tomo.run

【マジックスピード4 レビュー】メタスピードは不要では?と思わせる進化ぶり 【マジックスピード4 レビュー】メタスピードは不要では?と思わせる進化ぶり 【マジックスピード4 レビュー】メタスピードは不要では?と思わせる進化ぶり 【マジックスピード4 レビュー】メタスピードは不要では?と思わせる進化ぶり

当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入しています。

【マジックスピード4 レビュー】メタスピードは不要では?と思わせる進化ぶり

今回紹介するのは「マジックスピード4」という、Asicsのカーボンプレート入りシューズのエントリーモデルです。2024年8月1日の発売に先んじてアシックスオンラインストア限定の先行発売で注文しました。前作「マジックスピード3」や上位モデル「メタスピードパリ」との比較も含めて詳しくレビューします。

更新日: 公開日:

目次と内容

マジックスピード4の特徴

Asicsの「マジックスピード4(Magic Speed 4)」は、カーボンプレート入りランニングシューズのエントリーモデルです。主な特徴は次のとおり。

ソール
FF Turbo、FF BLAST PLUS、カーボンプレート
アッパー
エンジニアードメッシュアッパー
重さ(27cm)
245g
ドロップ
7mm
定価
18,700円
発売
2024年8月

カーボンプレートは、弾力性に優れた薄い板(プレート)のこと。これをランニングシューズに搭載するとスピードが上がります。今や長距離陸上界のトップ選手がレースで履いているのは大半がカーボンプレート入りシューズです。

カーボンプレート入りシューズは記録を狙う市民ランナーに人気ですが、価格帯が3〜4万円のものが多く、手を出しづらいのが現状です。その点「マジックスピード4」は定価を2万円以下に抑え、カーボンプレート・デビューに適したシューズと言えます。

ミッドソール

クッションは前作と同じ「FF BLAST PLUS」をベースに、軽量かつ反発性に優れた「FF Turbo」で前足部を増強しています。そしてクッションの内部にはカーボンプレートを搭載。

アウトソール

ラバー素材には最上位モデルのメタスピード・シリーズと同じ「ASICS GRIP」を使用。真ん中の窪みと穴からは黒のカーボンプレートが見えます。

アッパー

部位によって網み目を変えたエンジニアードメッシュを採用。ヒールカップ・アンクルパッドは簡素な作りで軽量化に貢献しています。

重さ

メンズ27cmの重さは公式値で245g。レースシューズにしてはやや重いけど、練習で使うなら十分軽いと言ったところでしょうか。ちなみにメンズ25.5cmのワイドモデルの実測値は218gでした。

マジックスピード3との違い

Asicsには、トップ選手も履いているメタスピード(Metaspeed)という最上位シリーズがあります。マジックスピードは弟分といった存在。2023年9月にシリーズ 3代目となる「マジックスピード3」が登場し、その1年11ヶ月後に4代目の「マジックスピード4」が発売されました。

参考までに「マジックスピード」新旧の基本スペックを表にまとめました。また2024年3月に発売された「メタスピードパリ」とも比較します。

マジックスピード4マジックスピード3メタスピード エッジパリメタスピード スカイパリ
発売2024年8月2023年9月2024年3月2024年3月
定価18,700円16,500円27,500円27,500円
ミッドソールFF Turbo、FF BLAST PLUSFF BLAST PLUSFF BLAST TURBOFF BLAST TURBO
アッパーエンジニアードメッシュアッパーモーションラップアッパーモーションラップアッパー2.0モーションラップアッパー2.0
アウターソールASICSGRIPASICSGRIPASICSGRIPASICSGRIP
オフセット7mm7mm5mm 5mm
重量(27.0cm)245g235g185g185g

「マジックスピード3」から進化したポイントは、ミッドソールに「FF Turbo」が加わったこと、アッパーが「モーションラップアッパー」から「エンジニアードメッシュアッパー」に変わったこと、重量が約10g増えたことの3点です。メジャーアップデートと呼ぶに相応しい進化だと思います。

こちらが「マジックスピード3」の新品時の写真です。

上の写真は左が「マジックスピード4」、右が200kmほど履いた状態の「マジックスピード3」です。アッパーの素材や前足部のソールの厚みに違いがあるのが分かります。

靴底にも違いがあり、右の「マジックスピード3」は左右非対称であるのに対し、左の「マジックスピード4」は中足部からカカトにかけてほぼ左右対称となっています。

サイズとフィット感

「マジックスピード4」は通常タイプと幅広のワイドタイプが選べます。サイズ展開は次のとおり。

  • メンズ:24.5cm〜32.0cm
  • レディース:22.5cm〜26.5cm

自分の場合、ランニングシューズ選びでは通常タイプなら26.0cm、ワイドタイプなら25.5cmがジャストサイズになります。

今回は「マジックスピード3」と同様に25.5cmのワイドタイプを選びましたが、足指周りのスペースに余裕があり、かつヒールカップがピタリと収まり、文句なしのフィッティングとなりました。

とにかく軽い!

早速「マジックスピード4」を履いてランニングしてきました。4:25/kmペースで17km走りましたが、非常に快適ですね。レースシューズ並みに軽く、足が軽やかに動きます。

反発力が素晴らしい!

前作に比べると、前足部に厚みと反発力を感じます。やはり「FF Turbo」が加わったことによる違いは大きいですね。フォアフット走法だと疲れにくいだけでなく、推進力も得られます。

走行安定性も素晴らしい!

カカト部分も前作との違いを感じます。中足部からカカトにかけて左右対称に溝を作ることで走行時の安定感を高めています。この二股に分かれたようなカカトの形、昔履いていたHokaの「カーボンX2」を思い出します。

メタスピードに迫る性能!

マジックスピードはメタスピードの弟分ですが、「マジックスピード4」のクッション性能はメタスピードと遜色ありません。少なくとも市民ランナーである自分には違いは分かりません。記録を狙わないレースなら「マジックスピード4」で十分なのでは?と思いました。

アンクルパッドの作りが惜しい…

唯一、不満なポイントを挙げるとすれば、アンクルパッドのクッショニングが弱いことでしょうか。特にアキレス腱の部分。前作でも感じましたが、1時間ぐらいのランニングならまだしも、2〜3時間履き続けると徐々に擦れてくるので保護テープが必須。

その点「メタスピードパリ」は厚みがあり、フルマラソンでも安心して履けます。ほんのわずかな厚みの違いなんですけどね。

主にスピード練習・長距離走で使用

前作同様に「マジックスピード4」は主にインターバル走やペース走、長距離走で使用します。スピード練習で1足3〜4万円もするレースシューズを使うのはもったいない…と感じますが「マジックスピード4」なら遠慮せずにガシガシ使えます。

フルマラソンのレースで使用

2024年8月に参加した「北海道マラソン2024」で「マジックスピード4」を着用しました。自己ベストを狙わないレースでしたが、フルマラソンを3時間10分以内に感想。炎天下の過酷な条件の中、最後まで走りをサポートしてくれました。

耐久性の定点観測

今後「マジックスピード4」の耐久性をチェックしていきます。

20km

デビューして走行距離20kmの状態がこちら。前足部にかかるストレスは大きいようで早速シワになっていました。

200km

デビューして走行距離200kmの状態がこちら。フルマラソンのレース(北海道マラソン2024)や旅先のトレイルでガシガシ使いましたが、ソールの縁の部分は損傷が出始めているものの、構造的にはまったく問題なさそう。素晴らしい耐久性ですね。

総合評価:非常に満足

Asicsの「マジックスピード4」を購入して非常に満足しています。最上位モデルのメタスピードとも性能的に遜色なく、2万円以下に抑えて価格設定も素晴らしいと思います。

ちなみに自分は株式会社アシックスの株主優待を使ったので先行発売でも定価の3割引の13,090円で購入できました。発売して時間が経てば実勢価格は1万5千円程度に下がると思います。

最後まで読んでいただき有難うございました。この記事を共有していただけると嬉しいです。

購入ガイド

【マジックスピード4 レビュー】メタスピードは不要では?と思わせる進化ぶり

この記事で紹介した「Asic マジックスピード4」の最新価格・在庫状況は以下の通販サイトで確認できます。

Asic マジックスピード4

関連記事

こちらの記事もおすすめです。

【マジックスピード 3】レビュー:メタスピードの弟分。コスパ最高 ランニングシューズ

【マジックスピード 3】レビュー:メタスピードの弟分。コスパ最高

Asics マジックスピード3

【メタスピードパリ レビュー】スカイかエッジか?選ばせるのは悪だと思う ランニングシューズ

【メタスピードパリ レビュー】スカイかエッジか?選ばせるのは悪だと思う

ASICS メタスピード パリ

【マジックスピード4 レビュー】メタスピードは不要では?と思わせる進化ぶり

Asic マジックスピード4..