ともらん!

【北海道・士別ハーフマラソン2025】大会レポートと遠征費用まとめ

2025年7月13日に北海道士別市(しべつし)で「士別ハーフマラソン」が開催されました。今回はハーフマラソンの部を1時間22分45秒で完走。夏のハーフマラソンにしては悪くないタイムです。レースの様子や遠征費用などについて詳しく紹介します。

【北海道・士別ハーフマラソン2025】大会レポートと遠征費用まとめ

士別ハーフマラソンとは?

正式名称は、サフォークランド士別ハーフマラソン大会。毎年7月に北海道士別市で開催され、2025年に第38回目の開催を迎えます。種目はハーフマラソン・10km・2km・ファンラン(2km)。詳しくは大会公式サイトをご確認ください。

ハーフマラソンと10kmは日本陸連の公認コース。しかも7月に北海道の涼しい気候で走れることから、実業団駅伝や大学駅伝の選手が多数参加するレベルの高い大会として知られています。

でも、多くの人にとって、そもそも士別(しべつ)ってどこ?って話ですよね。職場のランニング好きの同僚に「士別ハーフマラソン」を走るという話をしたら、そう返されました。実は自分も、今回エントリーするまで分かりませんでした。

士別市は北海道北部の中央、旭川市の約60km北に位置します。旭川から電車だと約1時間、自動車だと約40分でアクセスできます。首都圏から参加するには移動が大変そう…。最初は躊躇しましたが、夏にハーフマラソンを走る機会は少ないため、思い切って参加を決めました。

マラソン遠征の日程

今回は1泊2日の日程で「士別ハーフマラソン」に参加しました。

2025年7月12日(レース前日)

羽田空港から午後の便で旭川空港へ向い、レンタカーで士別まで移動しました。バスと電車でも行けますが、乗り継ぎの時間も含めると空港から旭川まで3時間かかるのに対し、車だと1時間で直行できます。

17時半頃に宿泊先のホテルに到着し、少し遅い時間でしたが往復10km走って「羊と雲の丘」で羊を見てきました。士別市は羊の町として知られており、顔と四肢が黒い「サフォーク」という品種が有名。マラソン大会の名前に「サーフォークランド」を冠していますし、大会マスコットキャラクター(?)もサフォーク種の羊。これは是非とも見ておかなければという思いでした。

2025年7月13日(レース当日)

レース当日、ハーフマラソンは8時からのスタート。9時半には走り終えて、10時半には温泉で汗を流してさっぱりしました。その後、士別市の道の駅と、東川町の道の駅に寄り道し、旭川空港から帰京しました。さいたま市の自宅に戻ったのは18時頃でしたから、かなりのハードスケジュールです。

スタートラインへ

レース前の日程はこんな感じです。

  • 06:00 起床
  • 07:30 宿を出発
  • 07:50 スタートラインに整列
  • 08:00スタート 起床

今回は「ホテル美し乃湯温泉」に宿泊しました。日帰り温泉施設に隣接するホテルなんですが、自分が泊まったのはカプセルホテルの方。近場に空室ありのホテルが無かったのと、何よりも価格が魅力でした。どうせ寝るだけですし。ちなみに周りはほぼ全員ランナーでした。

朝食付きでしたが、7時〜なのでやむなくパスしました。さすがにスタート1時間前は厳しすぎます。代わりにモルテンドリンク(500ml)を1本飲んでおきました。

ホテルからスタート・フィニッシュ地点のある会場までは約2km。ウォームアップをかねて、のんびりジョギングしながら向いました。今回はホテルのチェックアウトを済ませ、荷物と車を駐車場に置いておきました。レースの後にまた戻ってきて、温泉で汗を流すことにます。

スタート10分前からスタートラインに整列します。前方に招待選手や登録選手が整列する以外は、特にブロック分けもなく、「目標タイム1時間10分、1時間20分、…の順番で整列して下さい」との指示。でも、どこまでが1時間20分なのか分からず、皆さん「なんとなく」の感覚で並んでいました。日本陸連公認レースっぽくない緩さを感じました。

レース攻略

ここからはレースの様子を振り返ります。エントリーした時は「ハーフマラソンの自己ベストを狙う!」と意気込んでいましたが、なかなか思うように練習ができず、今回は無理せずペース走として走ります。目標ペースは4:00/km切り。

コースマップ

ハーフマラソンと10kmはスタート位置が異なりますが、同じコースを走ります。ハーフマラソンは周回コースを2周。途中、2kmと13kmあたりで高低差25mぐらいの上り坂があります。

スタート〜5km(20:00)

スタート直後は様子見ということで、4:00/kmペースで巡航していましたが、思ったより調子が良さそうなので3:55/kmペースでいくことにしました。

途中、3kmあたりで上り坂に差し掛かるとペースダウンしてしまいましたが、その後は緩やかな下り坂が続きます。

5km〜10km(19:25)

市街地を離れ、天塩川を渡り、見渡す限り畑が広がる一本道をひたすら直進し続けます。この辺りは追い風にも助けられ、自ずと3:50/kmまでペースアップしていました。

8km地点で再び天塩川を渡り、市街地を目指します。スタート時の気温はたしか19℃くらいだったと記憶していますが、この時点では日差しが強いものの、そこまで暑さを感じていません。

10km〜15km(19:53)

市街地に戻り、周回コースの2週目に突入します。ここでは風をモロに受けて、4:00/kmまでペースダウンを余儀なくされました。

その後、気温が23℃まで上昇し、急に暑さを意識し始めました。そして13kmあたりの上り坂がさらに追い打ちをかけます。15km地点までは4:00/kmを維持するのが精一杯でした。

15km〜20km(19:36)

ところが16kmを過ぎると、これまた追い風に助けられてなのか、3:50/kmまでペースアップして復活しました。天塩川を渡り、最後の19km付近では向かい風をモロに受けて心が折れそうになりながらも「あと2km!」と唱え続けて、苦しいところを乗り越えました。

20km〜フィニッシュ(4:00)

ラスト1kmは3:40/kmまでペースアップして、気持ち良くフィニッシュすることができました。完走タイムはネットで1時間22分45秒、グロスで1時間22分54秒でした。夏のこの時期にハーフを1時間22分台で完走できたのは、自分としては上出来。平均ペース3:55/kmなので、目標ペースも上回りました。

フィニッシュの後で

レースの後はホテルに戻り、温泉に浸かって汗を流してきました。近隣の入浴施設で使える無料券を参加賞としていただいたので、前泊した「美し乃湯温泉」で利用しました。余談ですが、運悪く温泉を汲み出す機械が故障していたらしく、7月末まで温泉が出ないようです。なので、正確には今回浸かったのは普通のお湯でした。まあでもサッパリしました。

参加賞には、近隣の商業施設で使える500円券も付いています。道の駅でこちらをゲットして小腹を満たしました。

完走賞はこちら。スポーツタオル、ミネラルウォーター、ボディメンテ、洋梨ゼリー、その他、協賛メーカーのサンプル品など。

遠征にかかった費用

今回は1泊2日の弾丸日程とはいえ、埼玉から遠く離れた北海道まで遠征しているので、移動費が予想以上にかかりました。内訳はこんな感じです。ちなみに食費は含みません。

  • 電車賃(自宅〜空港)4,042円
  • 航空券(往復)32,400円
  • レンタカー(ガソリン・高速代含)12,049円
  • 宿泊代(カプセルホテル)4,000円
  • 大会エントリー費 5,000円

総額は57,491円でした。そのうち旅費交通費だけで48,491円もかかっています。航空券は仕方ないとしても、レンタカー代は高くつきましたね。電車・バスを利用すれば1/3に抑えられますが、移動時間が約3倍になり、レース前日の旅ランも叶いません。逆に宿泊代は1泊6,000円のところ、じゃらんのクーポンを使って4,000円で宿泊でき、ここはかなり節約できました。

ランニングアイテム紹介

最後に、今回のレースで着用したランニングアイテムを紹介します。詳しいレビューは、ページ下の「関連記事」から読めます。

ちなみにこちらの写真はカプセルホテル内で撮影しているため、いつものように広げられませんでした。シューズはAdidasの「アディゼロ アディオスプロ4」を着用。ハーフマラソンのレースで使うのでこれで3回目となります。

キャップもAdidas。最近買ったばかりの「クライマクールキャップ」を着用。軽くて通気性が高く、何よりもカッコよくて気に入っています。

シャツはAsicsの「Metarun半袖シャツ」。Actibreeze仕様で汗をかいてもすぐに乾きます。タイツもAsicsの「MMSスピードタイツ」を着用。ソックスはTabioの「レーシングランプロ」です。