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【レビュー】Mizuno ウエーブライダー29:前作28の方が良かった

2025年8月に発売されたMizunoの定番ランニングシューズ「ウエーブライダー29(Wave Rider 29)」を詳しくレビューします。

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目次と内容

ウエーブライダー29の評価

Mizunoの「ウエーブライダー29」は、日々のジョギングや初めてのフルマラソン(サブ5を想定)に最適なランニングシューズです。ミッドソールは「MIZUNO ENERZY NXT」を搭載して衝撃吸収力を高めていますが、個人的には柔らかすぎる印象を受けました。

最初に結論を言うと、すでに「ウエーブライダー28」を所有しているなら、あえて買い替える必要はないと思いました。というか「ウエーブライダー28」の方が良かった…。

長所

  • ヒール周りのホールド感が素晴らしい
  • ジョグシューズにしては軽い

短所

  • 前作から1,100円の値上がり
  • クッションが柔らかすぎる

Mizunoの定番ジョグシューズ

ウエーブライダー(Wave Rider)シリーズは、Mizunoのランニングシューズのロングセラーモデルです。1997年に初代「ウエーブライダー」が登場し、2025年8月にシリーズ29代目となる「ウエーブライダー29」が発売されました。

自分はウエーブライダーの大ファンでして、2019年に発売された「ウエーブライダー23」から毎年新作を欠かさずに履き続けています。シリーズに共通しているのは安定感の高さ。特にロードで長距離を走る時に重宝しています。また、高額化するジョギングシューズの中では比較的リーズナブルな価格設定もウエーブライダーの魅力です。

主な特徴と仕様

それでは「ウエーブライダー29」を詳しく見ていきましょう。

ミッドソールは「MIZUNO ENERZY NXT」

ミッドソールには超臨界発泡技術で生成された「MIZUNO ENERZY NXT」を搭載しています。従来の「MIZUNO ENERZY」よりも柔らかく、反発性が高く、軽量性に優れているのが特徴です。中足部〜ヒールにはソールの真ん中に、波形構造の「MIZUNO WAVE」を挟み、安定性能を高めています。スタックハイトは前足部が28.5mm、ヒールが38.5mm、ドロップ(オフセット)は10mmとなります。

アウトソールは「X10」ラバー

アウトソールは前足部の全面と、ヒールの側面に耐久性とグリップ性に優れた「X10」ラバーを配置。中足部〜ヒールの中央部分は窪みになっています。

アッパーはリサイクル素材を活用したメッシュ

アッパーは厚みのあるメッシュ素材を採用。ヒール周りは剛性が高く、カカトをしっかり押さえて足を固定します。シュータンは軽くて通気性に優れ、シューズと一体化したガセットタン形式のため、足の甲に寄り添うようにフィットします。また、アッパーの90%以上のリサイクル素材を使用することで環境にも配慮しています。

重量は265g(27cm)

「ウエーブライダー29」の重さは、27.0cmの公式値が265g。今回購入したスーパーワイドの25.5cmは実測値が243gでした。安定性能重視のジョギングシューズで250g以下は軽い部類に入ります。

前作28からの変更点

ウエーブライダーは人気のシリーズのため、前作「ウエーブライダー28」からの変更点が気になる人も多いと思います。基本仕様を簡単に比較してみましょう。

ウエーブライダー29ウエーブライダー28ウエーブライダー27
発売2025年8月2024年9月2023年8月
ミッドソールMIZUNO ENERZY NXT、MIZUNO WAVEMIZUNO ENERZY、MIZUNO ENERZY NXT、MIZUNO WAVEMIZUNO ENERZY、MIZUNO WAVE
アウトソールX10X10X10
アッパーメッシュ、ガセットタングメッシュ、ガセットタングメッシュ、ガセットタング
ドロップ10mm12mm12mm
重さ(27.0cm)265g280g285g
価格(税込)17,600円16,500円14,850円

「MIZUNO ENERZY NXT」を全面採用

上の写真は左が「ウエーブライダー29」、右が「ウエーブライダー28」です。両者の最大の違いはソールにあります。28は上部に「MIZUNO ENERZY」、下部に「MIZUNO ENERZY NXT」を使用していたのに対し、29は上下ともに「MIZUNO ENERZY NXT」を使用しています。

ウレタン樹脂の「MIZUNO WAVE」

両者とも「MIZUNO WAVE」を搭載していますが、28はナイロン樹脂、29はウレタン樹脂と、素材が異なります。さらに「MIZUNO WAVE」の位置が少し異なります。28は中足部の部分がアウトソールに食い込むように下がっているのに対し、29は下部にクッションを残しています。

ドロップが2mm減、重量が15g減

ドロップは、前作28が12mmだったのに対し、29は10mmとなりました。ほんの僅かな差であるものの、実際に履いてみると、中足部がやや上に持ち上げられた感触があります。また重量は28から29で約15g軽量化されています。

アウトソールは左右対称に

靴底を見ると、前作28はヒールからつま先にかけて溝が斜めに設けられていますが、29は溝が中心に近い位置に補正されており、より自然なライド感が楽しめるようになりました。

ファーストインプレッション

ここからは実際に「ウエーブライダー29」をランニングで使用してみて、気づいた点を忖度なしでコメントしていきます。当ブログ「ともらん!」ではPR案件や商品提供は一切受け付けておらず、紹介する全ての商品は自費で購入しています。

ちょうど良いサイズ感

自分の場合、ランニングシューズ選びでは、スタンダードタイプなら26.0cm、ワイドタイプなら25.5cmが一般的にジャストフィットとなります。今回も幅広のワイドタイプ25.5cmを選びましたが、横幅はキツすぎず、大きすぎず、ちょうど良いサイズ感でした。

ヒール周りはガッチリ

足を入れた感触としては、ヒール周りはガッチリ、前足部はノビノビ、という感じです。ヒールの側面とヒールカップは厚みがあり、剛性も高く、ガッチリ固定されます。

非常に軽い

前作から15gの軽量化ですが、ずいぶん軽くなったなと感じます。ジョギングシューズで250gを切ると(実測値243g)、足どりが軽くなり、心も軽くなります。

ソールは柔らかい

肝心のソールは、歴代のウエーブライダーと比較すると、かなり柔くなったなと感じます。前作と比べても柔らかい。やはり全面に「MIZUNO ENERZY NXT」を全面に使用すると感触が違いますね。反発力はほどほど、エネルギーリターンはあまり感じられませんでした。また、ソールが柔らかくなったことで、ウエーブライダー特有の安定感もフルで生かせていない気がします。

前足部だけ反発力が強め

ソールが全体的に柔らかくなったことと、ドロップと「MIZUNO WAVE」の位置が変更されたことで、前足部のクッションが従来よりも強調されているように感じます。ここだけポンッと上に突き上げるような反発力を感じます。

総合評価

以上、Mizunoの「ウエーブライダー29」をレビューしました。長所・短所のまとめは次のとおり。

長所

  • ヒール周りのホールド感が素晴らしい
  • ジョグシューズにしては軽い

短所

  • 前作から1,100円の値上がり
  • クッションが柔らかすぎる

Mizunoのロングセラーモデルだけあって、完成度の高いシューズだと思います。しかしソールを刷新したことで、個人的には柔らかすぎる印象。持ち前の安定感もフルで生かしきていません。特に「ウエーブライダー28」と比較してしまうと、買わなければ良かった…と感じるレベル。

もし購入を悩まれているなら、前作の「ウエーブライダー28」をおすすめします。新作が発売されたことで実勢価格が下落し、2025年8月の時点で11,000円台で購入することができます。

こちらの記事に関連するYouTube動画があります。気に入ったら高評価・チャンネル登録してもらえると嬉しいです。

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