ベルリンマラソン2018レポート:結果は3時間7分36秒(フル)

2018年9月16日にドイツの首都ベルリンで「ベルリンマラソン(Berlin Marathon)」が開催された。今回はフルマラソンの部を走ってきたので、レースの様子を詳しく紹介する。

MIZUNO WAVE EMPEROR 3

今回のレースで履いたミズノの「WAVE EMPEROR 3」を一言で表すなら「質実剛健」という言葉が似合う。飾り気がなく地味な存在だが、レース本番では全服の信頼を置けるパートナーになり得る。

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この記事の目次

世界最速のマラソン

「ベルリンマラソン」は毎年9月に開始される世界有数のマラソン大会。世界最高峰のマラソンシリーズ「ワールドマラソンメジャーズ」の一員でもあり、エリートの部には世界のトップ選手が集結する。

コースはアップダウンが少なく、世界記録が出やすい高速フラットコースとして知られている。今回はエリウド・キプチョゲが2時間1分39秒で世界記録を1分以上も更新するというすごいレース展開になっていた。

フルマラソンのコース攻略

以下は「ベルリンマラソン」のコースマップ。

ティーアガルテンからスタートし、モアビット〜ミッテ〜クロイツベルク〜シェーンベルク〜ステグリッツ地区を駆け抜ける。最後はウンター・デン・リンデンを通り、ブランデンブルグ門を通ってティーアガルテンでゴールする。

ひたすらベルリン市内を走るが、観光名所のほとんどがスタート直後と35km以降に集中している。残りはごく一般的なドイツの近代都市の街並みが続く。

ティーアガルテン

ティーアガルテンのスタートラインを出発すると、まず目に留まるのが「勝利の塔」。ベルリンマラソンのポスターにも使われており、左右どちらも走れる。今回僕は右側を走った。

コース前半

ティーアガルテンを出ると、これといった見どころはない。印象に残っているのは「Vattenfall」の巨大な工場ぐらい。

あとは、行く先々で教会をよく見かける。

とんがり屋根を見つけて、そこを目指して走る、をひたすら繰り返す。

中間地点

シェーンベルク地区でやっと中間地点。この辺りは沿道の観客が多い。

35kmまでは平凡な街並みが続き、自ずと走りに集中できる。というかそうせざるを得ない。ベルリンマラソンで世界記録が生まれやすいのは、景色が単調で集中しやすいというのもあるのかもしれない。

ラスト7km

35km付近でカイザー・ヴィルヘルム記念教会の横を通り過ぎる。第二次世界大戦の空襲で崩れたままの状態だが、ボロボロの姿でも堂々と威厳を保っている姿に感動した。35km走り続けてボロボロになった脚にパワーをもらった気がした。

こちらは40km付近のジャンダルメンマルクト。

ベルリンのメインストリート、ウンター・デン・リンデンに入り、ゴールのブランデンブルグ門を目指す。さすがベルリン中心部だけあって沿道には声援と熱狂で満ち溢れている。

ブランデンブルグ門

そしてこちらがベルリンのシンボル、ブランデンブルグ門。ここを走りたくて「ベルリンマラソン」に参加したようなものなので、感動して思わず「おぉー!」と叫んでしまった。

ブランデンブルグ門でゴールするのかと思いきや、実際には門を通過して約200m先にフィニッシュラインがあった。以下はゴールの瞬間を動画に収めたもの。

スタートは「ティーアガルテン」

「ベルリンマラソン」のスタート会場はティーアガルテンの敷地内にある。中心部に位置するため、ベルリン市内のどこからでもアクセスしやすい。

ここからはスタートラインに立つまでを少し振り返る。

1年前にエントリー

エントリーしたのは2017年10月。公式サイトから一般抽選枠で申し込んだら運よく当選した。旅行代理店が主催するマラソンツアーではないため、フライトから宿泊まですべて自分で手配する必要がある。

4泊5日のマラソン遠征

月曜日が祝日だったので、木金の2日間は有給を取り、4泊5日の日程で「ベルリンマラソン」に挑んだ。

  • 9/13(木):羽田初、ベルリン着
  • 9/14(金):ベルリン観光、EXPO会場
  • 9/15(土):ポツダム観光
  • 9/16(日):レース参加、ベルリン発
  • 9/17(月・祝):羽田着

レース当日のスケジュール

以下はレース当日のスケジュール。時差の関係で自然と4時過ぎに目が覚めた。日本にいるよりも早起きがしやすい。

  • 4:45 起床
  • 5:00 朝食
  • 7:00 ホテル出発
  • 8:00 現地到着
  • 8:10 荷物預け入れ
  • 8:30 スタートブロック整列
  • 9:15 スタート

朝食

朝食は、昨晩食べ残したダックライスの白米。冷めて美味しくないが、やはり日本人なのでコメが食べたくなる。その他、バナナ2本とモルテンドリンクで腹を満たした。

ホテル出発

今回はベルリン東駅(Berlin Ostbahnhof)のホテルに宿泊。ベルリン東駅から会場最寄駅のベルリン中央駅(Berlin Hauptbahnhof)まで10分ほど電車に乗る。

駅からスタート会場までは歩いて15分ほど。

スタート会場は入場制限があり、参加するランナーしか入れない。エキスポ会場で装着したリストバンドとナンバーカードを見せて中へ入る。

会場内は案内がわかりやすくて迷わずに済んだ。さすがドイツらしい。

荷物預け入れ

持ち物はエキスポ会場で受け取った透明の袋に入れる。エントリー時に「荷物ドロップオフ」のオプションを選んだ人だけが袋をもらえる。

自分のナンバーカードと同じブースを探して荷物を預ける。

トイレ

仮設トイレは結構な数が設置されていたが、それでも5分ほど並んだ。日本みたいに清潔ではなく、悪臭が漂っていた。なお、スタートブロックに近いトイレは比較的空いていた。

スタートブロック整列

スタート1時間前にスタートブロックへ移動する。

ウェーブスタート

スタートはAからHの8つのブロックに分かれており、スタート直後の混雑を避けるためウェーブスタート制となっている。

ブロック ウェーブ 自己申告タイム
A 1 ~2:40:00
B 1 2:40:01~2:50:00
C 1 2:50:01~3:00:00
D 1 3:00:01~3:15:00
E 1 3:15:01~3:30:00
F 2 3:30:01~3:50:00
G 2 3:50:01~4:15:00
H 3 4:15:00~

それにしても最初の3ブロックの基準タイムがサブ3って、さすが世界最速のマラソン大会だけある。

スタート時間は、ウェーブ1が9時15分、ウェーブ2が9時35分、ウェーブ3が10時00分。

今回はウェーブ1の最後方の「Eブロック」からのスタートだった。自己ベストは3時間10分40秒なので本来なら「Dブロック」なのだが、1年前にエントリーした時の自己申告タイムを基準にしている。

モニターにはランナーを盛り上げるためのいろんなコンテンツが映し出されるので待ち時間は飽きずに過ごすことができた。

スタート直前にウェーブの振り分けが急遽変更され、「Eブロック」はウェーブ2となってしまった。なのでウェーブ1のランナーを見送った後、ウェーブ2の先頭からスタートした。最後方からのスタートだと混雑するので、ウェーブ2になったのは結果的に良かったのかもしれない。

レース展開と結果

今回はネットタイム3時間7分36秒の自己ベストで完走。5ヶ月前の「長野マラソン2018」で更新した自己ベストをさらに3分近く短縮することができた。

参考までにストラバの走行データを貼り付けておく。

急きょウェーブ2の最前列のスタートとなったため、スタート直後は混雑せずに走り出せた。最初の1kmから4:30/kmを切るペースを維持。スタート〜20kmは息も上がらず、スムーズに走れた。

中間地点を通過しても調子が良い。しかしここでペースアップしたら30km以降で苦しむことが想像できる。なので余力を残しながら4:30/kmをキープした。

30kmを過ぎると段々苦しくなってくる。32km〜34kmの区間が最も辛かった。「やっぱり自己ベストは無理かも…」と何度か弱気になるが、ランニングフォームを意識しながらペースダウンしないように心がけた。

ラスト7kmはコース上に見所が多いため、いい意味で気が紛れたし、テンションが上がってきた。

コスプレランナー

「ベルリンマラソン」はシリアスランナーが多く、他の大会に比べるとコスプレランナーは少数派だ。それでもたまに見かけるとホッコリする。こちらはドイツの古城を模した「走るお城」。僕より前のスタートブロックにいたので、こんな格好でも3時間15分で走れるのか。。すごすぎる。

エイド

エイド類は充実している。地元ドイツのベリー味のエナジージェルが美味しかった。

ゴールは「ブランデンブルグ門」

正確には、ブランデンブルグ門を通り過ぎて200m先でゴールする。

完走メダル

こちらが完走メダル。ブランデンブルグ門がモチーフになっており、紐の部分はドイツの国旗の色だ。

ドリンク

ドリンクの水はやはりベルリンの水(Berliner Wasser)が提供されていた。ミネラルが豊富なのがいい。

スポーツドリンクはオレンジ色をした不気味な液体。隣にいたランナーが「これって何?」と聞いていたほど。恐る恐る飲んでみると、果汁系ジュースにラッシーを混ぜたような不思議な味だった。率直にいって不味い。

戦利品

最後に完走キットをもらい、荷物を受け取りに行く。

本日の戦利品はこちら。右上のチョコレートクロワッサンがめちゃくちゃ美味しかった。

装備類

最後に「ベルリンマラソン」で使用したシューズやウェア、ギアを紹介しておこう。

関連情報

MIZUNO WAVE EMPEROR 3

今回のレースで履いたミズノの「WAVE EMPEROR 3」を一言で表すなら「質実剛健」という言葉が似合う。飾り気がなく地味な存在だが、レース本番では全服の信頼を置けるパートナーになり得る。