【ウエーブリベリオンフラッシュ2レビュー】とにかくコスパ良すぎ
Mizunoのレーシングシューズ「ウエーブリベリオンフラッシュ2」はクッション性能が高く、推進力もあり、アッパーのフィット感も最高。レースやスピード練習でガシガシ使いたいランナーにおすすめの1足です。実際に履いた感じでは初代「フラッシュ」とは別物、「プロ2」より扱いやすい印象でした。ただし安定感は微妙。
当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入し、忖度なしでレビューしています。
目次と内容
主な特徴
Mizunoの「ウエーブリベリオンフラッシュ2(Wave Rebellion Flash 2)」はナイロンプレートを搭載したレーシングシューズです。初代「ウエーブリベリオンフラッシュ」からメジャーアップデートされ、まったく別物のシューズに生まれ変わりました。
- ソール
- MIZUNO ENERZY LITE+、MIZUNO ENERZY FOAM
- プレート
- グラスファイバー強化ナイロンプレート
- アッパー
- エアメッシュ
- ドロップ
- 0.5mm
- 重さ(27cm)
- 245g
- 定価
- 18,700円
- 発売
- 2024年1月
ミッドソール
最上部には「ウエーブリベリオンプロ2」にも使われているMIZUNO ENERZY LITE+を採用。その下にグラスファイバーで強化されたナイロン製のWAVE PLATEを配置し、MIZUNO ENERZY FOAMで挟み込んでいます。
「ウエーブリベリオンプロ2」と同じく、かかと部分が切り取られたような構造が特徴。フォアフット走行に誘導するミズノ独自のソールテクノロジー「スムーズスピードアシスト」が採用されています。
アウトソール
真ん中に縦長の溝があり、内側のナイロンプレートが見えます。溝の周りには靴底前面にラバーアウトソールを搭載。初代「ウエーブリベリオンフラッシュ」は凹凸のあるソールでグリップが強過ぎましたが、「ウエーブリベリオンフラッシュ2」ではよりソフトな仕上がりになっています。
アッパー
強固なヒールカップ以外は、通気性と軽量性を重視したエアメッシュを採用。シュータンはペラペラに薄く、アンクルパッドは必要最低限のパッドを配置しています。
重さ
公式値では27.0cmの重さが245g。26.0cmの実測値は223gでした。レースシューズにしてはちょっと重いかなという印象です。
サイズ感
「ウエーブリベリオンフラッシュ2」は男女共通のユニセックス仕様。サイズは24.5~29.0、30.0、31.0cmから選べます。幅広のワイドタイプはありません。前作「ウエーブリベリオンフラッシュ」は選べたんですけどね。
自分がランニングシューズを選ぶ際、通常タイプだと26.0cm、ワイドタイプだと25.5cmがジャストサイズとなります。今回は通常タイプの26.0cmを選びましたが、全体的にやや窮屈な印象でした。ハーフサイズアップも検討するのがおすすめです。
ちなみに「ウエーブリベリオンプロ 2」は26.0cmでちょうど良いサイズ感でした。
前作とは別物
自分は昔からMizunoのランニングシューズとの相性が良く、初サブ3は「ウエーブエンペラー3」で達成しました。「ウエーブライダー」は23代目から毎年新作を購入していますし、2023年にデビューした初代「ウエーブリベリオンフラッシュ」も発売日当日に買いました。
これらのシューズに搭載されているWAVE PLATE(ウエーブプレート)は左右のブレを抑え、走行安定性を高めてくれます。「ウエーブリベリオンフラッシュ」では安定感の高さに抜群の推進力が加わり、自分の中ではかなりの高評価でした。
以下は新作「ウエーブリベリオンフラッシュ2」と初代「ウエーブリベリオンフラッシュ」の比較。
ウエーブリベリオン フラッシュ2 | ウエーブリベリオン フラッシュ | |
---|---|---|
対象ランナー(目安) | サブ3.0〜4.0 | サブ3.0 |
ミッドソール素材 | MIZUNO ENERZY LITE+、MIZUNO ENERZY FOAMの二層構造 | MIZUNO ENERGY LITE、MIZUNO ENERGYの二層構造 |
ミズノウエーブの仕様 | グラスファイバー強化ナイロンプレート | グラスファイバー強化ナイロンプレート |
価格 | 18,700円 | 17,600円 |
重さ(メンズ27cm) | 245g | 230g |
ワイドタイプ(3E) | なし | あり |
素材だけ見ると大きな違いは見られませんが、構造的にはまったく別のシューズです。新作「ウエーブリベリオンフラッシュ2」ではスムーズスピードアシストを搭載し、かかと部分が切り取られたようなフォルムが特徴です。また、アウトソールは凹凸のある形状からよりフラットな形状に変わりました。
フィット感は文句なし
早速「ウエーブリベリオンフラッシュ2」に足を入れてみると、フィット感の素晴らしさに感激しました。エアメッシュは全体的に薄く、構造的にも頼りなさげでしたが、足全体をしっかりと包み込み、少しのズレも許しません。
クッションは強め
前作「ウエーブリベリオンフラッシュ」に比べると、クッション性能が格段に上がりました。硬いアスファルトの上を走っていても、ほとんど衝撃を感じません。反発性は抑え目。これなら長距離を走っても脚が疲れなさそう。
安定感はちょっと微妙
一方で、残念に感じたのが初代「ウエーブリベリオンフラッシュ」に比べて走行安定性がやや落ちたこと。一番の理由は靴底の接地面積が小さくなったこと。新作「ウエーブリベリオンフラッシュ2」では、真ん中の溝が大きくなり、カカトの部分も切り取られていますからね。
それからスムーズスピードアシストがフォアフット走行に誘導するため、常に重心が傾いた状態で走り続けている感覚があります。それが推進力につながることは理解できるものの、WAVE PLATE特有の安定感が損なわれているのは少し残念でした。
ファーストインプレッション
実際に「ウエーブリベリオンフラッシュ2」を履いて32km走ってきました(22kmロード+10km不整地)。ペースは4:25/km。サブ3よりも少し遅めのペースです。
履き心地を簡潔にまとめると、疲れずに速く走れるシューズ。クッション性能が非常に高く、ロードでも脚への負担を軽減できるのが良いですね。反発性は強くありませんが、スムーズスピードアシストのおかげで重心を上手くコントロールできれば効率的に推進力を得られます。
一方で、Mizunoのランニングシューズにしては安定感は物足りない印象。ロードでは特に問題ありませんが、不整地では一度足をひねりそうになりました。
前作「ウエーブリベリオンフラッシュ」から明らかに改善したポイントは、アウトソールのラバー。凹凸からフラットになり、着地と蹴り出しがよりスムーズになりました。
耐久性
今後、定期的にシューズの状態を更新していきますが、以下は30km走った後の状態。ミッドソール下部のMIZUNO ENERZY FOAMが衝撃を窮しているのか、すでにシワが入っています。
ウエーブリベリオンプロ2との違い
Mizunoのウエーブリベリオン(Wave Rebellion)シリーズは、サブ2.5向けの「プロ」、サブ3〜4向けの「フラッシュ」、サブ4〜5向けの「ソニック」があります。2023年12月には第2世代の「プロ 2」、2024年1月には「フラッシュ 2」と「ソニック 2」が発売されました。
ウエーブリベリオン プロ2 | ウエーブリベリオン フラッシュ2 | ウエーブリベリオン ソニック2 | |
---|---|---|---|
対象ランナー(目安) | サブ2.5 | サブ3〜4 | サブ4〜5 |
ミッドソール素材 | MIZUNO ENERZY LITE+、MIZUNO ENERZY LITEの二層構造 | MIZUNO ENERZY LITE+、MIZUNO ENERZYの二層構造 | ミズノエナジー |
プレート | カーボン強化ナイロンプレート | グラスファイバー強化ナイロンプレート | TPUプレート |
ソールの厚み(最大値) | 38.0mm | 35.0mm | 32.0mm |
アウターソール | G3ソール | G3ソール | X10ラバー |
価格 | 25,300円 | 18,700円 | 14,300円 |
重さ(メンズ27cm) | 215g | 245g | 240g |
自分は「ウエーブリベリオンプロ2」も所有していますが、「ウエーブリベリオンフラッシュ2」と並べてみると、初見では区別できず…。かかとが切り取られた構造が似てますからね。以下の写真は左が「フラッシュ2」、右が「プロ2」です。
ただ、アッパーはまったく異なります。「フラッシュ2」は薄いメッシュ素材ですが、「プロ2」はさらにペラペラでアンクルパッドも簡素化されています。
履き心地の特徴としては「プロ2」はクッションが控えめ、反発力が強めです。特に中足部後方に「バネが仕込まれているのでは?」と思うほどグイグイきます。対して「フラッシュ2」はクッションが強め、反発力が控えめです。
評価まとめ
Mizunoの「ウエーブリベリオンフラッシュ2」を購入して非常に満足しています。
クッション性能が高く、推進力もあり、アッパーのフィット感も最高。そして何よりも素晴らしいのが価格設定。定価18,700円のですが、発売直後から実勢価格は15,000円まで下がっています。この価格でこのクオリティはコストパフォーマンスが良すぎます。
1秒でも速く走りたいレースシューズに大金を注ぎ込めても、ペース走やインターバル走などスピード練習に使うシューズには財布の紐が堅くなりがち。「ウエーブリベリオンフラッシュ2」はスピード練習でガシガシ使うシューズにおすすめの1足です。
他社のランニングシューズだと、互角に戦えるのはAsicsの「マジックスピード3」ぐらいでしょうか。同じような価格帯で似たような用途を持った高コスパシューズで、自分も愛用しています。
この記事で紹介した「Mizuno ウエーブリベリオン フラッシュ 2」の最新価格・在庫状況は以下の通販サイトで確認できます。
公式オンラインストアで探す
Mizuno公式オンラインショップならシューズの返品送料が無料。商品到着から2週間以内までなら着払いで返送できるので、自宅で気軽に試着できます。
自宅で無料試着してみる
シューズやウェアのサイズ選びに不安があるなら、Amazonの無料試着サービス「Prime Try Before You Buy」で気になるサイズをまとめて注文。自宅で試着した後、不要なものは無料で返送・返品できます。