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【アルテピアッツァ美唄でランニング】安田侃氏の彫刻作品をめぐる旅
北海道美唄市にある「安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄」を走ってきたので紹介します。その広大な敷地には、美瑛で生まれイタリアで活動する彫刻家、安田侃氏の作品が点在しており、アート鑑賞しながらランニングが楽しめます。
目次と内容
アルテピアッツァ美唄とは?
本施設の正式名称は「安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄」。安田侃(やすだかん)は1945年に北海道美唄市で生まれ、イタリアを拠点に活動している日本の彫刻家です。
その広大な敷地には、安田氏の野外彫刻が自然に溶け込む形で点在しており、他にも屋内のアートスペースやカフェも併設されています。ちなみに「アルテ」はイタリア語で芸術、「ピアッツァ」は広場を意味します。
自分は今まで安田氏の名前を存じていなかったのですが、作品には見覚えがあります。記憶をたどると、2014年に参加した「北海道マラソン」の完走メダルが安田氏の作品をモチーフにしたものでした。
アクセス
北海道美唄(びばい)市は北海道中部に位置する人口約2万4千人の市です。ちょうど札幌市と旭川市を直線で結んだ時の中間地点にあります。
最寄駅は函館本線・美唄駅。特急カムイで札幌駅から約40分、旭川駅から約50分でアクセスできます。美唄駅から市民バス東線が「アルテピアッツァ美唄」まで運行しています。車なら道央自動車道・美唄ICを降りて数分。
こちらは施設の前のバス停です。ベンチが可愛らしいなと思いました。
ランニングコース
今回は夏休みの旅行で札幌から旭川へ移動する途中、アルテピアッツァ美唄に寄り道しました。たまたま「北海道マラソン2024」を完走した日の翌日。10年前の「北海道マラソン2014」でもらった完走メダルの不思議な「縁」を感じましたね。
こちらはアルテピアッツァ美唄の案内マップ。広大な敷地といっても、歩いてまわれば30〜40分あれば十分。別に急いでもないので走る必要はないのですが、それでも自分は走りたくなります。以下は2024年8月のランニング記録です。
彫刻作品めぐり
走り始める前にまず、アートスペースを訪れました。
アートスペース
こちらは1981年まで小学校として使われていた体育館をリノベした施設。美唄市はかつて道内有数の炭鉱の街として栄え、最盛期の1950年代には9万人以上の人たちが暮らしていました。
人口減少とともに町は衰退してしまい、こちらの小学校の廃校もそれを象徴しています。アルテピアッツァ美唄はそのような土地の記憶を受け継いでいくことを基本理念の一つに掲げているそうです。
アートスペースの中には安田氏の作品が展示されていました。入場料は無料ですが、任意で千円寄付させていただきました。
アートサイトの前にあるこちらの彫刻作品は見覚えがあります。「北海道マラソン2014」の完走メダルがこの作品をモチーフにしたものでした。ちなみにこの作品は札幌駅の構内にもあるそうです。
トリフォリオの広場
敷地内はいくつかのエリアに分かれています。こちらは「トリフォリオの広場」。トリフォリオはイタリア語でクローバーを意味します。確かに足元はクローバーで埋め尽くされており、雨上がりだったため、ランニングシューズがびしょ濡れになりました。
水の広場
敷地の中央にあるのが「水の広場」。緩やかな斜面を生かして水がチョロチョロと流れています。
音の広場
さらに奥へ進むと「音の広場」があります。鳥の声や風の音など自然の「音」が聞こえる広場らしいのですが、たまたま近くで芝刈り機が作業していたため、爆音しか聞こえませんでした。
彫刻作品は森の中に入った所にもあり、案内マップを見て回らないとスルーしてしまいます。
しかし森の入口には「ヒグマ生息地域」の看板が立っており、こんなのを見たら後退りしちゃいますよね…。一応、カフェで熊よけベルを貸し出しているそうですが。
天翔の丘
最後に「天翔の丘」と呼ばれる小高い丘を登ると、大きな窪みがあり、中に白大理石の彫刻作品が置かれていました。
走行距離は1.5km。あっという間に走り終えてしまいました。お盆休みが過ぎた平日にも関わらず、自分を含めて5組の観光客が敷地内を散策していました。そのうち1組はレジャーシートを敷いて少し早めのランチを楽しんでいるようでした。
この記事はマラソンブロガーの「tomo.」が書きました。気に入ったらしてもらえると嬉しいです。X/TwitterやStravaでも発信しています。
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