自費レビュー|アシックス マジックスピード3:幅広も選べるスピードシューズ

マラソンブロガーのtomoです。
2023年8月に発売されたアシックスのランニングシューズ「マジックスピード3(MAGIC SPEED 3)」を紹介します。
アシックス最速マラソンシューズ「メタスピード+」の良い所を取り入れ、価格を6割に抑えた高コスパモデル。レースやスピード練習で気兼ねなくガシガシ使えます。
また、スピードシューズには珍しくワイド(幅広)タイプが選べるのが嬉しいですね。

アシックス マジックスピード3
目次と内容
主な特徴
「マジックスピード3」の特徴は以下のとおり。
- フルレングスのカーボンプレート搭載
- 軽量で反発性に優れた「FF BLAST PLUS」をミッドソール全面に採用
- 軽量かつ通気性に優れたモーションラップアッパーを採用
- 重さは220g(27.0cm)
- ワイドタイプも選べる
- 定価は16,500円
「マジックスピード」シリーズは、「メタスピード」シリーズの入門版という位置付け。
カーボン入り厚底シューズに挑戦したいけれど、いきなり最速モデルは躊躇する…というランナーにおすすめです。
定価は16,500円と、このクラスのシューズにしてはお買い得。レースやスピード練習でガシガシ使えます。
また、メタスピードとは異なり、幅広のワイドタイプが選べるのも嬉しいポイントです。

2023年9月14日発売
「マジックスピード3」は2023年9月14日よりアシックスストア店舗や取扱販売店で順次発売されます。
アシックスオンラインストアでは、2023年8月31日より先行発売となります。
今回は先行発売開始と同時にアシックスオンラインストアで注文しました。
前作との違い
前作の「マジックスピード2」と基本スペックを比較します。
マジックスピード3 | マジックスピード2 | |
---|---|---|
発売 | 2023年9月 | 2022年9月 |
定価 | 16,500円 | 16,500円 |
ミッドソール | FF BLAST PLUS | FF BLAST PLUS + FLYTEFOAM |
アッパー | モーションラップアッパー | エンジニアードメッシュ |
アウターソール | ASICSGRIP | ASICSGRIP |
重量(27.0cm) | 220g | 240g |
主な違いは、FF BLAST PLUSをミッドソール全面に採用していること。
そして、メタスピード+に搭載されているモーションラップアッパーを採用することで、約20gの軽量化を実現しています。
メタスピード+との違い
アシックスの最速マラソンシューズ「メタスピードスカイ+」と「メタスピードエッジ+」とも比較してみましょう。
マジックスピード3 | メタスピードスカイ+ | メタスピードエッジ+ | |
---|---|---|---|
発売 | 2023年9月 | 2022年6月 | 2022年6月 |
定価 | 16,500円 | 27,500円 | 27,500円 |
ミッドソール | FF BLAST PLUS | FF BLAST TURBO | FF BLAST TURBO |
アッパー | モーションラップアッパー | モーションラップアッパー | モーションラップアッパー |
アウターソール | ASICSGRIP | ASICSGRIP | ASICSGRIP |
重量(27.0cm) | 220g | 205g | 210g |
写真は、左上が「メタスピードスカイ+」、右上が「メタスピードエッジ+」、手前が「マジックスピード3」です。

基本的なフォルムは「メタスピード+」と似ています。

靴底はいずれもASICSGRIPを採用していますが「マジックスピード3」は中央に窪みがあり、カーボンプレートが見えます。

デザインとスペック
それでは「マジックスピード3」を詳しく見ていきましょう。
まずは側面から。ミッドソールには「FF BLAST PLUS」を全面に採用しています。
つま先にかけて弧を描き、スムーズにな足運びをサポート。前足部はクッションに厚みを持たせています。

アッパーには「メタスピード+」と同じモーションラップアッパーを採用。軽くて丈夫で通気性に優れています。

シューレース(紐)はアッパーと一体になっています。

ヒールカップはカカトをすっぽり包み込みます。また分厚いアンクルパッドは足首をガッチリ固定します。

シュータンは適度に厚みを持たせることで、それ自体にクッション性があります。

さらに、フィット感を高めるためにシュータンをアッパーが一体化しています。

メンズ25.5cmのワイドタイプの重さは、実測値で198gでした。これならレースでも十分使えそうです。

サイズ感
「マジックスピード3」のサイズ展開は以下のとおり。
- メンズ:24.5〜29.0cm、30.0cm
- メンズ(ワイド):24.5〜29.0cm、30.0cm
- レディース:22.5〜26.5cm
メンズは幅広のワイドタイプが選べます。

ランニングシューズ選びでは25.5cmと26.0cmで悩みますが、今回は25.5cmのワイドタイプで足指周りにゆとりが感じられます。
ちなみに「メタスピードスカイ+」は26.0cmでやや大きめ、「メタスピードエッジ+」は26.0cmでジャストフィットです。
そもそも「メタスピードスカイ+」は足指周りに余裕があり、ワイドタイプではありませんがワイド相当なんですよね。
履いてみた感想
ここからは実際に「マジックスピード3」を履いてみた感想をまとめます。
シュータンの圧迫感がない

シュータンとアッパーが重なる部分には、僅かながらクッションが入っています。そのおかげで、紐をキツめに締めても圧迫感を感じません。
足首がピタリとフィットする

ヒールカップからアンクルパッドがピタリとフィットして素晴らしいですね。履いた時の感触は「メタスピード+」とほぼ同じです。
ワイドタイプが選べるのは有り難い

レースやスピード練習で使えるランニングシューズでワイドタイプが選べるのは珍しいですよね。
自分みたいに足が幅広のランナーにとって、ワンサイズ上で調整するのではなく、ちゃんと横の広がりが確保されているのは有り難いです。
反発力はそこまで

「メタスピード+」に比べると反発力はそこまで感じません。カーボン入りシューズですが、カーボンに有りがちなグイグイ前進するアグレッシブさに欠けます。
そう言う意味ではカーボン初心者に向いてそうですし、カーボンに「走らされている感」が苦手なランナーに刺さるかもしれません。
クッションは「エッジ+」に近い

「メタスピードスカイ+」はフォアフットのクッションに重点を置いていますが、「メタスピードエッジ+」は前後のバランスが取れています。
その意味では「マジックスピード3」のクッションは「エッジ+」に近いですね。ただ、反発力と同様に、クッション性能も「メタスピード+」よりトーンダウンしている感じがします。
安定のアシックスグリップ

どんな路面にも天気にも強いアシックスグリップ(ASICSGRIP)はやはり心強いですね。「メタスピード+」よりも配置面積が広く、特に内側部分の守りが強化されています。
耐久性と寿命
ここでは「マジックスピード3」の消耗具合を定期的にアップデートしていきます。
走行距離30km


いきなり30kmで使ってみました。半分以上が不整地だったのでかなり過酷な条件ですが、パッとみた感じは丈夫そうですね。
靴底はアシックスグリップが肝心な部分を守ってくれています。
おまけ
そろそろ「メタスピード+」の後継モデルの「メタスピード3」が発売されるのかな?と期待していましたが、今のところ気配はなさそう。
そんな中「メタスピード+」に一歩近づいた「マジックスピード3」が発売されると知り、興味を持ちました。
すごく乱暴な言い方をすると「マジックスピード」は「メタスピードスカイ+」と「エッジ+」を足して2で割り、反発力と価格をグッと抑えたシューズ。
アシックスの「マジックスピード3」を履いて30km走ってきました!メタスピードスカイ+とエッジ+を足して2で割り、反発力と価格をグッと抑えたシューズ。かなり好きかも pic.twitter.com/ILEiDR5O3j
— マラソンブロガー tomo (@tomorunblog) September 2, 2023
「メタスピード+」も素晴らしいシューズですが、価格差(27,500円 vs 16,500円)を考えると「マジックスピード3」のコスパは驚異的です。
購入ガイド
この記事で紹介した「アシックス マジックスピード3」は以下の通販サイトから購入できます。

アシックス マジックスピード3
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