【北海道マラソン2024レポート】やっぱり暑かった!フル3:09:29
2024年8月25日に参加した「北海道マラソン2024」の様子を詳しくレポートします。気温はスタート時が23℃でフィニッシュ時が28℃。ペースは控えめだったものの、ラスト7kmは日差しが強く、厳しいレース展開となりました。
当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。
目次と内容
北海道マラソンとは?
北海道マラソン(Hokkaido Marathon)は毎年8月に北海道札幌市を舞台に開催されるマラソン大会。1987年には第1回大会が開催され、2024年で第36回目を迎えます。
日本国内で唯一、真夏に行われる本格的なフルマラソン大会として知られており、秋冬シーズンの本命レースの予行演習として、北海道マラソンを走るランナーも多いようです。
スタート・フィニッシュラインは札幌市中心部の「大通公園4丁目」に設置されます。札幌駅から南へ約1kmとアクセスも抜群です。
本来は涼しいはずの「北海道マラソン」でも近年は高温多湿になりがち。2023年大会ではスタート時に気温29.2℃、湿度78%を記録し、完走率は81%でした。そのため、かぶり水や給水所を多めに準備したり、暑熱対策にも力を入れているようです。
コースの特徴
北海道マラソンのコースは、2022年大会から「東京五輪2020」のレガシーを取り入れる形で一部変更されています。最新のコースマップは公式サイトをご確認ください。
以下は大会パンフレットより。
大通公園からスタートして、最初の10kmは、すすきの中島公園を通って札幌駅以南を往復。コースは概ねフラットですが、最初の10kmだけ標高差約30mのアップダウンがあるので注意が必要です。
10km以降は札幌駅以北を走り15km〜37kmは同じルートを往復します。19km〜33kmは一直線の新川通りを往復。38kmあたりから北海道大学の構内に入り、最後は北海道庁の赤れんがの横を抜けて大通公演でフィニッシュします。
遠征日程
自分は北海道マラソンが好きで過去に2014年、2016年、2022年の3回走っています。やはり夏に走れるメジャーなマラソン大会は限られていることと、秋冬の本命レースに向けて練習として走るのにちょうど良いのが、レースの魅力です。
今回は夏休みの旅行の途中で参加することになり、札幌市には2泊3日滞在します。レースの前日は、北海道の小樽市から札幌市まで車で移動して、大通公園で前日受付してきました。
ともらん夏休み16日目
— tomo. (@tomorunblog) August 24, 2024
人生4回目の北海道マラソンに参加するため札幌へ。受付も無事に終わり、後はしっかり食べて寝るだけ
◾️観光
小樽市総合博物館・北海道開拓村
◾️旅ラン
小樽運河〜旧手宮線跡地6km・北海道開拓村3km pic.twitter.com/P1iIsXEKlK
レース当日も札幌市内で宿泊し、レースの翌日に旭川へ向かう予定です。
スタートラインへ
ここからレース当日の様子を振り返ります。北海道マラソンのスタート時間は、第1ウエーブ(A〜Fブロック)が8時30分、第2ウエーブ(G〜I)が8時45分となります。自分はAブロックでしたので、8時10分までにスタートラインに整列する必要があります。
5時45分起床。宿泊先のホテルの朝食会場がランナーで混みそうだったので10分前に行くと、すでに15組並んでいました。6時から朝食。本当は生ものは避けるべきなのですが、いくら・ホタテ丼の誘惑に勝てませんでした…。
朝食のほか、フルマラソンでは恒例のモルテンドリンクを飲んでおきます。これがあるのとないのとでは、フルマラソンの後半が違います。
準備に時間をかけ過ぎていたら、出発時間が7時55分になりました。ホテルから会場までは500m。走れば余裕で間に合います。と思ったら、立入禁止エリアが多くてたどり着けません。スタッフの方に教えていただき、地下道経由でAブロックに入りました。8時7分。整列締切の3分前に滑り込みセーフでした。
Aブロック後方はちょうど日陰になっており、スタート時間までのんびりストレッチしていました。スタート時の気温は23℃。地元埼玉なんかに比べると全然涼しいですが、フルマラソンを走るにはちょっと高めですね。
レースレポート
ここからはレースの様子を振り返ります。今回は記録は狙わず、練習の一環として北海道マラソンを走ります。暑さも考慮すると、自己ベストに20分ほどプラスした3時間7分前後が妥当。目標ペースは4:25〜4:30/km。
スタート〜5km(22分47秒)
最初の5kmは混雑のため渋滞もあり、また緩やかな上り基調となるため、周りの流れに合わせてリラックスしながら走ります。
1kmも走らないうちに、すすきのの「ニッカウィスキー」のおじさんにお見送りしてもらいます。
2kmあたりで中島公園の横を通り過ぎます。すでに半袖シャツが汗で濡れていました。
5km〜10km(22分03秒)
5km以降は混雑もなくなり、緩やかな下り基調となるため走りやすかったですね。自ずとペースも上がります。
8km地点で南7条橋を横断して、札幌駅方面へ向かいます。
その後、創成トンネルに入ります。さっぽろテレビ塔も見えました。トンネルの中は屋外よりも涼しくて、走りやすいかったです。
10km〜15km(22分06秒)
基本的に日陰ないので直射日光を全身で浴びながら走り続けます。まだ疲労感はありませんが、脚が少しだけ重く感じます。
こちらは13kmあたり。「北23西5」と書いてありましたが、札幌市在住の方はこれでパッと位置情報が分かるのでしょうか。
15km〜20km(22分21秒)
15kmを過ぎたあたりから疲労感を感じ始め、ペースが4:25/kmから4:30/kmまで落ちてきました。
こちらは17km地点。やはり日差しのダメージが大きいですね。この状態で本当に42km走り切れるのか、不安になってきました。
20km手前で右折して、新川通りに入ります。2014年に初めて北海道マラソンを走った時は、新川通りが暑くてキツくて、自分の中では「灼熱地獄」のイメージが強いです。
しかしなんと今回は、新川通りに入った途端に曇り空となり、お日様が隠れてしまいました。なんて運が良いのでしょう。
20km〜25km(22分09秒)
曇り空のおかげで20km以降のペースが4:25/kmに戻りました。やはり日差しがあるのと、ないのとでは、走りやすさが全然違いますね。
中間地点(21.1km)を1時間34分台で通過。想定どおりのペースで来ています。
途中、先頭集団とすれ違いました。自分は22kmあたりですが、トップ選手は新川通りを往復して、もう32kmあたりでしょうか。先頭は「北海道マラソン2024」を優勝された中村匠吾選手(富士通)でした。
25km地点の手前、前田森林公園内に「ランナーサポートエリア」が設置されています。通常のエイドステーションよりも大きく、今年は北海道の沼田町で冬に貯蔵された「雪」が振る舞われるとのこと。タイムロスになりますが、寄り道してきました。
沼田町は、ふるさと納税の返礼品で「雪中米」をいただいたことがあります。8月に雪に触れられるなんて感激です。
こちらが沼田町の雪を使った雪のボール。手のひらを冷やすと深部体温が効果的に下げられ、熱中症対策にも有効です。走りながら左右の手のひらで握りました。
25km〜30km(22分03秒)
雪のおかげで疲労感が和らいだ気がします。25km以降もペースを落とさずに走り続けます。今回のレースでは25〜30kmが最も速いタイムでした。
26km地点の手前に新川通りの折り返し地点があります。ここを越えると、気持ち的にも楽になります。
しかし、27kmを過ぎたあたりから時折、お日様が顔を出すようになりました。日陰が一切ない新川通りではジリジリ焼かれるのみ。途中、かぶり水で頭を冷やし、給水を多めに取りました。
ちなみに雪のボールは、最後は食べてしまいました。食べて良いものだったのかは分かりませんが、暑さには敵いません。
30km〜35km(22分35秒)
30kmの壁なのか、日差しの影響なのか分かりませんが、ペースが落ち始めました。
33kmあたりで新川通りを左折します。北海道マラソンでは、新川通りを走り終えるとホッとします。ところが日差しが強くなり、体感温度がグッとあがり、キツくなってきました…。今回は新川通りよりも、新川通りの後の方がツラかったです。
35km〜40km(23分18秒)
ラスト7kmはキツくて、ペースが4:45/kmまで落ちてきました。かといって、頑張ってペースアップしようという気にもならない。幸い歩くほどではありませんでしたが、無理は禁物。
往路では最後尾のランナーを見送ると、収容バスが列をなしてゆっくり走ってきます。とにかく気持ちが折れないように気をつけて走り続けます。
38kmあたりで北海道大学の構内に入ります。いつもここに来ると、上手く気持ちが切り替えられます。構内は意外と大きくて、3km弱も走ります。
こちらで40km。タイムが2時間59分台なので、中間地点から結構タイムを落としましたね。このまま行けば、3時間10分を切れるかどうかというところ。
40km〜フィニッシュ
引き続き、北海道大学の中を走ります。緑豊かな構内は日陰がたくさんあって助かりました。最後はペースは気にせずに走ります。
ラスト1kmは、個人的に北海道マラソンの名物と呼んでいる「ピンクの誘導おばさんお姉さん」がいつもいらっしゃいます。今年もお会いできて光栄です。
赤れんがの北海道庁が見えてきたら、フィニッシュラインはもうすぐ!と思ったら、工事中でして、赤れんがの建物は囲いのフェンスに描かれていたものでした。
最後は大通公園で気持ちよくフィニッシュ。ギリギリ3時間10分を切れるか切れないかだったので、300mほどダッシュしました。
ちなみにフィニッシュ時の気温は28℃でした。やはり暑いですね。
フィニッシュラインを越えてから
北海道マラソン2024の感想タイムは、ネットで3時間9分29秒、グロスで3時間6分55秒でした。想定よりも少し遅いタイムでしたが、この気象条件なら満足いく結果です。参考までにStravaのデータを載せておきます。
レースを振り返ると、日差しの有無でこんなにも走りやすさが違うんだ、というのが素直な感想です。普段、日本一暑い埼玉で気温30〜35℃の中走っているとはいえ、やはり日差しがあると暑いですね。
本日の戦利品はこちら。完走タオルと完走メダルと、アルミ製のフィニッシャーカップです。
氷の袋と、セイコーマートの「北海道ぶどうBAR」のアイスもいただきました!
ランニングアイテム紹介
最後に、北海道マラソン2024で使用したランニングアイテムを紹介します。今回は以下の装備でレースに挑みました。
明日はこれで北海道マラソンを走ります(結局、タイツマンになっちゃいました…)
— tomo. (@tomorunblog) August 24, 2024
参加されるランナーの皆様、一緒に楽しみましょう! pic.twitter.com/unHfIJ2ba7
トップスは暑さに強いいつものAsicsの「アクティブリーズ」。ボトムスはAsicsのモーションマッスルサポート(MMS)仕様の「スピードタイツ」をレースで初投入しました。ちなみにキャップも先日購入したばかりのPatagoniaの「ダックビルキャップ」です。
暑さ対策として、Mizunoの「アイスタッチ UVアームカバー」を着用。腕を覆うと逆に暑いのでは?と思いますが、直射日光から守り、さらに冷んやりする生地のおかげでダブルで冷たい。最近は夏ランの必需品となりました。
ランニングシューズはAsicsの「マジックスピード4」を選びました。シリーズ4代目でメジャーアップデートされ「メタスピード不要じゃない?」と思えるほど進化しています。シューズの相棒はTabioの「レーシングラン ナノグリップ」です。
こちらで紹介したアイテムの詳しいレビュー記事を以下にまとめています。興味があればお読みください。