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【レビュー】Mizuno ネオビスタ2:独特の柔らかさがクセになる

2025年6月に発売されたMizunoの新作ランニングシューズ「ネオビスタ2」をレビューします。クッション性能の異なる2層のミッドソールを使用し、独特の柔らかさがクセになります。ナイロンプレート内蔵なのでスピード練習にも対応でき、汎用性の高いシューズに仕上がっています。

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Mizunoのスーパートレーナー

ネオビスタ(NEO VISTA)シリーズは、ジョギングからスピード練習まで幅広い用途で使えるMizunoのランニングシューズ。2024年5月に初代「ネオビスタ」が登場し、約1年後の2025年6月に2代目の「ネオビスタ2」が発売されました。

自分はMizunoのジョギングシューズのフラグシップ「ウエーブライダー」シリーズを長年愛用している他、ハイエンドモデルの「ウエーブリベリオン」シリーズも所有しています。ネオビスタはちょうどその中間を埋めるポジションということで、今回「ネオビスタ2」を購入しました。

発売日当日、帰宅途中に東京の旗艦店「MIZUNO TOKYO」に寄り道してきました。

ネオビスタ2の特徴

それでは早速「ネオビスタ2」を見ていきましょう。主な特徴は次のとおり。

  • ミッドソールは柔らかさの異なる2層のクッションを使用
  • ナイロンプレート製「MIZUNO WAVE」を内蔵
  • アッパーはシームレスなニット構造
  • ドロップは8mm(前脚部36.5mm・ヒール44.5mm)
  • 重量は265g(メンズ27cm)
  • 定価は22,000円

ミッドソールは上部のトップミッドソールに「MIZUNO ENERZY NXT」を超臨界発泡技術で進化させた柔らかく、軽量で、反発性が高い素材を使用することで、前作からクッション性と反発性が10%前後向上しています。下部のボトムミッドソールは、超臨界発泡技術を使用していない材料をあえて使用。

柔らかさの異なる2層のクッションに挟まれるように、内側にはグラスファイバー繊維入りのナイロンプレートでできた「MIZUNO WAVE」を搭載。ソールはヒールのスタックハイトが44.5mmもある超厚底仕様となります。

アウトソールは耐久性に優れたX10ラバー素材を全面に採用。横溝を入れることで、グリップ性能と屈曲性が向上しています。真ん中の溝からナイロンプレート製の「MIZUNO WAVE」が見えます。

アッパーは継ぎ目のないシームレスなニット構造を採用。シュータンは存在せず、靴下のように履いてシューレース(紐)で固定します。

重量はメンズ27.0cmの公式値が265g、今回購入したメンズ25.0cmの実測値が241gでした。

サイズとフィット感

今回は実店舗でじっくり試着する機会がありましたが「ネオビスタ2」は特殊な構造を持つため、サイズ選びは難しいなと感じました。

通常、ランニングシューズ選びではスタンダードタイプなら26.0cm、ワイドタイプなら25.5cmがジャストサイズとなります。同じMizunoの「ウエーブライダー」や「ウエーブリベリオン」シリーズもそんな感じでした。

ところが「ネオビスタ2」は25.5cmのスタンダートタイプでもつま先の部分が大きすぎるように感じます。ただ、土踏まずの部分はちょうど良い感じ。サイズを25.0cm下げると、つま先のサイズがちょうど良くなる反面、土踏まずの部分はややタイトに感じます。

対応してくださったスタッフの方の話では、シームレスニットは使用と共にサイズが大きるなるとのこと。というわけで、今回は25.0cmを選びました。

ファーストインプレッション

ここからは実際に「ネオビスタ2」をランニングで履いてみて、気づいた点を忖度なしでコメントしていきます。

めちゃくちゃ柔らかい!

これはもう試着の時点で驚きましたが、クッションはフワフワに柔らかいですね。ただし、アッパーミッドソールが沈み込み、ボトムミッドソールがそれをしっかり受けて止めてくれるので、安定感は損なわれていません。柔らかいのに安定感がある、不思議な感覚です。

ロッキングチェアのように転がして走る

ソールの構造は「SMOOTH SPEED ASSIST」を採用し、つま先からカカトまで滑らかなカーブを描いています。いろんな走り方ができますが、個人的にはロッキングチェアを転がるような走り方が、最も効率的に走るれる気がしました。

ペースアップは4:00/kmぐらいまで

公式サイトによると「ネオビスタ2」のターゲット層は、サブ3.0を目指すランナーだそうですが、ペース的には4:00/kmぐらいまでなら安定感を損なわずに走れました。

シームレスニットは履きやすい

履き口は伸縮性が高く、2カ所にあるループを引っ張りながら足を入れると非常に履きやすいですね。この種のシュータン無しのシームレスニットは、過去にNikeの「エピックリアクト フライニット」やAllbirdsの「ツリーダッシャー」で履いたことがあります。

ホールド感はイマイチ

着脱しやすい反面、ヒール周りの収まり具合とホールド感は若干物足りなさを感じます。これがジョギングなら特に問題ないのですが、ペースアップするとミリ単位でヒール部分にズレを感じるんですよね。シューレースをキツめに締めても変わりませんでした。

スピード練習もこなせる「スーパートレーナー」を謳うなら、ヒールカップの剛性と足首周りのフィット感を高めて、足をしっかり固定して欲しかったですね。

ウエーブリベリオンプロのトラウマ

上の写真は左が「ネオビスタ2」、右が「ウエーブリベリオンプロLOW」です。Mizunoのハイエンドモデル「ウエーブリベリオンプロ」シリーズは「プロ2」から「プロLOW」と履き継いでいますが、いずれもヒールがえぐれたような独特なフォルムが馴染めず、高価な割に使えず、自分の中でトラウマになっていました。

ハイエンドのシューズカテゴリにおいてはMizunoは完全に後発。そこに独自路線で頑張って切り込もうとする姿勢は評価できますが、未だにランナーのニーズを満たすまでに至っていないと感じます(※個人的な感想です)。

「ネオビスタ2」は、ミッドレンジのシューズカテゴリにおいてかなり良いポジションに入り込んでいると思います。他にもサブ3.5向けの「ネオゼン」も評判が良いですし。

人によって好みが分かれそう

「ネオビスタ2」はグイッと沈み込むクッションの感覚が非常に独特。上だけ柔らかくて、下でそれを受け止めるような感覚。ミッドソール全体が柔らかいNew Balance「1080 v13」とはまた違った柔らかさなんですよね。これは人によって好みが分かれると思いますが、個人的には嫌いじゃありませんし、独特な柔らかさがクセになります。

評価まとめ

以上、Mizunoの「ネオビスタ2」をレビューしました。良い点、気になる点のまとめは次のとおり。

良い点

  • ジョグからスピード練習まで使える
  • 独特な柔らかさを持つクッション
  • シームレスニットが履きやすい

気になる点

  • ホールド感が物足りない

Mizunoのランニングシューズは発売してしばらくすると価格が下落する傾向にあります。定価22,000円だった前作「ネオビスタ」は、Amazonで調べてみると今や15,000円台ですからね。お得に入手したいなら、今すぐ購入せず、少し時間を空けるのがおすすめです。

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Mizuno公式オンラインショップならシューズの返品送料が無料。商品到着から2週間以内までなら着払いで返送できるので、自宅で気軽に試着できます。

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※当ブログは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入しています。