スウォン)の街に溶け込んだ1周5.7kmの城壁は世界遺産に登録されている。ランニングするにはちょうど良い距離だが、アップダウンが結構エグい。

【4位】高野山参詣道

高野山町石道(こうやさんちょういしみち)は、和歌山県にある日本仏教の聖地・高野山の参詣道。登山口の慈尊院と山頂の弘法大師御廟を結び、全長約22km、標高差約800mの登山道でもある。1000年以上も前から人が行き来し、道中には109m毎に「町石」と呼ばれる道しるべが置かれている。国内有数のスピリチュアルスポットでもあるため、心が疲れたときに走るのがおすすめ。

【3位】日光街道

4日間かけて「日光街道」をランニングしながら旅をした。東京都・日本橋から栃木県・日光東照宮まで約140kmの道中には21の宿場町をはじめ、国指定名勝の「草加松原」や世界一の並木道「日光杉並木街道」がある。江戸五街道の中では総距離が最も短くて挑戦しやすい。

【2位】オーストラリア:エアーズロック

世界最大級の一枚岩にして、世界最高峰のスピリチュアルスポットとして知られる「エアーズロック」。1周10kmの「Base Walk」と呼ばれる周回コースがおすすめだが、子バエの大群に囲まれるので、防護用のネットは必須。僕は忘れしまったのでランニング中に3匹ほど飲み込んでしまった。

【1位】しまなみ海道

「しまなみ海道」は愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ道。全長約80kmの自転車歩行者道は、瀬戸内海の6つの島と7つの橋をめぐりながら徒歩・自転車で通行できる。道中、島の旅館に泊まりながら2泊3日の日程で走った経験は人生最高の思い出のひとつ。

初めて走るコースも旅ラン

以上、非日常感あふれるコースばかりを紹介してきたが、「非日常を楽しむラン」という旅ラン本来の定義に立ち帰れば、今住んでいる街でも初めて走るコースは「旅ラン」になる。

遠くに出かけるだけが旅ランじゃない。まずは近所のいつもと違うコースを旅してみよう。

関連情報

書いた人:マラソンブロガー「とも」。ツイッターストラバでも発信中。プロフィールはこちら

Salomon AGILE 2 SET

まずは日帰りの旅ランから始めるならサロモンの「アジャイル 2(AGILE 2)」がおすすめだ。僕はこれを背負ってフルマラソンでサブ3を達成したこともある。それだけストレスフリーで走れる快適なバックパックなのだ。

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