当ブログでは広告を利用していますが、紹介するランニングアイテムはすべて自費で購入しています。
Mizuno「ウエーブリベリオン フラッシュ」レビュー:耐久性に難あり
Mizunoからサブ2.5〜3.5向けのランニングシューズ「ウエーブリベリオン」シリーズが一挙発売され、サブ3向けでワイドモデルも選べる「ウエーブリベリオン フラッシュ」を購入しました。ハイスピードでの安定性が素晴らしいのですが、耐久性に難ありでした。
目次と内容
主な特徴
ウエーブリベリオン フラッシュは、ナイロンプレートを搭載したサブ3ランナー向けのランニングシューズです。基本スペックは次のとおり。
- ソール
- グラスファイバー強化ナイロンプレート、G3ソールラバー
- アッパー
- エンジニアードメッシュ
- 重さ
- 230g(メンズ27.0cm)
- 定価
- 17,600円
- 発売
- 2023年1月
アッパー
アッパーにはメッシュ素材を採用。他社で言うところのエンジニアードメッシュ仕様。通気性に優れているだけでなく、耐久性も見るからに高そう。シュータンは薄型。足の形にピタリとフィットするタイプです。シューレース(紐)システムは、アッパーと一体化することでフィット感を高めています。足首周りを包み込むアンクルパッドは、高さと厚さが控えめです。
ミッドソール
ミッドソールは二層構造。トップミッドソールにはクッション性、反発性、軽量性に優れた「ENERGYとMIZUNO ENERGY LITE」を搭載し、ボトムミッドソールには「ENERGYとMIZUNO ENERGY」を使用。2つのソールの間にはグラスファイバー強化ナイロンプレートが挟み込まれています。ミズノのランニングシューズの特徴であるのウエーブプレート状(波状)にすることで、走行時の安定性を高めます。
アウトソール
靴底全面に、耐久性とグリップ力に優れた「G3」ソールを採用。カカトの真ん中の部分だけ、空洞になっており、ナイロンプレートが見えます。
重さ
公式値はメンズ27.0cmが230g。メンズ25.5cmのワイドタイプの実測値は215gでした。レースシューズ並みの軽さですね。
サイズ感
男女別のサイズ展開は次のとおり。メンズだけ幅広のワイドタイプが選べます。
- メンズ
- 24.5-29.0cm
- メンズワイド
- 24.5-29.0cm
- レディース
- 22.5-25.5cm
自分はメンズ25.5cmのワイドを選びました。
普段、ランニングシューズ選びでは標準モデルなら26.0cm、幅広モデルなら25.5cmがジャストフィットになることが多いですが、ウエーブリベリオン フラッシュは25.5cmのワイドモデルでちょうど良いサイズ感でした。つま先周りが余裕ある作りになっており、窮屈さをまったく感じずに履きこなすことができます。
ハイスピードで化ける
ミッドソールに内蔵されているナイロンプレートはかなり強度が高く、シューズ自体がほとんど曲がりません。履き心地も「ちょっと硬すぎないかな…」という印象でした。ゆったりとしたペースのジョギングだと、ぎこちないというか、シューズの特性を活かし切れない感じがします。
ところが4:00/km前後までペースアップすると、ナイロンプレートの反発力を実感します。ミズノのウエーブプレート特有の走行安定性も健在です。ペースによって、こんなにも履き心地が変わるものかと驚きました。そういう意味では融通の効かないシューズと言えますが、最適ペースにハマると、スイスイ走れます。
抜群の安定感
高速ペースでもグラつきません単にナイロンプレートを内蔵するだけでなく、ミズノウエーブ仕様に仕上げることで、クッション性と反発性だけでなく、安定性を高めています。体幹が弱いとハイペースでランニングフォームが崩れがちですが、そのような方でもウエーブリベリオン フラッシュを履けばある程度安定すると思います。
真価はアッパーにあり
公式サイトではまったくフォーカスされていませんが「ウエーブリベリオン フラッシュ」は、アッパーが良く出来ています。エンジニアードメッシュ仕様の素材は軽くて通気性に優れています。シューレースシステムがアッパーと一体化したことで、フィット感も抜群。特に素晴らしいのが、着脱しやすいこと。履き口が大きく開閉できるため、足がスッと走ります。地味に嬉しいポイントです。
ただし耐久性に難あり
以下は100km走った後の状態。自分の走り方のクセもあると思いますが、ミッドソールの側面がえぐれ、アウターソールの一部が欠けてしまいました。
ミズノの「ウエーブリベリオン フラッシュ」は耐久性がイマイチ。まだ100kmしか走ってないのに、アウターソールの一部が欠けました。履き心地が最高なだけに残念
— tomo.run|マラソンブログ (@tomorunblog) February 11, 2023
レビューはこちら↓https://t.co/lQ6Uwo4L1c pic.twitter.com/p20PV8s0cs
ウエーブリベリオンの選び方
ウエーブリベリオンは「プロ」「フラッシュ」「ソニック」の3種あり、それぞれフルマラソンのサブ2.5、サブ3.0、サブ3.5を想定したモデルとなっています。基本スペックは次のとおり。
ウエーブリベリオン プロ | ウエーブリベリオン フラッシュ | ウエーブリベリオン ソニック | |
---|---|---|---|
対象ランナー(目安) | サブ2.5 | サブ3.0 | サブ3.5 |
ミッドソール素材 | MIZUNO ENERGY LITEとMIZUNO ENERGY LITE+の二層構造、 | MIZUNO ENERGYとMIZUNO ENERGY LITEの二層構造 | MIZUNO ENERGY |
ミズノウエーブの仕様 | カーボン入りナイロンプレート | グラスファイバー強化ナイロンプレート | ウエーブプレート |
ソールの厚み(最大値) | 39.0mm | 37.5mm | 32.0mm |
アウターソール | G3ソール | G3ソール | X10ラバー |
価格 | 24,200円 | 17,600円 | 13,750円 |
重さ(メンズ27cm) | 215g | 230g | 260g |
ワイドタイプ(3E) | なし | あり | あり |
今回は「プロ」か「フラッシュ」かで迷いましたが、「プロ」は走る人を選びそう(特にランニングフォーム)だったのと、自分はワイドタイプがフィットするため、最終的に「フラッシュ」を購入しました。
評価まとめ
ウエーブリベリオン フラッシュを購入してそこそこ満足しています。
ミズノウエーブが生み出す抜群の安定感とナイロンプレートが生み出す爆発的な推進力が組み合わさり、レースやスピード練習に耐えうるスピードシューズに仕上がっています。
一方で、ジョギングペースだと履き心地がぎこちなく、また耐久性に不安を感じます。
こんな人におすすめ
- 安定感の高いスピードシューズが欲しい人
- 幅広のスピードシューズが欲しい人
類似のシューズ
ウエーブリベリオン フラッシュに似ているランニングシューズは、Asicsの「マジックスピード 3」です。厚底カーボンシューズなのに価格帯はほぼ同じ。ジョギングペースも快適で耐久性にも優れており、ウエーブリベリオン フラッシュの弱点も克服しています。
この記事はマラソンブロガーの「tomo.」が書きました。気に入ったらしてもらえると嬉しいです。X/TwitterやStravaでも発信しています。
楽天スーパーセール開催中!割引対象のランニングアイテムを探す
購入ガイド
この記事で紹介した「Mizuno ウエーブリベリオン フラッシュ」の最新価格・在庫状況は以下の通販サイトで確認できます。
公式オンラインストアで探す
Mizuno公式オンラインショップならシューズの返品送料が無料。商品到着から2週間以内までなら着払いで返送できるので、自宅で気軽に試着できます。
自宅で無料試着してみる
シューズやウェアのサイズ選びに不安があるなら、Amazonの無料試着サービス「Prime Try Before You Buy」で気になるサイズをまとめて注文。自宅で試着した後、不要なものは無料で返送・返品できます。
YouTube再開しました!
関連記事
こちらの記事もおすすめです。