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【小樽でランニング】運河も良いけど、旧手宮線跡地が穴場コース
北海道小樽市の小樽運河を走ってきたので紹介します。小樽は「港湾の町」として知られていますが、かつては北海道初の鉄道が敷かれた「鉄道の町」でもありました。その名残でもある「旧国鉄手宮線」の跡地は散策路として再生されています。
目次と内容
小樽とは?
小樽市(おたるし)は、北海道中部に位置する人口約10万人の市です。明治時代から札幌の海の玄関口として栄え、1880年には北海道内初の鉄道が手宮〜札幌間で開通しています。
そんな港湾都市・小樽を象徴するのが「小樽運河」です。全長約1kmの運河沿いには、明治・大正時代に建てられた建築物や石造りの倉庫が軒を連ねており、多くの観光客が訪れます。
アクセス
小樽市の玄関口である小樽駅は、札幌駅から直通で40分ほど、新千歳空港から1時間20分ほどでアクセスできます。車だと札樽自動車道を使えば札幌〜小樽間を1時間弱で移動できます。
余談ですが、今回は夏休みの旅行で京都の舞鶴港から北海道の小樽港までフェリーで移動しました。所要時間は約20時間。小樽港では車と一緒に下船して小樽駅まで10分もかからず、非常に快適でした。他にも、新潟港〜小樽港の航路があります。
ランニングコース
今回は初めての小樽でしたので、やはり王道の「小樽運河」は外せません。まずは小樽駅からスタートし、寿司屋通りを経由して小樽運河を北上。
ただし帰り道は、たまたま道中で見つけた「旧手宮線跡地」を走りました。ここはかつて、北海道内初の鉄道「手宮線」が走っていた場所。敗戦となった今は緑道に様変わりしています。
以下は2024年8月のランニング記録です。
小樽駅
というわけで、小樽駅の前から走り始めます。小樽駅の駅舎は1934年に北海道内初の鉄骨鉄筋コンクリート造(RC造)の駅舎としてオープンし、今でも現役で使われています。鉄道もそうですが「北海道初」という点に、当時の小樽の底力を感じます。
寿司屋通り
小樽駅前から少しだけ南へ進み、高架鉄道の手前を左折して「寿司屋通り」に入ります。小樽と聞いて「寿司」がパッと思い浮かびませんでしたが、そういえば子どもの頃に『将太の寿司』とい漫画がり、主人公の出身地が小樽でしたね。
寿司屋街みたいのを期待していましたが、ちょっと違いました。まあ、確かにお寿司屋さんは多いのですが、ちょっと寂れた感じがしないでもない…。早朝だったからかもしれません。こちらの「大和家」さんと「政寿司」さんは、比較的大きな店舗をお持ちでした。
寿司屋通りを石狩湾に向かって進んで行くと、小さな運河と石造りの建物が見えてきました。一応、ここも小樽運河につながっているようです。
小樽運河
臨港線と呼ばれる運河沿いの大通りに出て北上します。
そして、写真でも見たことのある運河の風景が目の前に広がりました。早朝にも関わらず観光客が写真を撮っていたので、人が写らないようにシャッターを切るのが大変でした。
運河沿いには石畳の歩道が整備されていて、景観が素晴らしいですね。幸い、この辺りは観光客が少なくて、のびのびと走れました。
さらに進んでいくと観光スポットから外れて、今風の倉庫を目にします。
そして、その先にはボートがずらりと並んでいます。小樽運河や、ここから少し離れた場所にある「青の洞窟」のクルージング用の船みたいでした。
小樽運河の最北端には「運河公園」と呼ばれる小さな公園があり、なぜか早朝にも関わらず多くの人がベンチに座っていました。運河公園の噴水の向こうに見えるのは「旧日本郵船小樽支店」の建物。小樽市内にはこのような重厚で美しい洋風建築が点在しています。
小樽市総合博物館
小樽運河を走り切ってしまったので、ここからどうしよう…。と悩んでいたら、運河公園の先に「小樽市総合博物館」があり、とりあえず目指してみることにしました。
実はこの博物館、もともと「手宮線」の鉄道跡地に作られており、ほぼ「鉄道博物館」と呼んで良いくらい鉄道の展示に特化しています。蒸気機関車の転車台までありました。
実際にランニングの後に「小樽市総合博物館」を訪れたのですが、北海道初の鉄道が敷かれたこの地にちなんで、道内の鉄道史に関する展示が豊富でした。
また、敷地内では蒸気機関車に乗ることができ、運よく乗車体験できました。地元埼玉の「鉄道博物館」に比べると規模は小さいですが、いろいろ学べて楽しめる要素がギュッと凝縮されています。
旧手宮線跡地
再び小樽運河を経由して小樽駅に戻るつもりでしたが、小樽市総合博物館の外で変わったオブジェを発見。
これなんですが、まるで旧ソ連にありそうな「手」の彫刻と列車の車輪。
その指先には廃線路がずっと先まで続いています。近くの案内板によると、こちらは「旧国鉄手宮線」の跡地です。
1880年に北海道最初の鉄道線路がここ手宮と札幌の間に敷かれ、石炭の積み出し港でもあった手宮駅周辺には明治から昭和にかけて鉄道関係者とその家族で賑わっていたそうです。石炭の時代が終わった今は廃線路を散策路として生まれ変わりました。
こちらは小樽市総合博物館で撮影したものですが、緑色の線が現役の函館本線。赤の点線が旧手宮線。小樽市総合博物館から小樽駅近くまで散策路でつながっています。
小樽運河も素晴らしいですが、こっちの廃線路もノスタルジックで素敵ですね。小樽の別の顔を知り嬉しくなりました。
しかも廃線路の途中に小樽観光で人気の「日本銀行旧小樽支店」があります。ついでに見学してきました。
ちなみに線路はどこまで続くのか?と思ったら、ここが終点でした。
階段を降りていくと、先ほど走ってきた寿司屋通りに出ます。あの「政寿司」さんと「大和家」さんの目の前。これで「寿司屋通り」と「小樽運河」と「旧手宮線跡地」がつながりました!
最後に「旧手宮線跡地」の地図を載せておきます。小樽駅から石狩湾に向かって600mほど進むと見えてくるはずです。
この記事はマラソンブロガーの「tomo.」が書きました。気に入ったらしてもらえると嬉しいです。X/TwitterやStravaでも発信しています。
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