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【ワールドマラソンメジャーズ】世界6大制覇まで残り1つ

【ワールドマラソンメジャーズ】世界6大制覇まで残り1つ

テニス界に「四大大会」があるように、ランニング界には東京・ボストン・ロンドン・ベルリン・シカゴ・ニューヨークシティマラソンから成る「ワールドマラソンメジャーズ(World Marathon Majors)」があります。これらの6大マラソンを制覇するのは市民ランナーの夢。それぞれの大会の参加資格や倍率について解説します。ちなみに自分は2023年4月時点で5大会コンプリートしています。

当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。

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目次と内容

ワールドマラソンメジャーズとは?

ワールドマラソンメジャーズは、世界最高峰のマラソン大会シリーズ。英語での正式名称は「Abbot World Marathon Majors」です。以下の6つの国際大会によって構成されるため「世界6大マラソン」とも呼ばれています。

  • 東京マラソン(日本・3月開催)
  • ボストンマラソン(アメリカ・4月開催)
  • ロンドンマラソン(イギリス・4月開催)
  • ベルリンマラソン(ドイツ・9月開催)
  • シカゴマラソン(アメリカ・10月開催)
  • ニューヨークシティマラソン(アメリカ・11月開催)

これらの大会は、エリート選手の出走実績、参加者の規模、大会の歴史、一般の認知度において抜きん出た存在であり、名実と共に世界最高レベルのマラソン大会です。テニス界における「四大大会」のような存在ですね。

制覇すると「Six Star Finishers」に

ワールドマラソンメジャーズの6大会をすべて完走すると、コンプリートした大会で「Six Star Finshers」という認定メダルがもらえます。まだ実物を見たことがありませんが、以下のようなデザインらしいです。

さらに、Six Star Finishersに認定されるとワールドマラソンメジャーズの公式サイトにあるHall of Fame(殿堂)に名前と6大会の完走記録が載ります。

2019年のデータですが、Six Star Finishersは世界90カ国にで6,600人います。アメリカが最も多く、イギリス、イタリアと続きます。日本は7番目で261人います。ちなみに東京マラソンは認定メダルを授与された数が最も多く、ワールドマラソンメジャーズの最後との砦として位置付けられているようです。

各大会の参加資格と倍率

ワールドマラソンメジャーズの大会は人気が非常に高く、参加希望者が定員を大きく上回ります。参考までに各大会の参加資格と倍率をまとめました。参加資格については、チャリティ枠とマラソンツアー枠は省略しています。

大会参加資格一般抽選の倍率
東京マラソン一般抽選枠または準エリート枠(45歳男子なら2時間32分)約10倍
ボストンマラソン標準タイム枠(45歳男子なら3時間20分)該当なし
ロンドンマラソン一般抽選枠約25倍
ベルリンマラソン一般抽選枠または標準タイム枠(45歳男子なら2時間55分)約3倍
シカゴマラソン一般抽選枠または標準タイム枠(45歳男子なら3時間20分)約2倍
ニューヨークシティマラソン一般抽選枠または標準タイム枠(45歳男子なら2時間55分)約6倍

一般抽選での参加のハードルが低いのはシカゴマラソンとベルリンマラソン。ボストンマラソンは一般抽選枠が設けられていませんが、標準タイム枠は市民ランナーにも手が届きそうですね。

ニューヨークシティマラソンは一般抽選の倍率も標準タイム枠のハードルも高め。東京マラソンの倍率はもっと高く、準エリート枠さはらにハードルが高くなっています。

ロンドンマラソンは倍率は約25倍で最難関。非英国在住者は標準タイム枠もないので、大金叩いてウルトラCのマラソンツアーで走るのが現実的かもしれません。

以降、ワールドマラソンメジャーズ制覇に向けた体験談を紹介します。

シカゴマラソン(2017)

初めて走ったワールドマラソンメジャーズは2017年10月に開催されたシカゴマラソンでした。一般抽選枠の倍率が低く、1回目のエントリーで当選しました。

コースはフラットで走りやすく、名建築の多いシカゴ市内を行き来します。ただし超高層ビルの合間を走っていると日向と日陰の寒暖の差が激しく、体力をかなり消耗してしまいました。

東京マラソン(2018/2019)

東京マラソンは2007年の開催以来、一般抽選枠に毎年エントリーしてきましたが10年連続で落選。このままだと一生走れないかも、という焦りから、2018年はチャリティー枠で出走権を獲得しました。2018年大会は設楽悠太選手がマラソン男子の日本記録を16年ぶりに更新した大会でもあります。

翌年の2019年はエントリーしていなかったのですが、たまたま大会スポンサー企業と本業の方でご一緒する機会があり「東京マラソン走りませんか?」とお声がけいただきました。まさか2年連続で走れるとは夢にも思いませんでした。

2019年大会はかなり過酷な気象条件で挑みました。大迫傑選手も参戦していましたが途中でリタイア。悪条件ながらも最後まで諦めず、人生初のサブスリーを達成しました。

ベルリンマラソン(2018)

ベルリンマラソンは2回目のエントリーで一般抽選枠に当選しました。世界最速のフラットコースは走りやすかったのですが、9月にしては気温が高く、暑さとの戦いになりました。それでも自己ベストで完走することができました。

ゴール直前でブランデンブルグ門が見えた時は感激しました。ちなみにこのレースではエリウド・キプチョゲ選手がマラソン男子世界記録の2時間1分39秒を叩き出しています。さすが世界記録が最も出やすい大会だけあります。

ニューヨークシティマラソン(2019)

ニューヨークシティマラソンの倍率はロンドンや東京ほど高くありませんが、そう簡単には当選しません。そこで2019年大会の標準タイム枠を狙うことにしました。ニューヨークシティマラソンの標準タイムははフルマラソンだけでなくハーフマラソンも対象です。

当時の年齢ではフルマラソンを2時間55分以内、ハーフマラソンは1時間23分以内は条件で、後者は「上尾シティハーフマラソン」でギリギリ達成しており、無事に出走権を得ることができました。

ニューヨークシティマラソンは走っているエリアによって雰囲気がガラッと変わるのが楽しかったですね。最後はセントラルパークで華麗にフィニッシュ。と言いたいところでしたが、前半を飛ばしすぎてラスト10kmはゾンビのようにフラフラしながらゴールにたどり着きました。

ボストンマラソン(2023)

ボストンマラソンは2020年大会に出走する予定でしたが、新型コロナの影響でバーチャルレースへ移行してしまいました。2022年大会の出走権も獲得しましたが、仕事の関係でどうしても渡米できずやむなく断念。2023年にやっとスタートラインに立ちました。

コースの前半は下り基調。ここで飛ばしすぎると後半に待ち構える「心臓破りの坂」で撃沈します。と頭では分かっていても、周りのペースに乗ってお決まりどおりのオーバーペース。中間地点を過ぎたあたりでジョギングに切り替えました。そしてレース終盤はゲリラ豪雨に襲われるというドラマチックな展開となりました。

ロンドンマラソン(未定)

一般抽選枠には毎年エントリーしていますが、未だに当選メールを受け取ったことがありません。出走できるのはいつの事になるやら……。

最後までお読みいただき有難うございます。この記事はマラソンブロガーのtomo.が書きました。当ブログでは紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。